トライアングルの部屋

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かがみの孤城 辻村深月

2017-11-05 14:29:09 | 本 2017年
安西こころ 中学一年生

いじめに遭い
登校拒否になり
家にいる時
部屋の鏡が突然光り出し
そこに体が吸い込まれていく

鏡の中には別の世界があった

こころのほかに6人の中学生

みんな学校にいけないとか
問題を抱えていた

そこの主だか管理人だかの
狼のお面をした生き物
ドレスを着て少女のようで
男のような言葉を使う

(表紙の絵がとても素敵です)

鏡の中ではいろいろな決まりがある

それを守らないと大変なことが起きる

というような
ファンタジー的なことは置いておき
私はこころのいじめのことの方が興味があった

作者がいじめに遭ったことがあるのか
経験した人から聞いたのか
いじめられている悔しさが
伝わって来る

「私はあの子に時間を奪われたんだ と思う
学校に行けるはずだった時間
部活に入って授業を受ける時間」

そして真実を周りの大人たちに話しても
信じてもらえるか不安に思う気持ち

自殺するくらいなら
こころみたいに学校行かなきゃいいのに
と思うことがあるけど
家にいたらいたで
不安は多い・・・


そんな時
こんな鏡の世界があったら
仲間ができたらと
夢を見てしまうかも

この話では
いじめた方のその後がないのが残念

いじめた側は
大人になって
そのことをどういう風に
記憶に残しているんだろう

フリースクール
心の教室の喜多嶋先生が
オオカミ少女では?と思っていたけど
はずれでした

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