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ピアニスト 近藤嘉宏氏 (出会いのおもひで)

2007-10-19 | ピアノ近サート(主に近藤さん)
 私が近藤嘉宏さんのピアノに初めて触れた日・・
 それは忘れもしないわ。1998年1月10日でした。
 
 あれから、もうほぼ10年経ったのね・・ 早いなぁ・・・
 あの頃はクラシック好きとは到底言えないくらい無知だったな・・(今も無知だけど)
 
 というわけで、記念すべき10年目に出会いの時の思い出を記しておこうっと。

 あれは、思えば運が良かったことに、両親の知り合いが不登校・ひきこもりの青少年のための自立支援センターを運営していて、その運営費捻出のためにこの年初めて開いた 「第1回くるみコンサート」 に近藤さんが招かれたのでした。
 あの時はまだデビュー2,3年だったからか、パンフには 「日本クラシック界待望の大型男性ピアニストが今、デビューします」 と書いてあって、(すでにCD5枚以上出てたけど) 何も知らない私は、「そーか、大型新人久しぶりなのかな! そいつは楽しみだ」 と思った記憶があります。

 でも、その時の期待度は 「上手いんだろな」 くらいのもので、印象も、「平凡で画数多くて覚えにくいお名前・・」 「(ぼやけた写真を見て)なんか坊ちゃん刈りやな、この人。ほんとに今からデビューなんやろな(笑)←シツレイ」 みたいな感じでございました。

 
 そんな感じで1月10日になり、「あ、そうだそうだ、今日はコンサートだったわね♪」 くらいのテンションで大阪市の天満橋駅近くにある多目的ホール 「ドーンセンター」 へ。

 そのときはトークはなくて、いきなり演奏だったです。
 細かいプログラムまでは覚えていないけど(なんせ無知でしたから)、シューマンのアラベスク、 スカルラッティのソナタホ長調のやつ、 ブラームスのラプソディ2番、 バッハ/ヘス編・「主よ、人の望みの喜びよ」、 ベートーベンソナタ「月光」などだったと思います、たぶん。。 (生徒手帳に書いたんだけどな・・)

 最初の感想は、なんか、今まで聴いた、いかにも異国留学帰りの香りがする演奏とは違って、なんか、、懐かしいような音楽だな・・。というものでした。
 音も硬質な感じで、なんか奥で金属音がするような音だし、弾きかたも、上から叩きつけるようなタッチで、一生懸命弾いてるような感じだし。
 感情面も素直でオーソドックスで、すごく上手い学生さんが音楽室で弾いている、みたいなイメージ・・
 
 手っ取り早く失礼極まりない言い方をすれば、
 
 「(他の一流ピアニストと比べて)上手いんだかどうなんだか、よーわからん
 でも切なく温かい歌いまわしで、気になる演奏だな、と言う感じ。
 このホールでは、後の近藤さんで知る立体感のすごさは感じられなかったので、歌い回しばかり聴いていたな。
 
 
 ちなみに、それまでに何度か生で聴いたピアノでよかったのは、
 
 1、館野泉さんのコンサート (すごい、当時聴いたことのない北欧系の音楽(シベリウスとか)などを演奏、別世界すぎて「美しい・・」としか言いようがなく、身近には感じられなかった) 
 2、清水和音さんのコンサート (これも、感動して、もっとピアノ弾こう!とか思ったんだけど、長続きせず・・)
 とこんな感じでした。 
 
 このころまでは、感動して、上手くなりたいとは思ったけど、私のレベルや自分の世界からはずいぶん遠いし、今やってる曲で精一杯だし・・って感じで、何故かクラシック探求には及ばなかったんだなあ。
 
 
 その点、近藤さんの選曲は素晴らしかったですな!!
 初心者でもとっつき易く、それでいて聞き応えのある曲を選んでらっしゃる

 近藤さんに出会うまで、なんとなくピアノは好きで習ってはいたけど、無知すぎて、こんなにも、とっつきやすくてしかもいい曲がいっぱいあったなんて知らなかったもん! 
 ショパンでさえ、今大好きな曲は全く知らなかったし。。
 CDは高級品のイメージでも(何故か・・)、ラジオくらいもっと探して聴けばよかったのに、なにやってたんやろ・・って感じです。
 
 いやしかし、たしかに私も浅はかでしたけど、それだけ、クラシックってのは曲も演奏者も個性が色々であって、ハマるのにもチャンスが必要だということですね。
 少し遅かったけど、私は近藤さんというすばらしいクラッシック先導者にめぐり逢えて、幸せだったわ

 
 演奏の話に戻しますが、聴いているうちに、「この懐かしさ・切なさは、ストレートでよどみの無い表現と、あの金属っぽくも温かみがある音質のせいなんだ、そういう個性なんだ」 
 ただオーソドックスなだけじゃなくて、変なルバートを省き、すごく緊張感を際立たせて作られているんだということに気づき、
 後半を聴く頃にはすっかり 「これはきっとハマるぞ!」 というぐらい好きになっていたのでした。
 
 ビジュアル的にも遠くからでしたが、強い音を弾くときにお尻を浮かして飛び上がる人を初めて見たので、刺激的でカワイかった
 一緒に聴いてた母も、その時「おもしろい人やなぁ」と言っておりました。 
 
 それからアンコールも3曲もやってくれて・・♪(えっ!まだひいてくれるん?ってびっくり) 二人で名残惜しげにニヤニヤしながら、ロビーへ出たような気がするな。     


 そして・・
 ここからがまた衝撃だったなぁ。。
 ロビーでCD売ってたので 「あっ、どれか買っていこう」 と思って選んでいたら・・
 
 こんどうさんが

 えっ!! なんてかわいいの

 いや、CD見たときも、お顔の綺麗さに軽くビックリしましたが、実物を見て、えっ×2  って2度見するくらいビックリ。
 もう30くらいな筈なのに、こんなに穢れのないかわいい笑顔の人がいるなんて  ・・放心するくらい、オドロキ!! でした

 母も、「えっ! なぁTちゃん今の見た?? 今すっごいかわいい顔したで」 と驚いており、2人とも驚いたまま私がサインしてもらって、(近藤さん、まだ慣れないのかずっとうつむいてたけど・・)興奮が静まるまで喫茶店で感想を述べ合って、帰りました。

 いや、ホントは家に帰っても興奮静まらなかったです(笑) その日から、CD聴きまくり生活ですよ。 記念すべき、クラシック世界突入日でした。 ←あんた、受験間近やったんちゃうかった? (うん、一応。だからできる限りね。)
 
 ちなみにその日買ったのは、デビューCDのクラシックの方(favorite pianoの白いやつ)です
 金色のサインが眩しいわ 
 この日もとってもかわいく弾いてた、スカルラッティのソナタとか、亡き王女のためのパヴァーヌとか、主よ人の望みの喜びよ、シチリアーノ、アラベスク・・みんなそれまで知らなくてハマったな~