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2型糖尿病の3つのサブタイプ

2015-11-07 06:03:56 | 代謝
Scientists deploy data analysis to identify subtypes of common disease

October 29, 2015

http://www.sciencedaily.com/releases/2015/10/151029101504.htm

マウント・サイナイ・アイカーン医科大学の科学者は新たな論文で、
現在進行中のプレシジョン・メディシン(精密医療/precision medicine)の片鱗をうかがわせた
彼らが進めているのは臨床的・遺伝学的に異なる2型糖尿病患者のサブタイプを同定する膨大なデータ分析プロジェクトである
この研究は今よりも個別化された2型糖尿病の診断と治療の可能性を示すだけでなく、ほとんどあらゆる疾患に応用できる新たなアプローチを明らかにするものだ


Science Translational Medicineで発表された論文では、
1万1000人以上の電子カルテ/electronic medical records (EMRs) と遺伝子型データ/genotype data を組み合わせて実施した複雑なネットワーク分析について述べられている

※medical record: 診療録、カルテ

患者らはEMRデータに基いて3つの異なるサブタイプに分けられ、
次いでそれぞれのサブタイプを表すような共通する遺伝子多型をゲノム分析により明らかにした

3つのサブタイプは異なる臨床的な特徴と関連しており、
サブタイプ1は糖尿病性腎症diabetic nephropathyと網膜症に罹患しやすい傾向があり、
サブタイプ2は癌と心血管疾患に、サブタイプ3は神経疾患、アレルギー、HIV感染にかかりやすかった
研究者はさらに、それぞれのサブタイプに関して数百の遺伝子に特有の多型が見られることを発見した

これまで医学会medical communityは2型糖尿病の診断と治療に奮闘してきたが、その理由は糖尿病患者が非常に様々な症状と広範囲の合併症を示すからである
糖尿病や癌のような疾患は、特異的な予後prognosesを持つ臨床的に異なるサブタイプに分類することで、よりうまく治療できるだろうと長く考えられてきた

※present with symptoms:「症状を示す」

※prognosis: 予後。複数形prognoses

「我々のアプローチは、電子カルテシステムに蓄積しつつある情報資産the wealth of informationから臨床的に意義のある患者集団サブグループを明らかにできる可能性を実証する
この研究で明らかになった独特な遺伝学的な構成要素は、2型糖尿病患者のフォローアップ研究で最優先すべき多型high-priority variantsを我々にもたらすyield」
論文の共著者でマウントサイナイ臨床糖尿病研究所のディレクターでもあるRonald Tamler博士は言う

「これまで大規模で精密な表現型研究は
一般的で複雑な疾患を説明することに限られた成功しか収めてこなかったが、
今回の研究チームの結果は興味深い『代案alternative』を示唆する」


http://dx.doi.org/10.1126/scitranslmed.aaa9364
Identification of type 2 diabetes subgroups through topological analysis of patient similarity.



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