ニガイメ記

文章が苦手なので、イメージ写真でお茶をにごす日記
・・・の略。

仕事納め

2009年12月28日 | μ2

どうも納まった気がしない・・・が、とにかく明日から休みじゃ。

写真は今日のこととは全く関係ないが、
和菓子屋で、小さくて古い店は信頼できる、
と、きりん舎の人が言っていたような気がする。


camera: Olympus μ2  film: Konica CENTURIA SUPER400

千本桜

2009年10月24日 | μ2

きっちりした古典ものは、やはり良いですな。
歌舞伎座夜の部、『千本桜』の「渡海屋・大物浦」「道行初音旅」「四の切」。
吉右衛門の知盛、菊五郎の忠信、これらは定評あるところ。意外にも今回初役の、富十郎(渡海屋・大物浦の義経)、玉三郎(典侍局)、時蔵(四の切の義経)らも流石だ。


camera: Olympus μ2  film: Fuji SUPERIA X-TRA400

さくっと銀座へ

2009年07月26日 | μ2

夏の眩しさがけっこう好きだ。暑がりのくせに。

歌舞伎座・昼の部を観てきた。
幸田露伴の「五重塔」(勘太郎、獅童)、泉鏡花の「海神別荘」(玉三郎、海老蔵)。
なんとなく、漫然と見物。古典物じゃないと、のめりこめないのですわ、私ゃ。読む分には、鏡花の世界は好きだけどね。
終演が2時45分とは、早!
まっすぐ帰宅したので体力温存。さて気合い入れて句作でも・・・


camera: Olympus μ2  film: Fuji SUPERIA Venus400

Le cinema de juin

2009年06月04日 | μ2

浜離宮朝日ホールにて鈴木祥子のライブ。
この音響の良いホールで、昨年5月(その時の様子→)に続いて今年も祥子さんの弾き語りを楽しめることになるとは、嬉しや。

今回は7/25より公開される鈴木祥子ドキュメンタリー映画「無言歌~romances sans paroles~」に因み、「映画」をテーマにした構成。題して「Le cinéma de juin~6月の映画~」。
「無言歌」の一部がプレ上映的に舞台上のスクリーンに映し出され、その主題歌・挿入歌(「超・強気な女」「Do you still remember me?」)等も当然演奏された。カバー曲コーナーも映画づくしで、1950年代の「慕情」のテーマ曲から始まり、以下時代順におなじみの洋画ナンバーが続々と。「ミスター・アーサー」の曲を聞いて、祥子さんの声質や唱法はバカラック作品と相性が良いな、と再確認。

映画ネタ以外では、「愛の名前」 「忘却」「Father Figure」 「ローズピンクのチーク」等々、私の好む近年の名曲が聴けてよかった。「あじさい」(95年)はちょっと懐かしい。
「SWEET SERENITY」のみギターを用い、他は全てピアノ弾き語り。
本日最後の曲は、新曲で「Tribute to 和泉式部」。 これ、なかなか良いですな。

まあ、とにかく映画「無言歌」は見に行くとして(祥子さんが弾いたゴルトベルク変奏曲のアリアも聴けるぞ)。
そのあと今年はさらにどんな展開があるのか、楽しみである。


camera: Olympus μ2  film: Fuji SUPERIA Venus400

特別な会

2009年05月29日 | μ2

一昨日(27日)の「矢車会」(中村富十郎の主宰する自主公演)は良かったなぁ・・・。感涙。

富十郎の「傘寿記念」と銘打って、長男・中村鷹之資との親子共演で「勧進帳」と「連獅子」。
歌舞伎界で日常的によくある親子共演とは、このたびは少々事情が違う。実の親子といっても、70歳の年齢差があるのだ。
老優と子役がほほえましく並んでいればすむような小品ではなく、大曲中の大曲を、しかも2本も出す。
一日限りの自主公演とはいえ、80歳の高齢で弁慶を、親獅子を勤めること自体がおそらく過去に例のない、常識を超えた特別なことであるのに加えて、わずか10歳の少年が義経を、子獅子を、しかも当代一の名人「人間国宝・五代目中村富十郎」相手に勤めるというのもまた特別な、思い切った企画だ。
そして結果的には、演じる方も特別なれば、観る方にも特別な感銘を与える、感動の大舞台となった。

演目の詳細などは同行したきりん舎さんの「百八記」をご覧いただくとして・・・→
そこに「くわしく書くときりがないのと言葉にするのが勿体無いので、今後の私の人生で胸に秘めおく一幕とします」との記述があるけど、その気持ち、わかるなあ・・・。
私もあまり長々とは書くまい(笑)。
いやまあ、二〇年来の富十郎ファンとしては、様々な感慨がありまして・・・

この日の富十郎は、身体の状態が思わしくないのだろう(膝が悪いようで)、弁慶の「飛び六方」も親獅子の「毛振り」もやらなかった。しかし、それら歌舞伎作品屈指の見せ場を省いてしまってもなお揺るぎない、真に迫った「勧進帳」であり、「連獅子」であった。これぞ富十郎である。
鷹之資も期待に応え、品良く形良く、立派に出来ていて、見ていて嬉しくなった。本当に将来が楽しみだ。
共演の役者たち(豪華布陣。詳しくは「百八記」の方に)も悉く気の入った演技を見せ、地方(じかた)も、ツケ打ちも、その他諸々、みな極上であった。

この年齢差の親子が勧進帳や連獅子ほどの大曲で共演できる、おそらくは生涯で唯一度の機会。まさに一期一会。
その意味を、幕内の関係者も満員の観客(皇太子殿下もご臨席)も、各人それぞれに噛みしめ、それぞれに何かを感じ取っていたような・・・。

いや、まてよ。あの富十郎さんのことだから、米寿記念とか卒寿記念とかで何かでっかいことをやってのけそうな気もするぞ。ぜひそうなって欲しいけどね。「まだまだやれる!」って大向こうからの声もあったでしょ(笑)。


camera: Olympus μ2  film: Fuji SUPERIA Venus400

4/22

2009年04月22日 | μ2

予報で言われていたほどは暑さを感じなかったのだが、実際どうだったのだろう。

GWも近づいたので、只今軍資金の計算中(笑)。


camera: Olympus μ2  film: Konica CENTURIA SUPER100

花の都

2009年04月08日 | μ2

このところ、仕事の都合で偶々なのだが、お茶の水~四ツ谷間のエリアに出かけることが多い。この一帯、どこにいても必ずどこかに桜が見えるって感じ。上の写真でもそう。

あれやらこれやら、動き出した仕事が多くて、花を眺めている暇がないのが現状だけど。


camera: Olympus μ2  film: Konica CENTURIA SUPER100

朝桜

2009年04月06日 | μ2

特に記すべきネタもないので(いつものことだが)、また身近な風景でも貼っておくか・・・。
毎朝、駅へ向かう道。


camera: Olympus μ2  film: Konica CENTURIA SUPER100

見たり聞いたり

2009年03月21日 | μ2

19日(木):
東京シティ・フィルの定期公演。
指揮は鈴木雅明。このオケへは06年11月以来2度目の登場。その前回の公演の印象は強烈だった(参照→)。
モダン・オケを振る際にピリオド寄りの解釈、奏法をとることは予想の内だが、スケールの大きさ、表出力の強さ激しさ・・・は、BCJを率いる古楽の泰斗としてのMasaaki Suzukiとはまた別の顔を見るようだ。
今回も大いに期待し、そして期待どおりの満足感が得られた。
ヘンデルの合奏協奏曲ト短調(Op.6-6)、ハイドンの交響曲第90番、メンデルゾーンの交響曲第4番「イタリア」。
ハイドンのフィナーレでの大胆な演出(曲が終ったと見せかけて客を騙す仕掛けの所で、指揮者が拍手を浴びながら一旦退場、続きを弾き始めるオケに促されて慌てて再登場)には笑った。「イタリア」は、ピリオド系の指揮者らしく常にクリアで引き締った響きを一貫させる中、ここぞという時の疾走感とパッションの噴出に圧倒的な感銘を受けた。
シティ・フィルへの客演は今後ぜひ恒例化して欲しいなあ。

20日(金):
春分の日。仕事仲間と中野区の「フレッシュ名曲コンサート」へ。
宮本文昭指揮、東京交響楽団。
愛弟子をソリストに立ててのR.シュトラウスのオーボエ協奏曲、チャイコフスキーの交響曲第5番、等。
指揮者としての宮本文昭を聴くのは初めてだが、全般に穏当な、手堅い表現。まずは曲本来の魅力を引き出せていたから、「名曲コンサート」としては十分に成功でしょう。

21日(土):
歌舞伎座・夜の部。「元禄忠臣蔵」の後半。
「南部坂雪の別れ」は團十郎、「仙石屋敷」は仁左衛門、「大石最後の一日」は幸四郎、と内蔵助を3人の立役に振り分けた豪華版。
中では仁左衛門が芝居運びの巧さで傑出。地味な「仙石屋敷」だが、要所でぐっと盛り上げてくる。
團十郎はセリフで酔わせてくれないし、幸四郎はどことなく陰気でねちっこいし(前回国立劇場の時は剛毅さで押す中に、時に鋭さを光らせて上出来だったのに)。


camera: Olympus μ2  film: Konica CENTURIA SUPER100

地下食堂へ

2009年02月14日 | μ2

この写真は嘘っぽいな。実際はこんな暗がりではない。
長年歌舞伎座通いをしていても、劇場内の大食堂は利用したことがなかった(高いので)。用がないので地下へも降りたことがなかった。
しかしまあ、建て替えられる前に今の歌舞伎座を隅々まで見ておきたい気持ちもあり、初の「地下食堂・花道」体験をした。幕乃内2100円也。
良い記念にはなったな。地下通路の光景も、建物が古いだけに味があったし。

さて、芝居の方は、夜の部を見たわけだが、吉右衛門の弁慶が、今回は非常に気が入っていて、間然するところなき傑作。「勧進帳」とはまさに命がけのドラマであることを、久々に納得させてくれるものとなった。
「蘭平物狂」の三津五郎も良かった。蘭平は、三津五郎を八十助時代から、今の松緑を辰之助時代から、この二人のものでしか見たことがないので、自分の見た範囲では今回が最年長の蘭平となる。激しい立ち回りを売りにした場面においても、当然だが、若さやスピード感だけではない“円熟”の魅力というものがあることを再確認できた。間の良さ、形の美しさ。


camera: Olympus μ2  film: Konica CENTURIA SUPER400