日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

長いお別れ

2009-10-26 10:30:19 | Weblog
北海道の人間は他人を家に上げると、食事の他に「風呂に入っていけ」、「泊まっていけ」、「(お土産)持ってけ」という習慣があるそうなのですが、それは厳しい土地に、本州から移住していった祖先たちの助け合いの習慣からきたのだそうで、僕もやはり北海道人の血が流れているのでしょう。

昨日、ずうずうしく17泊も我が家に滞在した居候が、ようやく旅立ちました。5年くらいは帰国しないだろうということで、レイモンド・チャンドラーの長いお別れのようです。

食事の世話やら、彼の話の相手をしていて日記の更新もままならなかったので、僕もよやく復帰です。アプリに招待してくれた皆さん、参加できなくてでごめんなさい。

さて、滞在中は暇だと言うので、押入れからドリームキャストを引っ張り出して、バイオハザード・コードベロニカを差し出すと毎晩深夜まで夢中になってやっていました。これで彼の癖のある話は聞かなくて済んだので作戦成功でした(笑)

彼の2千万円の相続の手続きは無事完了しましたが、義理の弟が「不動産だけもらっても相続税など現金が必要になるので、3百万円貸してくれないか」という電話をかけてきたので、その時だけは「嘘だから、騙されるな」と助言してやりました。

経済については長年関わっていたので、相続人の9割以上の人が支払っていない相続税のことは知っていたから言ったのですが、念のために保険代理店に電話で聞いてみると、現金で5千万円、不動産評価格の8掛けで7千万円までは課税ゼロなので、9千万円くらいなら無税という話で、今回の場合は課税ゼロという話でした。

まあ、人間の欲望というものは恐ろしいものですが、しかし、相続という不労所得に殆ど課税しないなんていうのは、この国はどこか間違っていやしませんか?

金持ちからは税金も取らない、金持ちから(国債という形で)金を借りてもいけないから、消費税を上げて貧乏人から金を巻き上げろというのですから。

これらのことを一通り話すと、相続を受ける側の友人は「素晴らしい税制だ!」と言っていました。

今回の彼の帰国で、唯一の失敗は、「現金は全額ユーロに替えておいた方がいいよ」という、僕の助言を聞かなかったことです。

日本という国の未来を信用できずに出て行ったのに、なんで円の高水準を信用できるのだか。

まあ、NYタイムズに写真を掲載されるなどカメラマンとしての実績も上げてきたのだし、これからも頑張れよっ!