アスペルガーの子に勉強を教えていると
何度教えても何度教えても理解しない…問題
があります。
問題が難しいわけではありません。
本人の知的レベルが、その問題を解くのに達していないわけでもありません。
それなのに、
そのわからなさ加減といったら…!!
毎日、何ヶ月も基礎を繰り返してもできるようにならない…
教えている親や塾教師や補習に付き合う先生のたいていが
しまいに怒り出すか、さじを投げるかしてしまう…
「この子は覚える気がない」とか「他人の話を聞かない」とか
決め付けられて叱られて…
と周囲も本人もほとほと困り果ててしまうケースが多いのです。
それほどにアスペッ子を悩ます問題というのは、
どういったものなんでしょう?
私が勉強を見ていると、
アスペッ子の多くが、毎回頭を抱えている問題というのは、
ある共通点があります。
「ひとつの言葉を、いくつかの他の言い方でも表現している問題」
はその代表です。(ここをうまく乗り越えられるアスペッ子は数学が得意なようです)
例えば、一次関数の場合、 y = ax+b の 「a」のことを
問題によって、
「傾き」と言ったり、「変化の割合」と言ったりして、
呼び方と言うか、表現の仕方がコロコロ変ります。
そのように、ひとつのものをAと言ったりBと言ったりする…
というその部分に、
アスペッ子はものすごく弱いようなのです。
小学校の算数でそこそこ解けていた子が、中学になって勉強につまずく原因も、
そんなささいな部分にあったりします。
中学の数学となると、教科書でも解き方がいくつか書かれていたりします。
それがアスペッ子は、ひとつだけなら覚えられるけれど、
ひとつの解法が複数ある場合、そのうちの解きやすいものを選ぶということができなくて、全て覚えられなくなってしまう子がいます。
その後も混乱をきたしたままどれもわからないままになってしまう…
という子がけっこういるのです。
先日、こんなことがありました。
小学生高学年のグレーゾーンの☆くんは、算数の得意な子です。
数学検定の円の面積を求める問題に(円周率はπで計算しなさい)
という指示があったので、
日頃、3.14をかけて計算している☆くんに、3.14をかけずに
πという記号をかけた状態で答を表す方法を教えてみました。
すると☆くんは、激しく怒りだし、
「この問題の解き方はこうなんだから(3.14をかける方法)
別の解き方を勉強するなんて、意味がない!そんなのまちがっている!」と繰り返しました。
私も、小学生にこうした記号は難しいかなとも思ったので、
教えることは控えました。
が、この問題だけでなく、国語でも理科でも☆くんの「できないツボ」「怒りだすツボ」は、
いつもこの部分なのですよ。
つまり☆くんが、 「記憶し理解しているもの」に、
別の表現の仕方があったり、別の言い方があったりして…
なんともあいまいではっきりしない…
それが許せないのか、混乱のもとになるのか、
そうした部分が少しでも含まれると、
もう何もかにもイヤ!全部したくない!
これまで覚えたこともごちゃごちゃしてわかんなくなってきた…
となるらしい…
そんなとき私は、ごちゃごちゃになっている部分を
できるだけシンプルな言葉にしたり、
図や絵にしたりして、
とりあえず「あいまいさ」を減らすようにしています。
それでも簡単には理解に至りません。
ただ放っておくと、
せっかく算数が得意な子が、言葉の部分につまずいて数学ができなくなってしまったり、
抽象的な概念がつかめなくて、
「数学が大の苦手」になってしまったりします。
つまずいているには、
それなりにもととなる理由があるので、
そこをはっきりさせないで、解き方ばかり繰り返しても
できるようにはなりません。
アスペッ子にとって「つまずきのもと」というのは、
日常の場面で、つまずく場面とかぶっています。
Aさんの家が、ペンキの塗り替えをした後も、Aさんの家だったり…
言葉が使う場面や使う人によって違う意味を持っていたり…
「あ~ややこしい!意味わかんない!」と怒り出してしまうポイントと
勉強でつまずく部分が同じだ…
と教える側が理解しておくと、
ちょっと教えやすくなるかもしれません。
何度教えても何度教えても理解しない…問題
があります。
問題が難しいわけではありません。
本人の知的レベルが、その問題を解くのに達していないわけでもありません。
それなのに、
そのわからなさ加減といったら…!!
毎日、何ヶ月も基礎を繰り返してもできるようにならない…
教えている親や塾教師や補習に付き合う先生のたいていが
しまいに怒り出すか、さじを投げるかしてしまう…
「この子は覚える気がない」とか「他人の話を聞かない」とか
決め付けられて叱られて…
と周囲も本人もほとほと困り果ててしまうケースが多いのです。
それほどにアスペッ子を悩ます問題というのは、
どういったものなんでしょう?
私が勉強を見ていると、
アスペッ子の多くが、毎回頭を抱えている問題というのは、
ある共通点があります。
「ひとつの言葉を、いくつかの他の言い方でも表現している問題」
はその代表です。(ここをうまく乗り越えられるアスペッ子は数学が得意なようです)
例えば、一次関数の場合、 y = ax+b の 「a」のことを
問題によって、
「傾き」と言ったり、「変化の割合」と言ったりして、
呼び方と言うか、表現の仕方がコロコロ変ります。
そのように、ひとつのものをAと言ったりBと言ったりする…
というその部分に、
アスペッ子はものすごく弱いようなのです。
小学校の算数でそこそこ解けていた子が、中学になって勉強につまずく原因も、
そんなささいな部分にあったりします。
中学の数学となると、教科書でも解き方がいくつか書かれていたりします。
それがアスペッ子は、ひとつだけなら覚えられるけれど、
ひとつの解法が複数ある場合、そのうちの解きやすいものを選ぶということができなくて、全て覚えられなくなってしまう子がいます。
その後も混乱をきたしたままどれもわからないままになってしまう…
という子がけっこういるのです。
先日、こんなことがありました。
小学生高学年のグレーゾーンの☆くんは、算数の得意な子です。
数学検定の円の面積を求める問題に(円周率はπで計算しなさい)
という指示があったので、
日頃、3.14をかけて計算している☆くんに、3.14をかけずに
πという記号をかけた状態で答を表す方法を教えてみました。
すると☆くんは、激しく怒りだし、
「この問題の解き方はこうなんだから(3.14をかける方法)
別の解き方を勉強するなんて、意味がない!そんなのまちがっている!」と繰り返しました。
私も、小学生にこうした記号は難しいかなとも思ったので、
教えることは控えました。
が、この問題だけでなく、国語でも理科でも☆くんの「できないツボ」「怒りだすツボ」は、
いつもこの部分なのですよ。
つまり☆くんが、 「記憶し理解しているもの」に、
別の表現の仕方があったり、別の言い方があったりして…
なんともあいまいではっきりしない…
それが許せないのか、混乱のもとになるのか、
そうした部分が少しでも含まれると、
もう何もかにもイヤ!全部したくない!
これまで覚えたこともごちゃごちゃしてわかんなくなってきた…
となるらしい…
そんなとき私は、ごちゃごちゃになっている部分を
できるだけシンプルな言葉にしたり、
図や絵にしたりして、
とりあえず「あいまいさ」を減らすようにしています。
それでも簡単には理解に至りません。
ただ放っておくと、
せっかく算数が得意な子が、言葉の部分につまずいて数学ができなくなってしまったり、
抽象的な概念がつかめなくて、
「数学が大の苦手」になってしまったりします。
つまずいているには、
それなりにもととなる理由があるので、
そこをはっきりさせないで、解き方ばかり繰り返しても
できるようにはなりません。
アスペッ子にとって「つまずきのもと」というのは、
日常の場面で、つまずく場面とかぶっています。
Aさんの家が、ペンキの塗り替えをした後も、Aさんの家だったり…
言葉が使う場面や使う人によって違う意味を持っていたり…
「あ~ややこしい!意味わかんない!」と怒り出してしまうポイントと
勉強でつまずく部分が同じだ…
と教える側が理解しておくと、
ちょっと教えやすくなるかもしれません。
僕も算数・数学は駄目駄目で、
先生からテストをきちんと受けさせてもらえないなど
なかなか苦労が多い教科という記憶しか
ありませんでした。
塾には通ってましたが、
算数が分からないので、
①教えてもらう→分からない
②再度教えてもらう→理解できてない
そして
最後には先生は「次間違えたら叩くからね!!」と言われ当時小学生の僕は泣きっ面で回答。
しかも大間違い。
そんなのが何度繰り返されたか…。
先生が怒り出すと子供としたら
凄いプレッシャーを受けてしまい、
途中から「自分のため」というより
「先生を怒らせないため」という
目的に変わってしまっていました。
ちなみにグラフの見方が今でもわかりません。