今日も元気で頑張るニャン

家族になった保護猫たちの日常を綴りながら、ノラ猫たちとの共存を模索するブログです。

2019冬・ノラたちの今 ~その2:ダイフクの不明者リスト入り~

2019年01月28日 | ダイフク
まだまだ寒風吹きすさぶ氷点下の朝が続いていますが、この時期は結構好きです。
冬至からひと月が過ぎましたがご存知でしょうか。1年で最も遅い日の出は冬至ではなくて1月の初旬です。今はそれから半月経って、ようやく夜明けが少しづつ早くなってきました。一方日没が最も早いのは12月の初旬で、今では日に日に遅くなって来ています。結果として日が長く日差しも強くなり始めたと実感するのが、今頃の時期なんですね。

自然に暮らす動物や草木はこの変化をもっと敏感に感じてるに違いない。きっとノラたちもそうだ。で、テンションが上がって恋の季節になっちゃったりするわけです。

さて、その2はお店のノラたちの近況報告。実はこの記事を書く直前、昨夜になって内容が変わりました。というのも、年末以来姿を見せなかったモドキがひょっこり現れたらしい。毎日来ていたモドキは先月に入った頃からよそよそしくなって、中旬以降は見なくなった。昨夜はご飯に見向きもせず、ひたすらスタッフルームを覗き込んで帰って行ったそうだ。前にも4ヶ月ほどのブランクがあったモドキ、また本拠地を変えたようです。

一方ミケチビは相変わらず、夜になると観葉室に来ています。ただ、観葉室に置いたご飯を食べる量はだいぶ減ってきた。夕方にはご飯待ちでウロチョロしていた姿も今は見ることがなくなった。やはり他にもご飯場所を見つけたのかもしれません。かつてカブキと一緒に現れた黄白ブチを今月も2度ほど見かけたけど、他にはノラの気配なし。

そんな状況下、前回に続いての残念な決断。ダイフクの不明者リスト入りです。
ダイフクはソトチビ同様に一期生の古株。2015年の秋にポン、ニャーに続いて店にやって来た。その生活圏は店のあるSCを含んで広く、店には見回り的に来た感じでした。ポンがいなくなった翌春にチビ、シャッポが居着いて店の3匹時代が始まった頃、豊富なご飯がダイフクにも魅力だったのだろう、3匹を追い払って自分が独占しようとしたのです。


ダイフク初めての写真、姿勢のいい猫です(再掲)

灼熱の炎天下、追いやられて駐車場に逃げ隠れする3匹。ダイフクがいつ来るかと恐れ、ダイフクの臭い(マーキング)に恐れ、3匹の平和は侵されました。しかしダイフクには誤算があった。店のスタッフを敵に回してしまったのです。今度はスタッフに追い払われるダイフク。やがてダイフクは、スタッフに隠れて店にやって来るようになったのです。

当時のダイフクは完全にヒールキャラでした。実際、チビがSCのフェンスを越えて3度も落下し、3度目にはついに帰らぬニャンコとなったのもダイフクの関与が疑われた。シャッポがニャーと袂を分かち、ニャーをわが家に追いやったその2ヵ月後に消息を絶ったのも、当時夜になると再びやって来るようになったダイフクが関与している可能性が否定できない。

しかしその後のダイフクは、シャッポに代わって店の子になったテンちゃんにも、春に現れたモドキにも敵意すら見せない控えめな猫に変貌した。しかもその後に現れたコンやミセミケの子ニャンにはご飯を譲るなどやさしく接し、思わぬ一面を見せてスタッフの評判を回復したのです。やがてダイフクは店のスタッフに馴染んで、見かけによらずかわいらしい本来のキャラが見えてきた。一方時として猫同士とは思えない、人間の仕業と思える大怪我をして来るダイフク。その生活圏に危うい人間のいることが予想され、いつしか店にはダイフク応援団ができていたのでした。


事務所での食事も慣れたもの(再掲)

1年前のダイフクは深刻な大怪我をしていた。年末に何かあったのか店には足が遠のいていたダイフクを久し振りで見ると、後足を引きずって歩いていた。ダイフクは動けなかったのだ。後足を引きずりながら延々と、必死でバス通りの歩道を歩いて店まで食事に来たのでした。しかし店に顔を出す機会は少なく、やがて来なくなった。

そのダイフクが、心配していたスタッフに気を遣ったかのように再来したのが5月。4ヶ月振りのことでした。このときはゆっくりだけど違和感なく歩いてスタッフを安心させた。でも3回ほど顔見せして再び来なくなった。さらにその4ヵ月後、昨年9月になって1回だけ顔を出したが、それが最後となりました。


街を行くダイフク(再掲)

ダイフクはモドキのように本拠地を変えたのだろうか。2度にわたる久々の来訪は、「事故や異変じゃないから心配しなくていいからね」と言っているようだった。結局のところダイフクもソトチビと同じように、"ノラは決してひとつの場所に安住(あんじゅう)しない"ことを身をもって教えてくれたのです。どうやらそれはノラ、いや猫族の宿命のようだ。

家猫という束縛された生活を除いて、満足の度合いに関係なく猫は生活を変える。それが猫族が宿命的に背負った本能、あるいは性(さが)なのだろう。これはかつて「ノラの本懐」や「シャッポ失踪の総括」関連で書いてきた種族保存の本能とは明らかに違う。だからいくら去勢したところで解き放つことはできない。むしろ「ノラの矜持」の中で追求した、"野生の本能"と言うべきものだ。


シャッポ同様、ノラであることを貫く(再掲)

自然に生きるものは、その遺伝子の中にいろいろなルールがインプットされている。それはいわば"神のルール"だ。知性を発達させた人間が遠い昔に忘れてしまったもの、いや、叛いてきたもの。 ソトチビやダイフク、それにシャッポも、その何かを我々に思い出させようとしているのかもしれません。

ダイフクよ、達者でな。いつかまた会いにおいで。この店は、いつでも君を待ってるよ。



ピンボケで恐縮ですが、昨年9月のダイフク最新(最後?)画像です



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