今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

「サファリパークみたい」

2018年12月13日 | 大家族の日常
オバンこと古女房殿のお言葉です。
言われちゃったのはわが家。サファリパークと言えば、自然状態で暮らす野生動物を観察できるのが売り。まあ、日本の冬に見るライオンの姿が自然かというのはありますが、檻の中の姿を見るよりはましかな。 で、わが家は? そうなんです。"自然状態"で暮らすノラが観察できる、というのがオバンの感想です。


家庭内ノラの代表、クウだってのびのび暮らすわが家です

保護者夫婦が普通に暮らして、その周りで猫たちが思い思いに暮らしている。それがかつての3匹組(ハナ、テツ、くも)のいた時代でした。猫のいる家とはそういうもんだと思っていた。ところが今は・・。こっちが移動するたびに猫たちが逃げ回る。おやつをあげようと近づいても逃げ回る。お腹が空いてすりすりしてくるご飯時でも、こっちから近づくと逃げ回る。とにかく動けば逃げ回る。


みうはニャーの前でも熟睡できるようになりました

もちろん猫による違はあります。ニャーはかつての3匹と同じで、保護者の動きに合わせて行動する。ちび太は逃げないが、そもそも人間に興味を示さない。みうとリンは半逃げ、その時々で違います。キーとクウは野生色濃くて逃げまくり。ちび太は就寝時だけ猛烈なオジンくっつきになるし、キーは落ち着いてる時にそっと近づけばなでられる。家にいると絶えず猫たちの視線を感じるのですが、それはニャーのような保護者に対する興味とは違って、人間に対する警戒の視線なのです。


リンはいつもちび太の視線を気にしています

一方どの猫もすっかりこの家の住人(猫)で、この家が彼らの生活の場であり世界になっている。だから落ち着いたもんです。いい悪いは別にして、キーとクウにとっては怖い保護者のいることが玉に瑕(ホンマかよ)、リンにとってはニャーとちび太のいることが玉に瑕、ニャーにとっては気になるリンやちび太のいることが玉に瑕。それ以外はすっかり慣れたわが家です。不干渉主義のオバンにとっては、それもこれも自然な出来事。そして人間を警戒する猫たちのいるわが家は、サファリパークも同然だというわけです。


果たしてクウはリンのボディガードになれるか

ところでキーとクウの家庭内ノラ化は、むしろ当初よりひどくなった。家猫特訓のいいカリキュラムが見つからないまま放置したのがよくなかったか。いや、いろいろ調べてみると、どうやら原因はこのオジンにあるらしい。そう、男の低く野太い大声です。リンを追いかけるちび太に「コラッ」。 テーブルに乗っておかずを盗ろうとするちび太に「コラッ」。 たいてい相手はちび太なのですが本人(猫)は意にも介さず。むしろ傍にいるキーとクウが逃げ惑ってしまう。大声禁物と言われても、ちび太を見逃すわけにもいかないし・・。


ニャー一派? ニャーの居場所に群れるちび太とキー
(2匹ともニャーより大きくなったのが写真でわかります)

などと言いながら、しかしわが家は概して平和そのもの。毎日穏やかな時間が流れています。個別の問題を取り上げれば、成長したクウの首輪をどうやって広げるかなどいろいろあります。それに何と言っても、今はまだ保護部屋にいるシロキをどう合流させるか。シロキはハリー同様FIV+でした。ハリーのように穏やかなら一緒に暮らすこともできるけど、それはこれからのシロキ次第。

保護猫家族というのはこうしてひとつひとつ問題に取り組みながら、よりよい暮らしを求めていくんだな、とつくづく思う次第です。 あ~あ、またニャーのぐちを聞いてやらなきゃ。


みうはノラ転じて、深窓のご令嬢??


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シロキ(白黄くん)の保護

2018年12月11日 | (故)シロキ(白黄)
一段と寒くなった先週末の夕方、白黄くんを保護しました。
お友達になるのに時間がかかった上当家に急用ができたりで、当初の予定より2ヶ月近く遅れてのお迎えとなりました。勝手口から出て、足にスリスリするシロキをひょいと抱き上げて家に入れるという、例によってごく平和的な保護でした。

シロキはノラとして年季がありそうだったので、最初の一晩はケージの中で過ごしてもらいました。当家のケージはサイズもさほど大きくないので長時間の使用は避けています。シロキは暴れることもなく、鳴きまくったのもはじめの1時間程度。自分(オジン)がいれば安心するのか静かです。シロキにとってみれば、まったくの知らない世界にいきなり連れられてしかも拘束されたのです。その不安と恐怖は如何ほどのものか。そして、かつて知ったる保護者のいることがどれだけ心強いことか。それは、ハリーが教えてくれたのです。


保護したシロキは最初からいい子でした

一気に真冬(1月下旬)の寒さとなったその晩はもちろん部屋暖房付。その点では、シロキにとっては天国だったと思います。翌日からはケージから出して保護部屋を閉めたり、ケージに入れて他の猫たちと対面したりを繰り返しています。真っ先にお邪魔したのはちび太、そしてニャー。 キーとクウは翌日になって様子見。♀ニャン2匹は興味を示しません。


食欲もいきなり全開

ちび太とキーはもう既にシロキとお友達の様相。クウはまだ警戒。ニャーは、外時代に2度ほどおしおきされたせいかシロキの方が唸ります。シロキの甲高い声はラッパというより笛みたいだ。今は鳴いても叫び鳴きではないので騒音にはならないが、この音色はわが家の新しい時代の象徴になりそうだ。


早速ニャーとちび太がご挨拶(シロキは上段)

これで、この春に勃発した灰白くん白黄くんを中心とする騒動に幕を下ろすことができました。そのいきさつは本ブログのシリーズ「ノラと家猫と」、さらには灰白白黄くんのカテゴリー綴られています。自分が町内の人たちに向かってノラ保護活動を宣言するきっかけにもなった騒動でした。この2匹には、本当にいろいろなことを教わった。


翌日はちび太がべったり

しかしまだまだ。
シロキは近々病院で検査を受けます。最終的にどう納まるのか決まるまで、シロキの挑戦は続きます。どうであろうと、もう辛い外生活に戻ることはありません。シロキは既に、新しい人生(猫生)のスタートを切ったのです。


ニャーも・・・これにはシロキも緊張気味

さて、シロキのいなくなった家裏では、いつ来るかわからない新顔ちゃんへの置き餌を続けています。そしてシロキが使っていた寝床には早速、ソトチビ愛用のタオルを敷きました。果たしてソトチビに会えるかどうか、そちらも気になるところです。


保護部屋にひとりだと寂しがるシロキです



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おこたの中は女の園

2018年12月09日 | (故)みう(おかあさん)
最近のみうです。
天敵ニャーとの関係はすっかり改善して、今では気にする事もなく日々過ごしております。他の猫たちとの関係も上々で一緒に寝たり遊んだり。すっかり自信をつけて行動範囲も広くなり、外時代の活動的な姿が復活してきた。難聴なんてものともせずで、ニャーからの隠遁生活に明け暮れていた保護当初と較べれば夢のようです。


外時代、みうは木登りが得意な猫でした

かつての自分の部屋(旧子供部屋)にいることはは殆どなく、"ベット下の住人"だったなんて嘘のよう。今は殆どの時間をリビングで過ごします。オジンの後追いだったけど、オジン部屋はちび太がテリトリーを主張しだしたので行かなくなった。

そのみうが、リビングの中でも居場所を主張するのがパソコン周辺。テレビ横の窓辺にプライベート用のパソコンがあって、自分(オジン)がよく使用します。そのときばかりはみうの時間。例によって遠慮勝ちにくっついたり、傍でゴロンゴロンしてくつろいでます。ニャーだろうが誰だろうが他の猫にはオジンの傍を譲りません。そうしてみうは、パソコンの周辺にいることが多くなったのです。


相変わらず遠慮勝ちなオジンくっつき

それはリビングが冬モードになっても変わらず、みうはコタツの周辺でパソコン近くのホカペ上に陣取った。ニャーは毎冬恒例のコタツ布団の上、他の猫たちも思い思いの場所で居場所を模索するがさて、コタツの中は誰がとるのか。当初はニャー以外の猫たちが代わる代わるに入っていたが、そのうちみうが陣地を広げて指定席にした。とは言ってもみうはテリトリーを主張したりはしないので、いつも誰かとの相部屋状態。しかしみうがいつも中にいるので、他の猫たちは何気に他の場所にパーソナルエリアを求め始めたのでした。

ところで、みうが家猫生活を謳歌できるようになった最大の理由はニャーの標的が変わったこと。新しい標的となったリンはちび太にも狙われるから大変だ。実は気丈で強気なリンは、当初はちび太などものともせずに軽くあしらっていた。しかしニャーに何度か攻撃されるうちにすっかり弱気になってしまったのです。ハリーがいなくなって集中的に狙われるリン。逃げに逃げ惑っているうちに、コタツの中に隠れることを覚えた。


コタツの中のリン(左にみう)

みうはコタツに誰がいても、追い出すことなく黙って空いた場所に納まる。また誰が入って来ても受け入れる。リンには願ってもない隠れ場所だった。そのみうとリンが中にいると、何故かちび太が遠慮して中には入って来ないのです。かくしてコタツの中は、女の牙城となったのでした。


コタツは2匹が安心してくつろげる場所(奥にリン)

わが家で紅二点のみうとリン。格別に仲が良いわけでもないけど、偶然の連合軍となって今もおこたの中を独占しているのです。


だんだん息が合ってきたみう・リン連合です


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居場所がニャ~い!

2018年12月05日 | ニャー
ニャーです。
おひさしです。
ちょっと困ってます。
チビたちのことです。
ニャーが新しい場所を見つけると直ぐに真似します。
ひとりでゆっくりしたいんだけど、なかなか落ち着けないんだニャ。


ニャーが外を見てたら、すぐさまこんな有様です

昔はよかったニャー。
やりたいときにやりたいことできて。
オジンはニャーが怖がられてるなんて言うけど、
ニャーは本当は遠慮と気遣いの猫なんです。

相手の存在にいち早く気付いて、
鉢合わせする前に場所を譲って争いを避ける。
店時代のニャーはそんな平和好きの猫だったって
オジン自身が言ってたくせに。

今だってそうです。
大好きなオジンの膝の上にリンがいれば、そっと離れて諦めます。
ニャーのいつもの場所に誰かがいれば、
遠慮して他の場所を探します。
ニャーは自分勝手な理由で
誰かに喧嘩売ったりなんてしないんです。


ニャーが乗ったんじゃないです、キーが後から割り込んできたんだニャ

でも、次から次へとチビたちが真似してくるんで、
このままじゃニャーの居場所がなくなっちゃうんだニャ。
最近は毎日毎日、ジプシーのような生活です。

しかもチビたちがやたらに慕ってきて、
一緒に遊んだりすることが多くなった。
これがまた面白いけど疲れるんだニャ。
特にちび太のしつこさには困ったもんだよ。
ニャーは、のんびりと平和な時間の方が好きです。


最近見つけた隠れ場所、すぐにちび太に真似されました

ところで、何かと目障りだったヤツ(ハリー)が最近いなくなりました。
今は、たまに反抗的なヤツ(リン)を懲らしめています。
でもちょっと触っただけで「ギェ~ッ」と叫ぶので、オジンが飛んできます。
オジンは、標的がみうからリンに変わったことを不思議がっています。
実はニャーにもわかりません。

そう言えばそうだな。
最近みうのことは全然気にならなくなっちゃった。
自分で言うのもなんだけど、
猫って本当に気まぐれなんだニャ~。


外にいても、シロキがウロチョロして気が散るんだニャ


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野生児クウは甘えん坊

2018年12月03日 | リン(旧イエミケ),クウ,キー
馴れてないのに家猫気取り
逃げるくせに後追いで
触らせないのに甘えん坊

クウのことです。
リンが連れて来たよちよち歩きの頃から家裏で4ヶ月、中に保護して8ヶ月、かれこれ1年あまりの付き合いです。でもいまだに触ることすらできません。うっかり手を出そうものならすかさず猫パンチが飛んでくる。しかも爪丸出しで容赦のないやつ。近付けばノラ特有のダッシュ逃げ。1年以上もお世話しているのに、保護者に対してはいまだに警戒心の塊なのです。


クウはテレビが大好きです

一方8ヶ月以上も家の中で暮らしていると、その暮らし振りは普通の(保護者に馴れた)家猫と何も変わりません。触らせないけど自分からは触れるようで、ご飯催促でスリスリしてきたり、寝ているときに手足にじゃれついてきたり。これが不意をつかれて大変痛いので恐怖です。他の仕草も家猫そのもので、野生児とはいえ普段はのんびり感に満ちている。


とってもかわいい野生児です

でも、家にお迎えした当初のクウは深い孤独と不安の中にいたに違いない。里親さん宅に移したときのハリーの怯えを知った今は、それがわかる。あのおっとりハリーにしてそうなのだ。家猫にとって、保護者に馴れてないということがどれだけ大きなハンデか。馴れない猫に保護者はぼやくが、猫の立場からすればそれは不安以外の何物でもないのだ。当時のクウは母親のリンにも邪険にされていた。キーの存在が唯一の救いだった。


ツインズ(キーとクウ)は大の仲良し

でもいつも書いているように、子ニャンというのは本当にすごい。その勇気と忍耐と根性は感動もんだ。人間にはとても真似できるもんじゃない。ビクビクと逃げまくっていたクウは、今では他の猫にも慣れて、保護者の存在にも慣れて、自力で状況を改善してきた。そして、冒頭のような状態になったのです。ここまで進歩しただけでも、お迎えした甲斐があったというものだ。


リンとの関係も復活して今ではまるでコバンザメ

もしリン一家を保護しないであのまま離散させていたら、人に媚びることができないクウは生きていけただろうか。何故クウが人に馴れないのかはわかりません。幼少から見ていてトラウマがあるとは思えないし、野生だった先祖の遺伝子が復活して人間を拒否しちゃうとか。ノラであろうが家猫であろうが、クウが生きていくためには人間と関わらざるを得ない。クウは、やっぱり運命的なハンデを背負った猫なのかな。


一時は険悪だったちび太との仲もすっかり修復

などとどうでもいいことをぶつぶつ言いながら、問題は今後のクウがどうなるかです。家庭内ノラの状態が永遠に続くのか。町会内の知り合いは、愛護センターから引き取った猫がなかなか馴れなくて、1年半経った最近になってようやく触れるようになったと言う。そうさ、クウなんてまだ序の口だ。その知り合いは言ってました。それでも、猫ちゃんは家族同然の存在なんだと。もちろん自分にとっても、クウは家族同然です。

それでは気長に、"じゃじゃ馬馴らし"を楽しむとしますかね。

お姉さん座りだってお手のもの(クウは♂です)


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