ファイナル・カット

ロビン・ウィリアムズ主演、
『ファイナル・カット』のDVDを観ました。

時代は、近未来。

主人公のアラン(ロビン・ウィリアムズ)は、
少年の頃の罪の記憶に苛まながら生きる、
『ゾーイ』の優秀な編集者です。

ゾーイとは、脳に埋め込めむマイクロチップで、
これを埋め込んだ人の人生のすべてが、
全て記録されています。

ゾーイを埋め込んでいた人が亡くなると、
追悼の意味で、ゾーイの上映会が行なわれます。

アランは、たとえ亡くなった人物が悪人でも、
悪事を働いている部分はカットし、
いかにもその人が善人であったかのように
編集するのが仕事なのです。

ある日アランは、ゾーイ・チップを扱う大企業
アイテック社の弁護士バニスターの未亡人から
仕事の依頼を受けます。

未亡人は裁判によって、アイテック社から
夫のゾーイを勝ち取っていました。

早速、アランがバニスターのゾーイの編集を始めると、
そこには驚愕の記録が残されていました。

また、アイテック社の不正を暴きたい元同僚から、
バニスターのゾーイを渡すように迫られ、
いろいろな意味で窮地に立たされたアランは、
真実を知るために調査を始め、話は意外な展開に……。


この作品、全体を通して暗ーく重ーい雰囲気です。

ロビン・ウィリアムズの、人を和ませる、
あのとびっきりの笑顔はまったく見れません。

ですが、ストーリーと設定が面白いと思いました。

自分の一生がすべてチップに記録されていたら……
なんて、考えるだけでちょっと怖いです。

たとえ上手く編集されているとしても、
それを死後に上映されるなんて、とんでもない!!!

あの世から、「ちょっと、ちょっとちょっとっっっ!」と
叫んじゃいますね。

もし自分にゾーイが埋め込まれていても、
編集ナシで上映できる人生を送りたいなぁ……。

でも、もう今更手遅れか……。

カットしたい思い出が、たくさんありすぎ!!!

ま、それはさておき……
作品の前半はややマッタリ気味ですが、アランが、
バニスターのゾーイの記録の真実を究明する辺りからは、
なかなか面白かったと思います。

……ただ、ホントに終始、暗く重い雰囲気の作品なので、
観終わった後、しばらく気分が落ち込んでしまいました。

それと……やっぱりロビン・ウィリアムズは、
ハート・ウォーミングな作品の主人公が似合うと思うので、
是非次回は、そういう作品を観たいです。

そんなワケで、ロビン・ウィリアムズのとびっきりの笑顔が
懐かしくなってしまった1本でした。

ファイナル・カット
ポニーキャニオン
このアイテムの詳細を見る

 

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )