ニガイメ記

文章が苦手なので、イメージ写真でお茶をにごす日記
・・・の略。

オレ恋

2008年01月29日 | TC-1

サンクトペテルブルグのマリインスキー・オペラが只今来日中。
前回(2006年)来日時の「指環」チクルスにはちょっとトホホな感じもあったけど、それ以前の「ボリス・ゴドゥノフ」や「エフゲニー・オネーギン」等、本場ロシア物の上演に接しては大いに感銘を受けたものだった。
今回の来日公演は演目4つ。目下金なし暇なし状態なので、1演目だけ見ることにしよう。

ということで、東京文化会館にて。
プロコフィエフ作曲「3つのオレンジへの恋」。
指揮はもちろん、ワレリー・ゲルギエフ。

この作品、私はケント・ナガノ指揮のリヨン歌劇場のプロダクションを収めたDVDで知るのみなので、さほど馴染んでいるとはいえない。しかしまあ他愛のないストーリーだし(私見だが、実は「権力ゲーム」に対するシニカルな視線あり)、展開の速さ、演出(アラン・マラトラ)の面白さ、もちろん演奏の素晴らしさもあって十分楽しんだ。
今回のゲルギエフは、まさに実力発揮でしょう。あのスピード感、ドライヴ感は心底キモチイイ。目眩く高速展開の中、あらゆる場面で狙いどおりの音響をピタッと決めてくる。光彩陸離にして、時に重厚。
歌手陣は全般に上出来。合唱も優秀。(いつも思うことだが)この劇場の層の厚さと底力を実感。
客席の中にまで(平土間のみならず2階席3階席にも)ソリストや合唱が入り込んで動き回る演出は十分効果を上げていたと思う。
2時間弱がまさにあっという間に感じられた、良き演奏、楽しき舞台でありましたとさ。


camera: Minolta TC-1  film: Konica SINBI100 Professional(SRP)

初春大歌舞伎・昼の部

2008年01月26日 | TC-1

写真は3年前に撮ったもの。「松竹百十周年記念」とある。因みに今年は「歌舞伎座百二十年」だ。
昼の部を観てきた。本日千秋楽。

『猩々』、『一条大蔵譚』の「檜垣」「奥殿」、『けいせい浜真砂』の「山門」、『魚屋宗五郎』、『お祭り』、と盛りだくさん。
歌舞伎は役者で見るもの、との謂いをあらためて思い知らされた。
吉右衛門の完璧無比な大蔵卿、人物造型の厚みで傑出(福助、梅玉、魁春、段四郎、吉之丞、と周囲も揃っていた)。
雀右衛門の女五右衛門、ほんの数分間、ただ座っているだけで、圧倒的な存在感。濃厚な歌舞伎味。
團十郎のお祭り、なんとも輝かしい。上手い下手の次元を超えて、一つの絶対的な空間を作り出すオーラというかパワーというか。名状しがたい感動を得た。
と、いうことで、今回は、退屈きわまりない幸四郎の宗五郎(違和感ありあり。合わない役でしょ)以外はどれも愉しめましたとさ。


camera: Minolta TC-1  film: Fuji SUPERIA Venus400

大新年会

2008年01月25日 | TC-1

さて今日は、年に一度の、溝の口にて「二宮銘菓・落花生入りせんべい」(high-class senbei)をいただく日だ。
これで何だかわかる人は同業者ですね(笑)

自分ももっと頑張らなくては、と思った。


camera: Minolta TC-1  film: Fuji REALA ACE100

まさにグレート

2008年01月23日 | μ2

雪。写真は東京文化会館前だが(いつ撮ったのだw)、今日行ったのはサントリーホール。
N響定期、今日はBプロ。ヘルベルト・ブロムシュテット指揮。

マーラー:さすらう若者の歌(Br:クリスチャン・ゲルハーヘル)
シューベルト:交響曲第8番ハ長調 D.944「グレート」

前半のマーラーが上々の出来(オケのゆったりとしたやわらかい響きに包まれたゲルハーヘルの美声!)だったので後半のシューベルトにも期待が高まる。果たして期待以上の、傑出した演奏となった。
速めのテンポ、引き締まった響きが心地よい。隙の無さ、バランスの良さという点での完成度は頗る高く、力感溢れる中で細かいニュアンスも十全に表現し得た、ブロムシュテットとしても今回は会心の出来栄えだったのでは?
やればできるじゃないですか、N響さん(笑)。


camera: Olympus μ2  film: Polaroid HighDefinition plus400

寒い日が続きます

2008年01月21日 | T-PROOF

特に用事もなかったので、フツーに残業し、まっすぐ帰宅。久しぶりにスペシャルうどんを作って食った。
釜揚げうどんに、シーチキン(近ごろ主流のノンオイルではダメ。それとカツオ系はダメ、マグロ系じゃないと)と黒胡椒をぶっかけるだけ。
正直、たいして美味くないと思う。が、何故かこの食べ方が好きなのだ。


camera: Kyocera T-PROOF  film: Kodak HD400

初芝居

2008年01月19日 | T-PROOF

歌舞伎座・夜の部。
まあ、「鷹揚の御見物」ってやつで。初芝居ですから。

※参考→「百八記」

やっぱ團十郎ですよ、「助六」は。
團十郎の助六は、昭和63年以来、歌舞伎座での上演は全て見てきたけど、
パァッとした明るさ、有無を言わせぬ圧倒的な押出し、そして底抜けの大らかさ、
常に舞台に“何か特別な物”を醸しだしていた。
でも、本日はちょっと不調気味。キレが無い。何だかくすんで見える。ちょっとオヤジな助六だ。
顔といい形といい、相変わらず立派ではあるが。
大病の後、まだ完全に回復していないのだろうか・・・。
今回に限った不調だと思いたい。“衰え”とは思いたくないなあ。


camera: Kyocera T-PROOF  film: Kodak HD400

N響定期・Cプロ

2008年01月18日 | NATURA

久しぶり(1年ぶり)にN響へ。ブロムシュテットが振るので。
オール・シベリウス・プロとは楽しみな。

「トゥオネラの白鳥」はehr.の女性がなかなか結構でして。
交響詩「タピオラ」は、個人的にはシベリウス畢生の傑作だと思っているが、しかし難曲。コンサートで理想的な再現に出会うことが滅多にない(唯一、ヴァンスカ/ラハティ響の来日公演のが良かった)。今日の演奏は、美しい瞬間もあったけど、楽団として曲に不慣れであることが見えてしまう箇所あり、どことなく腰高でがちゃがちゃした印象も・・・。
メインの「交響曲第2番」、ブロムシュテットは前々回のN響出演時(2003年)にも振っている。その時の、のめり込んだ熱い演奏と較べると、音の作り方はほぼ同一の快活明瞭路線ながら、やや主知的で手堅い感じ。終楽章再現部からコーダへの高揚のさせ方などさすが、巧いものだ。

それにしてもブロムシュテットさん、年を取るにつれてますます快活な表現を志向しているようで。
今日は80歳の名匠から「元気」をいただきましたよ、ってことで(笑)。


camera: Fuji NATURA BLACK F1.9  film: Konica CENTURIA SUPER400

対策

2008年01月16日 | TC-1

ゆうべは仕事関係でビール飲んでいたら、俄に身体が冷えてきて、こりゃ風邪をひくパターンだな、と。
で、葛根湯飲んでさっさと寝た。
本日はすっかり快調なり。
いつも葛根湯だけ。他の薬はまず飲まないなあ。


camera: Minolta TC-1  film: Konica CENTURIA PORTRAIT400