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ねこらい堂  「おやじマニアの日常」

NEKOのブログです。最近は更新が滞りがちですが気長にお付き合いくださいませ

【映画雑感】対戦モノ映画

2009-05-08 23:22:02 | 映画
某SNSで、知人ところにカキコして、
ちょっち思ったことなど。

子供の頃見ていた映画で、何といってもワクワクしたのは
対戦モノ。

ピンのゴジラでもすんごいのに、
そのゴジラがキングコングと戦う!
「キングコング対ゴジラ」!

ピンですごいのが、もう一つピンで立っているキャラと
戦うのが「対戦モノ」の醍醐味であります。

「座等市対用心棒」しかり
「マジンガーZ対デビルマン」しかりです。

ワクワクしたなぁ!

マカロニウェスタンでも
「ジャンゴ対サルタナ」なんてのがあるみたいです。

タイトル聞くだけでもワクワクしますね。
このワクワク感が「対戦モノ」の命ですが

ごく、たまーに
「こんなんと戦っても、ぜんぜん嬉しくない!」
ってのがあります。

そういう点では、香港映画が、結構ヤバイです。
「片腕カンフー対空飛ぶギロチン」っていうのも
ギリギリセーフ、という感じがします。

もう、どうしようもなく対戦モノの極北と思われるのが
同じくジミー・ウォング先生主演の
「ドラゴン対不死身の妖婆」(大笑)!!

「不死身の妖婆」ですよ「不死身の妖婆」!
ドラゴンが死なない婆さんと戦うのも、いたく脱力ものですが
その戦い方もなんと、
「婆さんを、車で轢く」(大爆)

「いくら「不死身の妖婆」が相手でも、いみじくもドラゴンを
名乗るなら、徒手空拳で戦えよ!」
「車で轢くな車で!」
「車で轢いたら普通死ぬだろ!」
「「不死身の妖婆」って、これホラー映画かい?」

突っ込みどころ満載の、馬鹿作品であります。

まあ、ブルース・リーが妖婆と戦っても
老人虐待にしか見えないでしょうが、
これをエンターテインメントとして成立させ
あまつさえ、車で轢いても
「まあ、ジミーならしょうがないな」と思わせてしまうのが
ジミー・ウォング先生の偉いところなのでしょう(と強引に納得)。

【映画雑感】「レッド・クリフ」

2009-05-07 22:19:35 | 映画
TVでパート1を放映されていたので見た。

なんか、おされなアクション映画みたいな題名の響きですが
要は「赤壁」。

そう、三国志最大のクライマックス「赤壁の戦い」なんですね。

中国制覇を目論む悪の(あくまでも主観です)曹操率いる魏国軍。
正義の士(あくまでも主観です)で漢帝の末裔劉備玄徳率いる蜀軍は、
曹操軍に撃破され、しだいにジリ貧に。

形勢を逆転するためには、もう一方の雄
呉国と共同戦線を張るしかない。
ただ、呉国は魏に恭順を示している。


窮地に追い込まれた劉備玄徳の命を受けたのは、
三顧の礼で劉備に迎え入れられた、策士・諸葛孔明!
呉国を寝返らせるための武器は、自らの三寸の舌のみ。

孔明は、見事呉国を仲間に引き入れることができるのか?
圧倒的兵力の魏の水軍を、いかに撃破するのか?


昭和の男の子なら、横山光輝版「三国志」で
よく馴染んだお話でありますね。

クライマックスの、水軍同士の激突「赤壁の戦い」は
パート2なのでもっぱらパート1は孔明VS呉の心理戦。

前半は、劉備の仲間、張飛や関羽雲長も大活躍して
嬉しい限り。

ちなみに関羽は、めっちゃ格好良く描かれています。
武術の達人で、義理堅く、情に厚い。
三国志中では一番の人気キャラです。
(超雲もいいです)

中国では特に昔から人気が高く、
いつの頃からか神格化されていて、神様の扱いをされています。
日本でも横浜中華街の関帝廟でお祀りされてますね。

三国志演義でのキャラ設定では
身の丈9尺、2尺の髭、紅顔で重さ82斤の青龍偃月刀を持つ
とされています。

当時の1尺は24センチなんで、身長210センチ、髭の長さ50センチという
ジャイアント馬場並みの巨体で、赤ら顔。
1斤は500gらしいので、重さ41Kgの大刀を片手で振り回す。
まさに怪物じみますね。

まあ、昔の物語は誇張するんで1割くらい割り引いても
クインシュタイン博士くらいのタッパはあったようですね。

クインシュタイン博士のタッパ、で思い出しましたのは
横山光輝先生のもう一つの傑作「水滸伝」に出てくる、
美形の女剣士、一丈青扈三娘。
作品中でも「海棠の花」と謳われるほどの佳人で、
一丈青という通り名もすずやかな美人を想像させます。

だが恐ろしきは中国語。
一丈というのは、昔の中国では身長を指す言葉で
約180センチ以上を意味し、
青というのは刺青を意味します。
ですから、文字通り解釈すると
「身長180cm超の全身くりからもんもん」の女丈夫、
という海棠の花どころか、男も真っ青の巨漢女という、
幻想が吹っ飛ぶ結果となってしまいます。

まあ、クインシュタイン博士の設定が身長185cmだそうですから
(でけえ!)
ある意味、一丈青扈三娘とはタメかもしれませんね。


なんか関羽公や扈三娘のお話をしてる間に
終わってしまいそうです。

アレルギーの嵐

2008-06-05 00:33:57 | 映画
ハリソン・フォード特集ということで、TVで
「ナバロンの嵐」をやるらしいので、
それに引っ掛けてみました。

あ、その前に映画「ナバロンの嵐」の薀蓄をば少々。

1961年制作の傑作戦争アクション「ナバロンの要塞」の
17年振りの続編です。結構好きな作品ですね。
原題が"Force10 from Navaron"ですので、直訳すると
「ナバロンからの風力10」ですが、カッコ悪いので
「ナバロンの嵐」にしたのでしょう。

実はフォース10というのが、
ナバロン帰りのプロフェッショナルで
組織された特務部隊のコード名なんで、
「風力10」とか「嵐」とかで訳すのではなくて
「ナバロンから来た特攻野郎」とでもいうのが
本来の意味なのでしょうね。

ハリソン・フォードは主役ではなく、まだまだ駆け出しの頃の
作品です。

主役は、ジョーズに食われた経歴を持つロバート・ショウ。
脇を、「ジャッカルの日」のエドワード・フォックスとか
「アポロ」カール・ウェザーズとか、バーバラ・バックとか
フランコ・ネロといった、やたら豪華な面子で固めています。

当時は、オールスター・キャストが売りだったんでしょうね。
こういった面子の中で、フランコ・ネロの名前を見ると
「ああ、またどうせ悪者の役なんだろうなぁ」という
予感がするのですが、大当たりですね。

コネリー・ムーア時代の007の監督で知られるガイ・ハミルトンが
監督ですので、そつなくまとまっています。
そつがなさ過ぎるのか、ずいぶん薄味な感じですが、まあまあってなとこじゃ
ないですかね。

ああ、なんか映画の話だけで、力が尽きてしまった。
本題は、また明日・・・。zzzz

新劇場版ヱヴァンゲリヲン 序

2007-10-07 01:20:59 | 映画
先日、会社が終わってから観に行った。
オサレな某場所の、ミニシアターだ。
仕事が終わってからなので、ほとんどレイトショーの時間帯。

いるいる。
ふだん、あまり見かけない、奇天烈な、イタいファッションの
人もいる!

こういう空気、悪くないなぁ!
久し振りに高揚しながら、見る。

面白い!
ちゃんと映画になっている!

いわゆる、完結しない「続きもの」アニメ映画作品では、
いちばん面白かったかもしれない!

前々回の「シト新生」が、映画にすらなっていなかったが、
今回は、見事に映画になっている!

1800円払って、すごい得をした感じになれたのは、久しぶりである。
ほかのお客さんも、結構満足していたよう。
というか、結構ノッているお客さんもいた。

左となりの、プチ・おたップルの女性の方が、
作戦行動開始の、ノリのいいパーカッションではじまるBGMの、
ダン、ダン、ダンッ、ダン、トントン
ダン、ダン、ダンッ、ダン、トントン
というリズムにあわせて、
軽く足を鳴らしていた。

だが、全然聞いていて苦にならず、
画面上に展開される、重厚なヤシマ作戦に引き込まれてしまった。

【以下ネタバレなので、未見の方はお読みにならない方が・・・】
この第一作目は、美麗なCGとなった使徒ラミエルが兎に角強く、

ポジトロンライフル一発目狙撃、
致命傷にならず、
ラミエル加粒子砲の反撃、
二発目の装填
再度ラミエルの反撃
二発目のターゲッティング・ラミエル加粒子砲の着弾・零号機による楯
二発目発射

の、昔何回も見たシーケンスが
全く異なった演出で展開されており、

一発目のラミエルの加粒子砲をくらったシンジが、また怯えてしまったりとか
二発目のポジトロンライフルの標準が中々決まらず、
その間にラミエルの加粒子砲で、零号機が溶解しそうになるという
タイムサスペンス等、
まさに映画という感じの重厚な演出が見事!

うまく「笑うといいと思うよ!」につなげており
そのカタルシスでは、思わず落涙しそうになりましたがな!

ああ、まだ書きたりない!

NEKOの映画三番館(その1 酷いエイガ)

2007-08-30 07:27:17 | 映画
「どんな映画であれ、映画は、
 1800円の入場料を払って観て下さるお客さんを
 満足させて帰ってもらわねばならない」

敬愛する某映画監督のセリフです。

映画好きなもので、昔から大作・傑作・駄作かかわらず
劇場に足を運んでました。

まあ、
「ああ、つまんね」
「ま、こんなもんか」
的な感想の映画は山ほどありましたが、

「なんじゃこりゃ!金、返せ!!」と憤慨したのは
3回だけありますね。

「サランドラ」
「あなたの目が、潰れます!」という東宝東和お得意の
強烈な宣伝文句がウリの恐怖映画でしたが、
宣伝が全くの嘘っぱちで、恐怖映画ですらなかった。

有名なエピソードで、映画館の前に、
「牛の首をも刎ねる、恐怖の殺人武器・ジョギリ!」
という張りボテが、立て看板に貼ってあったのが
上映が終わるとポッキリ折られて、
「嘘つき!」と落書きがしてあったとか。

「ブルース・リー 死亡の塔」
シナリオ・構成等めちゃくちゃで、ストーリーになっていない、
ブルース・リーが出ない、というのは序の口で、
人喰いライオンが襲って来るシーンで、
お昼のTVのバラエティショーに出てきそうなヌイグルミライオンが
出てきた時には、シートからズリ落ちそうになりました。

「これはきっと、ライオンのぬいぐるみを着た拳法使いが
 襲って来たという設定なのだろう」
と、自分なりに納得して(自分を騙して)観ていました。

「ヤマト」の冥王星基地の設定のパクリが出てきたり、
主人公が「死亡の塔」を探していたら、実に都合よく宇宙服ぽい制服を着た
あんちゃんが歩いていたり、
死亡の塔の中で、何故か原始人が出て来たりと
観ると確実に知能指数が50くらい下がる映画でしたね。

「エヴァンゲリオン シト新生 DEATH & REBIRTH」
TV版エヴァが好きでしたので、
あまりケチはつけたくありませんでしたが
この映画は酷い。
というか、映画にすらなっていない・・・。

DEATH編は、ストーリーを追うことを断念した総集編というか
名シーンのコラージュ。
REBIRTH編は完全新作・完結編の予定が、
20分くらいでENDマーク、
続きは夏の新作へ・・・。なんだこれ?
夏の完全新作の予告編を、入場料取って見せられたという感じですね。

その後の夏の「THE END OF EVANGELION」は
ちゃんとした、独立の作品にはなっていましたが、
その内容のドギツイこと・・・。
暗~い気持ちで劇場を後にしたのを覚えています。

ちょうど鑑賞後のどんより感が、
「片腕ドラゴン」と似ているなあ・・・。
というのが、当時の感想。

あと、人づてに聞いたのが
「ガンドレス」というアニメーション作品も酷かったらしいですね。
この作品、未完成作品を小屋にかけてしまったという、
前代未聞のシロモノらしく、なんと劇場正面に
「この作品は、未完成のまま上映されますので、その点をご納得の上
 入場ください」などという
破廉恥極まりない案内が出たとのことであります。

まあ、内容は推して知るべしの内容だそうですが、
面白いのは、あまりにも酷い内容なのがかえって口コミで評判を呼び
イカ物好きマニアが結構観にいったため、そこそこ入ったということ。

まあ、色々と書きましたが、
9月より、「エヴァンゲリヲン」の新作が公開されますので、
その前に厄払いということで・・・。

今度は、何の憂いもなくスカッと面白いといいなあ・・・。

幕間 「キャプテン」

2007-08-25 22:12:04 | 映画
久しぶりに映画を観てきました。

この前見たのは、「武士の一分」だから数か月振りかしら。
観たのは「キャプテン」。

ちばあきおの名作の実写化だ。
文部科学省推薦とか、PTAなんとか会推薦とかが付いてる。

家族向けのファミリー映画と思ってみると
畳みかけるような演出にはらはら、ドキドキさせられました。

全般的には、青少年向け、健全野球ドラマなのですが、
職員室が、ブロンクスの警察署みたいにスモークでくすんでいたり、
顧問の先生が、ブルース・リーみたいなトラック・スーツ着たり
墨谷二中の決勝戦への出陣は、ナインが並んで歩くのを
スローモーションで撮って、鳩が飛ぶという、
バカ映画(褒め言葉です!)の匂いを感じさせるシーンがちらちら
出てくるのが、面白い。

監督が、日本を代表するB級アクション監督と聞き、
成程、とうなずきました。

久し振りに映画で泣けました。