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バカバカしすぎてblog休止中~ /「沈黙の人」小池真理子氏、村田雄浩氏「長い墓標の列」 赤旗インタビュー

2013-02-23 | 各界インタビュー(新聞赤旗等より)
にゃんだか・・心底バカバカしくにゃって(社会的にゃ意味で)。
差し当たり、神経に差し障り。
以前からといえば、まあそうだけど。

とりあえず放置仕様っと。

・・あにゃたは、「搾取」という言葉を知っていますか??
まぁ読んで字の通り「搾り取る」ですが。

諸外国と比べてみてください。
ニュージーランドにホームステイしてきた母も、あまりのゆったり・豊かさに絶句し。。
・・・・・。


それではとりあえず追記でも(2013・3・11)


 ファシズム批判する教授役
         俳優 村田雄浩さん
  しんぶん赤旗 月曜インタビュー


 戦時中、ファシズムを批判する著書を出し、大学を追われた教授を描いた芝居「長い墓標の列」が、3月7日から東京・新国立劇場で始まります。村田雄浩さんが、時代に流されず、自己の信念を貫いた学者を演じる、その思いを語ります。


 「長い墓標の列」(作:福田善之、演出:宮田慶子)で、職を奪われた山名庄策教授を演じる村田さん
 東京帝国大学・経済学部教授が思想弾圧を受けた、「河合栄治郎事件」をモデルにした、リアルな物語です。

 
 考えたいこと詰まった作品

 「最初、今なぜこの芝居、と思いながら台本を読んでいるうちに、”あっ、これは今にオーバーラップするものがある”と感じました。当時は戦争があって、今もおかしなことが起こっていて、そういうことを考えることが必要な時代になってきている、と。 今、感じてほしいことが詰まっている作品だな、と思っています」

――山名教授をどういう人物像として捉えていますか。

 「山名教授は、脳が高速回転する人で、ある種の天才だなと思います。 武士まではいかないけど、明治の男のような気質を持っている人。 旧制高校で”文武両道”ということを植えつけられ、時代が変わっても貫徹しようとし、あまりにもそれが強く、周りを狂わせてしまう一途な人。 
 だけど家族のことを多少は思い、自分を100%正しいとは思っているわけでもない。ものすごく偏った人でもない気がします」

 被災地の人のことを思って

――今、どんな気持ちで作品に取り組んでいますか。

 「大震災の時、気仙沼出身の友人と一緒に、街角でカンパを訴えました。2週間で1000万円が集まり、日本人は捨てたもんじゃない、と思いました。その時は、それほどかからずに被災地は何とかなるのでは、と思いました。
 しかし、その後、国の動きを見ると、被災地の人と違う意識なのではないか、と思います。 
僕は今も、チャリティー・ボウリングでカンパを集め、自分たちで仮設住宅に住む人たちに必要なものを聞いて、それを買って届けるようにしています。

もう少しすると何万人もの人たちが仮設から追い出される恐れがあります。ちゃんと生活できていない人たちがたくさんいます。そのことに思いを重ねながら、今けいこをしています。 登場人物たちは、人を思い国を思っている。山名教授は、日本にふさわしい社会主義をと考えていた人なんです 」

――けいこで一番苦労していることは?

 「せりふの多さですね(笑)。私の場合、舞台にいる時間が長く、せりふを浴びせかけられることも多いんですけど。私の脳が、主人公の、この膨大なせりふを操れるようになってくれたら、これほど面白い本はないと思います。
 スリリングなやり取りがたくさんあります。この芝居が終わったら、5月病になりそう(笑)」

 伝えることの大切さ考えて

 父親が映画好きで、一緒に連れて行ってくれました。小さい頃から俳優にあこがれていました。

 「大きな決断もせず、すんなりこの世界に入りました。 10代の頃は出演することが目標でした。今、50代で、何を残していけるのか、職業としての役者に重きを置くようになりました」

――芝居の役割は、また、夢はなんですか。

 「15年ほど前、劇場に来た人のアンケートに『この芝居を見て、自殺するのをやめました』と書いてありました。その頃から僕も変わってきましたね。伝わる、伝えることの大切さを考えています」

 「生涯現役であることですね。悪役をやったことがないので、犯罪者の役もやってみたい」

 (大井民生)

 「長い墓標の列」
出演=村田雄浩、那須佐代子、石田圭祐、小田豊、古河耕史、北川響ほか。
 3月7日~24日 東京・新国立劇場(小劇場) 03(5352)9999



 ついでに、劇映画としては初めて、チェルノブイリ近郊の立ち入り制限区域内で撮影された映画情報。

 「故郷よ」 (仏・ウクライナ・ポーランド・独) 監督:ミハル・ボガニム(イスラエル出身)

 原発事故が起きたチェルノブイリから3キロの町プリピャチの人々を描く。

 発電所技師のアレクセイ(アンジェイ・ヒラ)は、妻子を避難させたが、守秘義務に縛られて住民を助けることができなかった。 原発事故と強制退避が住民にもたらしたものは何か。

 事故後、家族と離れ離れになったアレクセイは放浪し、避難先で成長した息子ヴァレリー(イリヤ・イオシフォフ)は級友から心ない差別を受ける。
 事故の日の一週間後にオープンする予定だった遊園地の大観覧車が不気味な存在感を示すプリピャチの町が痛々しい。 事故前の町の美しさ。川で魚を釣りりんごの木を植える住民たち。その故郷が原発によって破壊されてしまう。

 いまは福島の人々を思わずにいられない。胸にずしんと響く。(伴毅・映画評論家 抜粋)

 東京・シネスイッチ銀座
 大阪・梅田ガーデンシネマ ほかで上映中。
 

 ↑ともに、しんぶん赤旗2013年3月4日(月)より。 

 ああ・・チャベス・ベネズエラ大統領も亡くなってしまいましたにゃ・・・。その記事も次の記事に載せます



 作家・小池真理子さん  赤旗インタビュー

  父をモデルに「沈黙のひと」  胸詰まった人間の生と死、愛


 恋愛小説の名手とも呼ばれる作家の小池真理子さん。亡くなった父をモデルにした小説「沈黙のひと」(文芸春秋)で新境地を開きました。
 「何か不思議な力が書かせた作品で、私にとって生涯の勝負作です」

 4年前、パーキンソン病で父を亡くしました。娘として父の最期と向き合ったに日々が物語と交錯します。

 「12年ほど患っていた父は徐々に体の自由が利かなくなり、晩年は文字を書くことも、言葉を発することもできなくなりました。 大変な読書家で、短歌を詠み、言葉で自己表現することが大好きだった父にとって、いかばかりの絶望と喪失だったことか。その一人の男がたどった人生を記しておきたいと思いました」

 執筆中は、父が遺した手紙や日記など山のような文書を読みながら、泣けて仕方がありませんでした。

 「後悔ではないんです。やることはやったと思っています。父個人のことではなく、生きること、愛すること、死ぬこと・・、人間という存在の深いところが見えてきて、胸が詰まったというのでしょうか」

 人生を肯定する明るさ差し込む

 父の人生には戦争がありました。1943年、学徒出陣
 「毎年冬が近づくと、愛する人を残して死んだ特攻隊の仲間のことがよみがえって涙が流れる」と友人への手紙には綴りながら、辛い思い出は語りませんでした。

 作中に引用した短歌は、父の実際の作品です。
 プーシュキンを 隠し持ちたる 学徒兵を 見逃せし中尉の 瞳を忘れず

 南海に 戦火ひろがり 青春の 不安に耐えて 読みしは「魔の山」

 話せなくなった父のために、大きな文字表を作りました。震える手で文字を指し示し、一心に言葉を紡ごうとする父。
 父の意思を懸命に読み取ろうとする娘。 ついには文字表を指す事もできなくなり、それでもひとり「万葉集」を読んでいました。
 「その背中を見て、父は沈黙の闇に生きることを受け入れたんだと思いました。苦悩と悲しみをありのままに受け入れたのだ、と」

 物語の終わり、<父もまた、同じ人生を生き直すことになったら、喜んでそうしたんじゃないか>という言葉。どんな困難に見舞われても、人生を肯定しようとする明るさが差し込む結末です。

 「最後に食べ物を飲み込めなくなった父は、胃ろうをつけることを望み、積極的に手術を受けました。どんな苦しみの中でも、やっぱり生きたいと願うのが人間の存在の根源なんだと、父を通して思いました」

 父の闘病中に母の認知症も進み、介護に明け暮れた日々でした。母は今、過去を悔いることもなく未来を案じることもなく、よく笑っているといいます。

 書くという選択
  自分で自分救う

 父の蔵書に囲まれて育ち、子どもの頃から小説家を志望。高校時代にはガリ版で刷った同人誌の詩集を街頭で売っていました。
 出版社勤務を経て、1978年『知的悪女のすすめ』でデビュー。 男性に依存しない自立した生き方を勧めるエッセーは、当時は非難の的になりました。
 「不敵な悪女」という虚像に苦しみ、いい小説を書くことで悔しさを晴らしたいと初心を貫いて11年後、日本推理作家協会賞を受賞します。「あの経験があったから、多少辛いことがあっても、乗り越えられるようになったと思います」
  
 その後、ミステリーの枠を超えて生み出された多くの作品は、豊潤なストーリー展開と細やかな心理描写、端正な文章で読者を引き込みます。「がむしゃらに書いてきました。50歳をすぎてから、書くことが自己救済に繋がるということに気づきました。書くという選択肢がありさえすれば、そこにすがって、自分で自分を救っていけると思っています」
 (平川由美)

      しんぶん赤旗(日本共産党発行の新聞) 日刊紙2013年2月25日(月) 月曜インタビュー

  (同じ面に、谷川俊太郎さんの「自選 谷川俊太郎詩集」も紹介されてます。)