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ADD?傾向のある塾教師がADHDやアスペルガー症候群の子にどうかかわり教えたらいいのか模索していくブログです。

アスペルガー症候群の子の就学準備 2

2009-03-26 17:51:38 | アスペルガー症候群
途中に別の記事をたくさんはさんでしまいましたが、
アスペルガー症候群の診断を受けている5歳の☆くんのレッスンの続きです。

根気のいる頭脳を使う玩具を好む集中力がとても高い☆くん。
この子も「目で考える子」です。
私は5歳の定型発達の子らの勉強を見ることもよくありますが、
☆くんのように設計図を読み取りながら
ブロック製作を最後までやりきる根気がある子というのは、
それほど多くありません。
知能が高く根気や集中力のある定型発達の子でなければ、
こうした作業はしんどいのです。
けれども発達障害の子たちは、
一度こういった遊びが好きになると、憑き物に付かれたように
作業に熱中する子が多いです。
自分でレベルをどんどん上げていく子もよくいます。

5歳の☆くんは、これほど集中力や根気があるのだから
小学校の就学は心配ないか…?
というと、やはり気がかりなところ、配慮の必要なところが
たくさんありました。

呼ばれても、
聞こえていないように見えることがよくあること。

周囲の状況を把握すること
自分に望まれていることを感じ取ることは
難しいようです。

どんな簡単なことも、一度は言葉にして、ていねいにわかりやすく
説明してあげる必要がありそうです。

「場合や場面によっては
少しも言うことを聞けない
いつでもわがまま勝手
な行動をしているように受け取られるかもしれません。
でも、そのような時に、この子はそういう子という見方をせずに、
環境次第、与え方次第で、こういう集中の仕方、熱心さを しるせるんだということ
を忘れないでほしいのです。できれば、担任の先生等にも、
今日の☆くんの姿を、
言葉でなく目で見てわかっていただける
機会があるといいのですが…
いつもちゃんとできない障害のある子として見るのでなく、
この能力の高いしっかりした姿をもとのイメージとして持ってもらって、
環境を調整してもらえるとよいのですが…」
と☆くんのお父さん、おかあさんにお話しました。

☆くんのような子は、学校で、
集団で落ち着けなくてきちんとしないきちんとしないから叱られる
叱られるから落ち着きがなくなるさらに叱られるつねにきちんとできない

という悪循環に陥りがちです。
本来の☆くんの姿を
周囲が忘れずに持っていることが大事だな…と感じました。



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