トライアングルの部屋

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流人道中記 下 浅田次郎

2020-06-19 10:55:28 | 本 2020年
罪人で旗本の青山玄蕃と
押送人 見習い与力の石川乙次郎が
現在いるのは 上巻に続き
我が地元 仙台藩

長年住んでて
知らなかったことがいろいろあった

芭蕉の辻

松尾芭蕉とは関係なく
辻に芭蕉が植わっていたから

米ケ袋に牢屋があった!!

処刑場は七北田宿のはずれ

ベガルタの本拠地
ユアテックスタジアムも同じ七北田だが
近いのかな?

ここからネタバレありで

16歳の亀吉
盗人を手引きした罪で捕らえられた

親切に声をかけてきて
料理をふるまってくれた旅人に
働いていた薬種問屋のことを
いろいろ話してしまった

そして取引きをしに
夜も更けたころ
伺うからとその男は言った

大口の商いだと亀吉は
勇んで戸を開け中に入れた

ところがそれは大泥棒
主人夫婦を殺して金を奪い逃げた

その男は後に捕まったが
手引きしたのは亀吉だと

料理屋の女中も
亀吉と男が話し込んでいるのを
覚えていた

そして亀吉は磔の刑になることに・・・

幼い顔の亀吉

15歳以下だと島流しくらいの罪なのに
16歳という歳までが彼を苦しめた

たぶん親が早く奉公させたいために
歳を上にごまかしていたのではと

なんて残酷な

ここでも青山玄蕃は何とかしてくれると思ったのに
それを期待して読み進めて行ったのに

(私の考えではその男は上巻で捕まえた大泥棒の一味で
玄蕃が連絡とって亀吉は仲間ではないと証明してくれるとかを
期待してしまった)

助けるのはこっちではなく
敵討ちの方か

でもささやかながらそれが
亀吉を地獄に落ちないようにしてあげたと
いうことだけど

なんとかしてほしかったよ

青山玄蕃が切腹を逃れて
蝦夷まで流されているわけだから
人を死に追いやる話は
避けているかと思っていたので
がっかり

その後
どうして青山玄蕃が
罪に問われ
切腹を拒否したのかが
書かれているけど

武士という身分や
幼い時の貧しい境遇が影響しているというのは
なんだかよく理解できず

それよりも
青山のことが
江戸に戻ってからの乙次郎に
どういう影響を与えることになったかが
知りたかった

実は私の中では
最初から青山玄蕃のイメージが
俳優の小澤征悦さんで
固まってしまっていた

(乙次郎は誰も浮かばないのに)

ドラマ化されて他の人だったら
ガッカリするだろうなあ


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