やあ、ルイ
そっちでの調子はどうだい?
病気からも解放されて快適かい?
早いもので、あれからもう1年半になるんだね
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ルイ、天国ではのびのびと暮らしていてほしい
(本記事の写真は再掲です)
食べたいのに食べれなくなって10日ほど
やがて現れたときはお腹がぷっくりと膨れ
動く気力もないお前を保護して休ませた
うれしかったよ
お前は、最後の力を振り絞ってわが家に来てくれたんだ
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お腹の膨れたルイはもう動くことができなかった
お前の状態をネットで調べるとFIPの疑いが濃厚
不治の病で余命も長くはないという
すぐに病院に向かい、苦しそうなお前を見かねて
躊躇する先生に腹水を抜くよう頼んだ
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保護した時のルイはむしろ落ち着いたように見えた
しかしその後のお前の憔悴ぶりは著しく
地獄の痙攣を伴う1週間の闘病の末、旅立った
お前は最後の最後まで意識を保ち、保護者にも呼応した
「もっと生きたい」という生への執着と精神力
お前を看取った後も、感動の余韻が消えなかった
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凄まじい痙攣に歯を食いしばって耐えるルイ
お前を救う機会はもっとあったのではないか
腹水を抜いたのは死期を早めただけだったのか
自分は、無知過ぎたのではなかったか
残された者は常に後悔に苛まれる
だがその時の後悔は、特別に大きかった
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旅立つ直前まで意識がはっきりしていた
「この家の子になりたい」
お前のアッピールは痛いほどわかっていた
単に食べに来るだけでない
家の周りに陣取って中の子たちとの交流を続けた
まさか、あんな形でお前を家に迎えたなんて
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勝手口を開けると入りたそうに覗き込んだ
ルイよ、お前を奪ったFIPという憎き不治の病
その病気の治療に光明が差してきた
米国の大学で開発中のGS-441524という製剤
まだ製品化されてないが、その有効性が認められた
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家中の連中に挨拶を欠かさなかったルイ
同じような成分を持つ 中国製品のムティアン
サプリメントの扱いだが一部の病院で使い始めた
この薬でFIPが改善した症例が続出している
ただし滅茶苦茶に高価(治るまで100万以上)のため
あちこちでクラウドファンディングが立ち上がった
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家中の子たちと一緒にくつろぐ
情報源が限られるのでさらに調査が必要だけど
コルディという漢方やシクロスポリンという抗生物質
これらが有効だという報告もある
要は、諦めずに希望を持ち続ければ道は開けるのだ
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わが家に来た頃はサクラ(上)と一緒に食事
ルイよ、お前には改めて謝らなければいけない
あの時の自分は、"不治の病"と聞いて落胆するばかり
お前のような精神力と執着心に欠けていたのかもしれない
またひとつ、お前に教わったな
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9ヶ月という短い付き合いでも、たくさんの思い出を残してくれた
※ルイ闘病記録の詳細は「(故)ルイ」カテゴリーの3記事に綴られています。