DAILY DESIGN.

      

METAPHYS UZU

2006-09-06 | Weblog
先日グッドデザインプレゼンテーションにて話題?の
「METAPHYS UZU」を見てきた。

雑誌やネット、何かのイベントなんかでよくその姿は見ていたんだけど、
実際を触れたのはこれが初めて。
もう店頭にも並んでいるようなので、触った人も結構多いでしょうが。

感想として…
思ったよりも操作がシンプルでないし、
思ったよりも質感が高くない(ちゃっちい?)し、
思ったよりもかっこよくない。

買う気満々だったんで、ちょっとショックでした。
何よりも最初に書いた「思ったより操作がシンプルでない」というのが
個人的には残念でした。

そう、簡単そうに見えたんだけど
一人で使うことが出来なかったんです。
説明を聞きながら、汗をかきながらの初使用でした。

ネットで見た、とてもスムーズに掃除が始まるというイメージが、
触ってみると、それほど感じない。
スイッチ類も大きくて分かりやすいけど、どことなく使いにくく見える。

何故そこまでの魅力を感じないのか考えたのだけど、
それは節々にある、生活者の視点を無視(ちょっと言いすぎですが)して、
デザイン重視で進めたところが原因かなと思いました。

如実に現してると思ったのが、
吸い込み口?(掃除機のさきっぽのところ)のカタチ。
ごみをたくさん吸わないとだめなのに、
個人的に見た掃除機の中ではダントツにおちょぼ口だった。

多分、従来の掃除機並みに吸い込むと思われるけど、
こう口が小さいと「あんまり吸わないでね」と御願いされているみたいで、
何となく掃除機に遠慮をしてしまいそうです。

「顧客優先」とか言葉は大嫌いだけど、
デザイナーというスタンスからいいものを作っていくなかで、
スタイリングと同じくらいユーザーの事を考えてデザインしないと、
いいデザインにならないのかな、と思った今日この頃でした。
まあ、そのさじ加減がとても難しいですけどね…。

写真はGマークの時のものではなくもっと古~い展示会のものです。