昨日の、TBS系番組「水トク(~緊急報道スペシャル 食糧危機 あなたは生き残れますか)」を見た人はいらっしゃるでしょうか。
番組では、日本の稲作農家や、酪農家、鶏舎農家、漁師が壊滅的危機であるということをゴールデンタイムにやっていたので、びっくりしてしまいました。
あまり民放局の報道を評価しない僕ですが、これは大変評価できる報道内容です。
まずは日本の行政が農業を低くみてきたこと、時給420円程度という農家の労働評価の安さ、畜産飼料の海外輸入依存、稲作農家の離農と水田の荒廃、原油高による農産物高騰、各食料輸出国の輸出規制による輸入国の打撃、戦後アメリカが日本に行ってきた食料戦略、パンや乳製品、スパゲッティに慣れてしまった馬鹿な日本人達、日本バッシングの時代には自動車産業の犠牲になり、大規模経営者ほど借金に苦しめられてしまい、犠牲犠牲の連続で、農業従事者の努力では、もうどうしようもないところまで来ているのです。
僕は稲作農家に生まれたので(既に離農しましたが)、報道内容の殆どを知っていましたが、都市部の人がこの報道を見てしまえば、面食らってしまうのではないでしょうか。
何しろ、消費者利益なるものの優先を重視して、いままでの報道各局のニュースが真実を隠したまま構成されてきたのですから。
足りない食料は輸入すればいいなんて考えてきた脳天気な人々はたくさんいましたが、輸入なるものがどこまで信用できて、どこまで継続できるものなのか、疑問に思った人は少なかったのではないでしょうか。
日本のGDPが19位まで落ちてきて、大手商社が頑張っても食料品を買い負けしていまって、ようやく危機があることに気づく体たらくです。
各国の実際は、フランスは一粒のブドウも輸入しない、ドイツは一個のジャガイモも輸入しない、アメリカ人はピーナッツバターが好きなせいかほぼ100%ピーナッツを輸入しない、その国の主要生産物は国がしっかり輸入規制をして農業を守るのが、当たり前なのですが、日本は何でもかんでもなし崩し的に、輸入規制を外してしまいました。
それで牛肉農家、オレンジ農家、稲作農家、漁業などことごとく商売があがったりになってしまったのです。
1980年代にウルグアイ・ラウンドで標的になっていたのは、実はコメの自由化だけではなかったのですが、保険・金融・弁護士の自由化がことごとく行われてしまいました。
銀行が次々潰れたり、保険会社が外資系保険にやられたりしたときには、ざまあみなさいと思ったものですが、よく考えれば同胞の日本人がやられているので笑ってはいられません。
今からではかなり遅いのですが、まずは自民党を倒すこと。そして、土地のある人は、ビル・トッテン氏がやっているように家庭菜園でもやった方が良いでしょう。
一個百円~二百円で売られているキャベツを作ることが、どれだけ大変な労力がかかっているかが分かるでしょうから。
番組では、日本の稲作農家や、酪農家、鶏舎農家、漁師が壊滅的危機であるということをゴールデンタイムにやっていたので、びっくりしてしまいました。
あまり民放局の報道を評価しない僕ですが、これは大変評価できる報道内容です。
まずは日本の行政が農業を低くみてきたこと、時給420円程度という農家の労働評価の安さ、畜産飼料の海外輸入依存、稲作農家の離農と水田の荒廃、原油高による農産物高騰、各食料輸出国の輸出規制による輸入国の打撃、戦後アメリカが日本に行ってきた食料戦略、パンや乳製品、スパゲッティに慣れてしまった馬鹿な日本人達、日本バッシングの時代には自動車産業の犠牲になり、大規模経営者ほど借金に苦しめられてしまい、犠牲犠牲の連続で、農業従事者の努力では、もうどうしようもないところまで来ているのです。
僕は稲作農家に生まれたので(既に離農しましたが)、報道内容の殆どを知っていましたが、都市部の人がこの報道を見てしまえば、面食らってしまうのではないでしょうか。
何しろ、消費者利益なるものの優先を重視して、いままでの報道各局のニュースが真実を隠したまま構成されてきたのですから。
足りない食料は輸入すればいいなんて考えてきた脳天気な人々はたくさんいましたが、輸入なるものがどこまで信用できて、どこまで継続できるものなのか、疑問に思った人は少なかったのではないでしょうか。
日本のGDPが19位まで落ちてきて、大手商社が頑張っても食料品を買い負けしていまって、ようやく危機があることに気づく体たらくです。
各国の実際は、フランスは一粒のブドウも輸入しない、ドイツは一個のジャガイモも輸入しない、アメリカ人はピーナッツバターが好きなせいかほぼ100%ピーナッツを輸入しない、その国の主要生産物は国がしっかり輸入規制をして農業を守るのが、当たり前なのですが、日本は何でもかんでもなし崩し的に、輸入規制を外してしまいました。
それで牛肉農家、オレンジ農家、稲作農家、漁業などことごとく商売があがったりになってしまったのです。
1980年代にウルグアイ・ラウンドで標的になっていたのは、実はコメの自由化だけではなかったのですが、保険・金融・弁護士の自由化がことごとく行われてしまいました。
銀行が次々潰れたり、保険会社が外資系保険にやられたりしたときには、ざまあみなさいと思ったものですが、よく考えれば同胞の日本人がやられているので笑ってはいられません。
今からではかなり遅いのですが、まずは自民党を倒すこと。そして、土地のある人は、ビル・トッテン氏がやっているように家庭菜園でもやった方が良いでしょう。
一個百円~二百円で売られているキャベツを作ることが、どれだけ大変な労力がかかっているかが分かるでしょうから。