ニガイメ記

文章が苦手なので、イメージ写真でお茶をにごす日記
・・・の略。

また会おね

2006年03月31日 | TC-1

花冷えの中、鈴木祥子のライヴへ!!
自分にとっては10ヶ月ぶりのナマ祥子さん。
会場は「渋谷BOXX」。
「Duo Music Exchange」や「東京キネマ倶楽部」と比べると1/3~1/4の収容人数か。ざっと数えて140人。こりゃチケット争奪戦になるわけだ。抽選に当たって本当に良かった良かった。
会場が小さいと、より身近に感じられるしね。

今回も、大感激!
バックは山本拓夫(sax,flute,clarinet)、 鎌田清(ds)、渡辺シュンスケ(p,key) 。エレピの祥子さん含めた4人のバンド演奏から弾きがたり(keyもA.Gも)まで、様々な編成・アレンジで、古い曲から最近の曲まで、たっぷり楽しめた。
今回は15年以上前の懐かしい曲も数々出てきて、まさか「水の中の月」が聞けるとは思ってなかったので嬉しい驚き。あと、「風の扉」も懐かしいなぁ。
最近の曲はさすがに堂に入っており、スタジオ録音以上に気持のこもった熱唱で、心打たれた。
毎回何が出てくるかお楽しみのカバー曲コーナーは、矢野顕子の「また会おね」! ちょっとびっくり。風呂ん中で急にこの曲を思い出し、やってみたくなったそうで。
やり直しの多さも、巧まずして笑いのとれる天然トークも、アンコールのお色直しも相変わらず。B型気質全開ですね(笑)。楽しかった。

今回は「THE LIVE goes on」シリーズのDVD収録のためのライヴでもあり、さっそくDVDは6月23日発売!と告知が出ていた。楽しみ楽しみ。
次回東京でのライヴは7月21日だそうで。う~む、その時期は出張と重なりそうだなぁ・・・。


camera: Minolta TC-1  film: Fuji SUPERIA Venus400

追善

2006年03月25日 | Pentax K-mount

歌舞伎座昼の部へ。今月は十三世仁左衛門十三回忌追善。もうそんなに経ったのか。
三兄弟も、その子どもたちも揃って出演し、皆立派にやってます。

昼の部の追善狂言は大作「道明寺」。当代仁左衛門の菅丞相は3度目。十三代目の丞相を一度見たことがあるが(昭和63年2月)、あの神がかった奇蹟の名舞台と較べてしまうと、当代はずいぶん人間味がある。この役にしては若やいで見えるし。親子の別れの情を、見る者を泣かせる巧みな演技でたっぷり表現しました・・・という印象。この役には、さらに何か、言葉では表せない何か特別なものが欲しい気がする。それは今後のお楽しみということにしておこう。
芝翫の覚寿をはじめ、富十郎、段四郎、秀太郎、孝太郎、芦燕、歌六ら周りも揃って良く、時代浄瑠璃屈指の大曲を十分堪能した。

他に、曽我兄弟の全然目立たない曽我物「吉例寿曽我」、幸四郎(物語りだけ面白かった)・福助(上出来)・イナバウワー東蔵らの「吉野山」。


camera: Pentax MZ-M + M50mmF1.7  film: Fuji SUPERIA Venus400

Pichler

2006年03月23日 | Pentax K-mount

1800円シリーズこと都民芸術フェスティバル(2月24日の記事参照)、今日はN響。ギュンター・ピヒラーの指揮で。この人は御存知アルバン・ベルクQの1st奏者、近年は指揮活動にも力を入れているそうだ。指揮者としてのピヒラーを聴くのは初めて。

ハイドンの85番「王妃」、シューベルト「未完成」、メンデルスゾーン「イタリア」の交響曲豪華3本立て。

私はハイドン好きでして、中でもこの「王妃」は格別。一時期、第2楽章のメロディ(マリー・アントワネットが好んでいたと伝えられる)を着メロにしていたほど。生で聞く機会の少ない曲なので嬉しい。ハイドンにしては弦が大きく、14-12-10-8-6の編成。ピリオド奏法とは対極にある、ある意味伝統的な、シンフォニックな演奏。序奏部ではバスをゴリゴリ響かせて重厚感あり。全体を通じて弦主導、心地よいテンポ。丁寧に弾かれた滑らかな音。バランスにも気をつかい、各声部の動きをくっきりと無理なく見せる。

この特徴は、シューベルト以降も同様。ハイドンからメンデルゾーンまで弦の人数は同一。「未完成」は速めのテンポで古典派寄りの解釈。「イタリア」もすっきりと、上品優雅な感じ。第3楽章が弱めの音で、実に優しく、緩徐楽章のような趣があってユニークだった。終楽章の盛り上げ方も強引さが無くて良い。ちなみに「未完成」「イタリア」とも提示部の反復は無し。

ピヒラー氏、指揮者としてもかなりの力量なのでは。上質な演奏ではあったが、私には若干物足りなさもあって、なんというか、全般に優等生的でして・・・。おもしろさ、発見、刺激、といったものが得られるタイプの演奏ではなかったかな。
アンコールに「ロザムンデ」間奏曲、これも素敵でした。


camera: Pentax MZ-3 + FA35mmF2  film: Kodak GOLD100

やきゅう

2006年03月19日 | Pentax K-mount

WBCですか。連日観戦に身の入る好ゲームが多く、そこはさすが世界レベル。
が、世界一を決めるって程の大会にしては、珍妙なことが多くて苦笑失笑、
・・・それもまたいろんな意味で面白いけど。
もし第2回も実施し、盛り上げてゆこうというのならば、MLBの中の人は反省汁!ってことで(w

こうなったら日本は優勝するしかないでしょう。
4勝4敗勝率5割、アジア圏以外ではメキシコにしか勝ってません、でも準優勝だぞ世界No.2だぞ、ってカッコ悪すぎ(笑)。
優勝したらしたで、ニッポン万歳、頑張った!感動した!の賞賛の声にかき消されて、今回露呈したはずのニッポン野球の弱点とかNPBにとっての課題とか、検証すべき諸問題がうやむやにならないか、それが懸念。


camera: Pentax MZ-M + M50mmF1.7  film: Agfa OPTIMA PRESTIGE400

グレイト

2006年03月17日 | R1s

飯守泰次郎指揮東京シティフィル、今年度最後の定期公演。オペラシティにて。
まずは三輪郁の独奏でベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番。これは佳演。ピアノもオケも、曲想に応じて情感を丁寧に表現し、それがしっかり伝わってくる。曲本来の良さが十分味わえる正攻法の良さ。
メインはシューベルトのハ長調シンフォニー「ザ・グレート」。
これはもう、凄い演奏。
一気呵成の推進力。煽る煽る、ぐいぐい引っ張る。ただ豪快な演奏というのでなく、曲の髄まで剔り出さんばかりの踏み込みの深さと両立してるところが凄い。没入すればするほど、曲の骨格がはっきり現出し、ドイツ音楽の骨っぽさが露わになっていくのがこの指揮者の特徴だと思っている。陶酔型の恣意的な演奏とは全く違うのだぞ。
これほどフルパワーで飯守節が全開し、なおかつオケが最後までついて来られたことは、思うに久しぶりかも。
今日は飯守泰次郎大当たりの巻でした。興奮。


camera: Ricoh R1s  film: Kodak GOLD200