アートセラピストのイギリス便り

アートセラピスト間美栄子のシュタイナー的イギリス生活のあれこれを綴った友人知人宛のメール通信です。

第五十話 がまくんとかえるくん

2009-10-01 00:00:00 | 出会った人

            (apples for ジュース)

* 木々の葉も色づきはじめ、もう10月ですね。
7年間ともに笑い、泣き、歌い、寝食をともに過ごしてきたラファエルハウスのみんなにさよならし、今日からメディカルセンターに勤務。
どうしてどちらも「ラファエル」という名前がついているのかというと、それは四大天使のひとり、ヒーリングエンジェルラファエル、からきています。
ちなみにほかの四大天使は、マイケル、ガブリエル、ウリエルで
秋はマイケルの季節です。変化を恐れずに、チャレンジ!


第五十話 がまくんとかえるくん

みなさんは「ふたりはともだち」のがまくんとかえるくんのお話を知っていますか?アーノルド=ローベル作のこの絵本は小学校二年生の国語の教科書に載っていて、20年も前、わたしが教育実習生だったときに出会いました。

お手紙を一度ももらったことがなくて、落ち込んでふてねを決め込んでいるがまくんを励まそうと、お手紙を書くが、カタツムリに配達を頼んでしまうかえるくん。そして二人で肩を組みながら玄関に腰掛けて一緒にお手紙が届くのを待つ、そんなお話「お手紙」はあまりにおかしく暖かく、他の人の研究授業中だったのに泣けてしょうがなかった。

ありふれた日常生活の中で、人とつきあうときに湧き出るさまざまな気持ち、愛情。そのようなものをわたしも書き留めたいと思っています。

わたしの勤めていたラファエルハウスにも、小さくて丸いがまくんと、背が高いかえるくん、にそっくりな住人がいます。二人は長年共同生活をともにしながら、姉妹のように競争しあって、やきもちを焼きあって、なかなかお互い素直になれません。
ある日、友人関係を育てようと、初めて一緒に喫茶店に行きます。

「わたしの今度の新しい仕事はー」(がま君)
かえる君そっぽをむいている。
「かえる君、相手の目を見てよく話を聞いて、ときどきうなずく。はい、どうぞ。」(あいだ)
「チャリティショップのー」(がま君)
「まーおめでとう!」(かえる君)
「まだ話のとちゅうなんだけど。ま、いっか。」(がま君)

やっぱり相手を許しあうことが共同生活のコツかな?

(間美栄子 2009年 10月1日)



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