日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

親の遺産と、心の不安

2009-10-12 08:57:23 | Weblog
遺産といえば、シドニー・シェルダンの小説を思い出す方もいらっしゃると思いますが、今回は我が家に居候しているセルビアの友人の話。

海外に出て行ったきり、親の葬式にも出なかった彼の今回の帰国目的は、彼の母親が残してくれた多額の遺産相続の手続きなのですが、一人だけの義兄弟の家にいつまでも泊めてもらうわけにもいかず、その手続きが終わるまで、他の友人のあても、金も無いので我が家に泊めさせてくれというのが今回の話なのでした。

二ヶ月後に失業する僕の家に泊めさせてくれなど、ずうずうしいにもほどがあるのですが、半月分の1万円の食費と、遺産が入った日に焼肉をおごってもらうということで手を打ちました。

しかし、親不孝をしていた彼が遺産を引き受けるのは後ろめたさもあり、今後の人生を素直に喜べないということで、僕の提案で、千葉神社にお参りに行くことにしました。

神社に着くと、女優の宮崎あおいによく似た、二十歳くらいでキュートな巫女さんがいたので、「彼は幸せなことがありすぎて、色々と不安でしょうがないっていうんで、それに一番合ったお守り、何かありますか?」と聞くと、「そうですねえ。普通は不幸なことが続いて、お払いや、お札を買いに来る人は多いのですが‥、ここら辺の厄除けのお守りとか、海外で暮らされているのなら、旅行のお守りとかはどうですか」と困惑しながら答えてくれました(笑)

遺言状のため、馬鹿息子に殆ど遺産が行ってしまったということで、遺産を期待していた親戚が怒り心頭だったそうですが、まあ、遺産に関してはこれくらい謙虚になった方が良いです。

僕のように、遺産など無い貧乏な家に生まれた兄弟は親が死んでも仲がいいですが、知人の相続の話などを耳にすると、家業を長男に引き継がせる慣習が気に入らずに親の死後10年たっても相続の判子を押していないだとか、金に困っている遠縁の親族がずうずうしく入り込んで来ただとか、配偶者の欲の深さに兄弟仲が決裂させられるなど、ドロドロし過ぎですわ。

このように合計1400兆円もある日本の金融資産のために、日本経済が滞っているのですが、消費することなら任せておけという馬鹿息子や、馬鹿娘に相続させれば少しは我々の元へお金が回ってくることでしょう。