日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

平沼新党について

2010-04-13 01:25:36 | Weblog
だいたい、国民新党というまともな保守政党があるのに、そこと協調できないことが問題の第一点。

亀井さんと平沼さんが、思想的に近いところにいながらも、協力体制を取れなかったことは、恐らく平沼氏に足りないところがあったのではという認識を、僕は持っています。

もう一点は、日本を破壊した小泉内閣の、重要閣僚=与謝野馨が立ち上げた団体を応援するマスコミの期待はどうにかしているとしか思えません。現在も続いている与謝野馨の税制均衡主義への執念は、小泉首相以上に異常なレベルでした。

平沼赳夫氏は前の会社の先輩ですけど(笑)、彼も小泉内閣の協力者以上の実績は上げられなかったと思います。

たちあがれ日本は、一応成長経済の政策をかかげていますが、逆進性の高い消費税を政策に盛り込むなど、もともと与謝野馨と政策が近かったのではないでしょうか。ブレーキを踏みながら、経済成長させようったって無理です。

平沼氏の主張は、民主党が日本を駄目にするということですが、過去最高予算をくんだり、国民新党案を次々実現させた、なかなか良い連立政権ですし、まだ本年度の予算の効果も見えないうちに何を言っているんだか・・です。国のお金が回ってくれば、株価もまだまだ上昇するでしょう。

民主党に期待できる話を言ってしまえば、日本経済復活の会の定例会の話で、宍戸駿太郎先生が、菅直人財務大臣に財政政策のレクチャーをしています。

何年か前に、復活の会の小野代表は積極財政モデルのコンピュータ・シミュレーションを、鳩山首相に直接説明していて、同じ東大理系卒であった鳩山氏は、シミュレーション結果に大変関心を寄せていたそうです。

城内実氏も復活の会のレクチャーを受けているので、僕は安易に平沼新党に入らないことを期待しているのですが、まあこれは余談。

もちろん、亀井静香さんは、もっとも積極財政を理解している政治家ですから、今の政権は僕に言わせれば、かなり上等な方だと思います。

まあ保守色を強調するなら、安倍政権や、麻生政権がそうであったように、保守色を強めたことによって自民党が崩壊したのに、アホやなあと思う一方、よく考えたら与謝野が入ることによって、本当は保守色が弱まって脅威なのかもしらんと思ったり。

右や左の話をすれば、リーマンショック後の今は、左よりの福祉国家の方が生活が楽そうですし、6割が保守でありながら社民党とも協力体制をしいている今の民主党のように、右から左まで、幅広く取り込めなければ、特に貧困対策や福祉の弱い日本では、有権者の票は期待できないのではないでしょうか。

そりゃあ次の参議院選は、自民党が解党してしまうかどうかの瀬戸際の選挙ですから、たかだか一期生の小泉進次郎やタレント議員の舛添要一に頼らざるを得ないくらいの人材不足感に、自民党の断末魔をみているだけなのかも知れませんが。

僕は、天皇制も存続するべきだと思いますし、靖国神社にも毎年参拝に行く超保守人間ですけど、どうして国民新党と協調できるクレバーな保守が自民から出てこないのか、不思議でなりませんよ。