ニガイメ記

文章が苦手なので、イメージ写真でお茶をにごす日記
・・・の略。

れくいえむ

2006年10月11日 | Pentax K-mount

飯守泰次郎指揮東京シティ・フィル、定期演奏会。オペラシティにて。
モーツァルト・イヤーってことで、「レクイエム」をやるぞ。
声楽入り大曲には特に強い飯守氏だけに(要は“燃える”わけだ)、これは楽しみ。
その前に交響曲第39番。よく透んだ、軽い弦の音で一曲を通した感じ。モーツァルトの晩年様式を意識したのか。飯守&シティのコンビにしては(といったら失礼か)、デリケートなニュアンスを楽しむべきタイプの演奏で、それは成功しており、好印象。
「レクイエム」は、予想どおりではあったが、交響曲から一転して振幅の大きい、主情的解釈を顕した演奏。といっても大味にはならず、ニュアンス付けやパート間のバランスへの配慮はかなり細かいものがあるようで、オケも合唱(いつもの東京シティ・コーアだ)もよくそれに対応できていた。踏み込みの深い、思い入れの強い表現をしても外枠の崩れない構築感が魅力。
独唱者も揃っていて良かった。特にソプラノの星川美保子。
今日のコンサートも“当たり”だったな。思うに私は飯守氏の作り出す音楽とは呼吸が合うんだろうな。

(写真は先日の満月を、ベランダから)


camera: Pentax MZ-3 + Sigma 15mmF2.8 EX Diagonal Fisheye  film: Konica CENTURIA SUPER100