ニガイメ記

文章が苦手なので、イメージ写真でお茶をにごす日記
・・・の略。

SQW#48

2006年05月31日 | TC-1

晴海トリトン名物<クァルテット・ウェンズデイ>シリーズ、第48回。
エルデーディ四重奏団による「メンデルスゾーン全曲演奏会」、その2回目。
3月の1回目は所用で聞けず残念。本日は大いに期待。

メンデルスゾーンの弦楽四重奏曲って、クラシックファンの間でもあまり知られていないのかも。
名曲名盤ガイド本の類にもほとんど出てこないし、かつてはレコードも少なかった。
しかし、1990年代あたりから若手~中堅どころの意欲的な団体が続々と取り組みだし、個性的なCDも揃ってきた(「国内盤」は依然少ないが)。
室内楽の世界ではちょっとしたブームの様相。
皆、こんな良い曲何で今まで知られてなかったのだろう、との驚きをもって受容し、はまっていく人も多数。
番号付の6曲はすべて傑作!・・・と私も断言しちゃう。この作曲家に対する先入観をひっくり返すこと請け合いの、凄みのある、充実した作品群。第何番からでもいいから、ぜひ聴いてみて!
CDでは、まずはヘンシェルSQの全集がおすすめ。演奏抜群で、Arte Nova レーベルだから安い! 3枚組1500円程度で買えると思う。

さて、本日のプログラムは、
第2番イ短調Op.13 / 第3番ニ長調Op.44-1 / 第6番ヘ短調Op.80
良い並びですなぁ。
特に第6番は、生で聴けるというだけで狂喜してしまうほど好きな曲。最晩年(といっても38歳だが)の、最愛の姉を亡くし心身衰弱していく中で書かれた、ある境地を覗かせる、実に深い曲だと思う。希求と抵抗とがせめぎ合う異様な音楽・・・、うまく言えないが。

演奏も良かった。切れ味の鋭さやマッシヴな迫力を売りにするタイプではなく、なによりもまずアンサンブルの妙味を堪能させてくれる。丁寧に歌い、強弱の変化への対応が絶妙。良い意味で、はみ出さない演奏。激しくあるべきところ(6番の終楽章など)の激しさも十分。
アンコールは、4つの小品Op.81からカプリッチョ。

↓チラシのコピーをまるごと引用。
「青春時代、充実期、そして早すぎる晩年。
全生涯を託すが如く、
メンデルスゾーンは弦楽四重奏のすべてに、
天の賜物の証を漉き込んだ。
全世界を席捲する再評価の怒濤の中で、
エルデーディの4つの弓弦の歌声を聞け。」
この謳い文句から期待されるものには十分応えてくれた、素敵な演奏会でした。
それにしてもSQWシリーズは、好企画が多い。今後も楽しみ。


camera: Minolta TC-1  film: Kodak HD400

雨上がる

2006年05月28日 | T-PROOF

3時過ぎから晴れてきた。洗濯物も外へ出す。

母が新しいプリンターを買うというので街の家電量販店へ。息子夫婦が買い物とセッティングを手伝うの図。エプソンの複合機PM-A750を。これが1万円台で買える。安くなったものだ。
私は長年レーザープリンタばかり好んで使い続けてきたので(今はbrother社製を使用)、カラリオとかピクサスとか、今風のカラフルな機種には全く疎い。今回は我が家のプロの人にまかせっきりだ。

今宵もメシは腹いっぱい食う。


camera: Kyocera T-PROOF  film: Fuji SUPERIA Venus400

雨の土曜日

2006年05月27日 | T-PROOF

頂き物の豆やトマトを美味しく食す。買い物に行かずとも充実の夕食に。感謝。

株券が送られてきた。私が最初に勤めた会社の。株式の分割・無償交付で、単元株式数に達したのだ。もともとはほんのちょっぴりの端株だったのに。
そこに就職した当時は、まさかその後東証に上場するとは思っても見なかったなぁ。
ここ数年は、配当の際、昼メシ1回分くらいの金額が入る。その程度ですよ。
なんだか「お食事券」をもらったような気分なのでした。


camera: Kyocera T-PROOF  film: Polaroid HighDefinition plus400

2006年05月26日 | Pentax K-mount

新製品出るようだが。Pentax K100D
手ぶれ補正、and more...良い流れではある。この手ぶれ補正は古いレンズをくっつけた時も有効とのことだから大いに興味あるなぁ。
でもデジ一眼はまだ買わないぞ。ここは待ちだ。様子見、様子見。
本気で購入を検討するのは次の次のモデルチェンジの頃あたりか。と、自分に言い聞かせる。

K100DならぬK1000で撮った写真を。約25年前の製造、いわゆる機械式マニュアルカメラ。機械式は電子式より、楽しい。


camera: Pentax K1000 + A50mmF1.4  film: Agfa VISTA400

石丸

2006年05月24日 | NIKON mini

石丸電気レコード館。高校~大学時代はよく通ったものだ。買えなくて、LP盤のジャケット裏のライナーを読んで回るだけの日もあった。
なぜか隣の漢方薬店の匂いが思い出される。サービス券(何種類発行されていたのだろう)も懐かしい。
やがて中古盤ショップや外資系大型店(塔とか犬とか)を漁るのがメインになったため、あまり利用しなくなってしまった。

現在は「SOFT3」という名称で、クラシック&ジャズ限定の店舗に。
実はここの7階の「リスニングルーム」が<穴場>だと知ったので、最近また時々立ち寄るようになった。お昼の休憩に最適。
今日は7階が満席で残念。皆、サラリーマン風でした。苦笑。


camera: Nikon AF600QD (Nikon mini)  film: Konica CENTURIA PORTRAIT400

演舞場・夜の部

2006年05月20日 | μ2

新橋演舞場へ。今月は吉右衛門が座頭の大歌舞伎なのだ。夜の部を見に行く。
演舞場では5月に吉右衛門中心の座組で歌舞伎を上演することを今後の恒例にしていく計画らしい。これはたいへん結構なことだ。歌舞伎座の團菊祭の向こうを張って大いに盛り上がって欲しい。
大門閥や特定のグループから離れている役者の中から実力派を選りすぐれば、水っぽくならない歌舞伎味濃厚な芝居が期待できるし、何よりも、やりたいことを存分にできる環境での気の入った吉右衛門は凄いからね。
今回も、福助、染五郎、芝雀、段四郎・亀治郎のおもだか親子、萬屋一門(時蔵こそいないが)、と十分に揃ってる陣容。

さて、私自身も久しぶり(改装後は初めて)の演舞場、歌舞伎座より定員が少ないせいか3階の券は取れず、2階左側1列目で見る。葛籠抜けの宙乗りがもろに目の前で。
「石川五右衛門」は吉右衛門の大きさを堪能。久吉の染五郎ではつり合わないのは致し方ないか。
「娘道成寺」は福助。道行や問答を省いた短縮版。正直、期待以上の出来。余計なことをせずに、十分な色気。つい引きこまれる。いい意味で、体の良く動く踊り。女の情念にしても鐘への思いにしても、表現にわざとらしが見られなくなったのは良いこと。集中してきちんと踊り抜こうという気迫が伝わってきて心地良い。
「松竹梅湯島掛額」、これの「お土砂」は、私はもう今さら大笑いってこともないのだが、「火の見櫓」での亀治郎のお七にはちょっと感動。人形振りでの不自由さや制約を、却ってバネにしたようなあの表現力は凄い。
吉右衛門ももちろん良かったけど、福助、亀治郎という今伸び盛りの女形らの気迫に打たれて感動の、良き公演でした。


camera: Olympus μ2  film: Konica CENTURIA SUPER200