アートセラピストのイギリス便り

アートセラピスト間美栄子のシュタイナー的イギリス生活のあれこれを綴った友人知人宛のメール通信です。

第八十三 話  イギリス映画―ハッピーゴーラッキー

2011-02-28 22:40:52 | 映画

   

*お休みの日はここのところあまりいい天気に恵まれず、家の中でだらだらすごしているわたしです。日本の友達と無料のスカイプでビデオ電話して、画面に写っているふすまや畳を見ては感動したり。テクノロジはー日々発達し、人々の世界観や、関係性を変えていくようです。世論形成にもかかわってくるのも流れですね。

エジプトも民主化を果たし、それに一役買ったフェースブックにちなんで、生まれた赤ちゃんに「Facebook 」と名づけたエジプト人がいたそうです。

 

第八十三   イギリス映画―ハッピーゴーラッキー

 

3月ともなり、いよいよ春の気配が、とうきうきし始める方もいるでしょう。

私は職場での責任やボスとの関係など困難なこともあり、いまひとつ浮かないきょうごのごろ。回復の途上だった若い患者さんが二人亡くなったりと残念なこともあって、きっと長く医療関係で働く人はこんな風にいろいろな気持ちを抱えながら何とか毎日全力を尽くしているのだろうなぁ、と考えたり。毎日のように起こるチャレンジは自分自身を強める機会なのだ、と自分を諭しつつも、前向きになれないときもあるのです。

 

日本で主婦をしている私の友人たちも、キッチンドリンカーになっちゃって、と話してくれますが、だれかほかに話す人が身近にいて気分転換が出来るならいいですが、そうでない場合、ワインなんてまったく手ごろな、インスタント気分切り替え食品なんですよね。空腹で帰宅し、まずはフマスとセロリをおつまみにワインを少々、ということになるわけです。

 

私の場合、ワインに加え、映画で気分転換をしています。病院勤務になってから、かなり映画を見て、20年のブランクを取り戻しました。映画のストーリに巻き込まれている2時間は病院でのことを忘れていられるので。ということで、今回はイギリス映画のことなどをすこし。普通のイギリス人が主人公の映画です。

 

 

今回オスカーで受賞した、King’s Speech Colin Firth がでているコメディー、「ブリジットジョーンズの日記」は笑えましたね。いよいよ第三話が撮影、とのことですが、10年以上も前に英語のクラスで第一話を見ながら、日常会話を勉強したのも懐かしい。タバコとお酒がやめられず、ダイエットもなかなかうまくいかない普通のOLのおはなし。

あまりにもドジなブリジットに励まされる映画。

 

16 years of Alcohol」舞台はスコットランド。お酒や浮気症の父親の姿を見て失望して育ったフランキーもやがてはギャングに加わり転落していく。ガールフレンドが出来て希望の色が差し込むが自分でそれを壊してしまう。アルコール依存症のグループで出合ったメアリーと信頼を築きあっていけそうになったところで、またしても、過去の心の傷が覆いかぶさってきてしまう。

フランキーの過去に付きまとわれた、苦しい心が切なくて泣けてしまう映画。

http://www.oeff.jp/article324.html

 

「ハッピーゴーラッキー」はとてつもなく明るい、小学校の先生ポピーのお話。ポピーはたとえ返事が返ってこなくても誰に向かっても微笑み話しかけていく。自転車が盗まれてしまったときは、「せめて自転車にさよならをいいたかったわ」。ポピーは車の運転を習うことにしたが、相変わらずふざけてばかりで、変な教習官の人生観を惑わす。

ポピーのように笑って日々をすごそうかと思わせられる。笑う角には福来り。http://www.cinemacafe.net/movies/cgi/22169/

 

 

間美栄子 2011年 31  http://blog.goo.ne.jp/nefnefnef

 

   forget- me- not (wasurenagusa)

 


The Calendar of the Soul (March 2-8)

2011-02-28 14:09:34 | 魂のこよみーセカンドスパイラル

The Calendar of the Soul

 by Rudolf Steiner

48. Forty-eighth week (March 2-8)

 

Within the light that out of world- wide heights

Would stream with power toward the soul,

May certainty of cosmic thinking

Arise to solve the soul’s enigmas-

And focusing its mighty rays,

Awaken love in human hearts.

 

 

世界の広く高いところからさす光のうちに

魂に向かって光が放射する

それは宇宙思考

魂のなぞを解くためにわきおこる

そしてその強い光線に焦点を当てている

人間の心に愛が目覚める


The Calendar of the Soul (February 23-March 1)

2011-02-22 19:41:07 | 魂のこよみーセカンドスパイラル

The Calendar of the Soul

 by Rudolf Steiner

47. Forty-seventh week (February 23-March 1)

 

There will arise out of the world’s great womb,

Quickening the sense’s life, the joy of growth.

Now may it find my strength of thought

Well armed by powers divine

Which strongly live within my being.

 

 

世界の大きな子宮から わきあがるであろう

感覚界に命を与えている 成長の喜び

いまや私の思考の強さを見出すであろう

神聖なる力によって力づけられた思考

私の存在の中に力強くいきづいている


第八十二話 シェアハウス

2011-02-14 22:13:10 | 出会った人

 

*庭で椅子に腰掛けミルクティーを飲んでいると、森でさえずる鳥たちや、川のせせらぎが聞こえ、ピースフルな気分。(職場では休憩時間もないほど忙しい今日この頃。)

昨日はバレンタインデーでした。イギリスではカップルがお互いにカードとプレゼントを贈りあって愛情を示しあう日で、日本のように女性から男性へ告白、というだけではありません。

私はミスターパートナーという雑誌の http://www.mrpartner.co.jp/index2.html インタビューに付き合って、イギリスで学び、働き、暮らした13年を振り返り語っているうちに、あらためて「いつの時も楽しかったなぁ」と娘のなずなに感謝。

 

第八十二話 シェアハウス

 

 私がまだ高校生のころ、新潟で障害を持つ子供たちの施設を日曜日に訪ね、遊び相手をする、というボランティアをしていたのですが、そのサークルで知りあった、会社員の五十嵐さんとは、朝、信濃川の土手を一緒にジョギングしていました。彼は、インドに旅したことを話してくれ、私はまだ見ぬ広い世界に思いをはせたものです。

 

さて、そんなある日、五十嵐さんの下宿が火事で焼けてしまい、彼は、障害を持つ人も持たない人もともに住む「アンリさんの共同住宅」に住むことになりました。

 

アンリさんはベルギー人の神父さんで、新潟に長く住んでいて日本語も流暢。わたしは「アンリさんの共同住宅」が、助け合い、支えあう、理想の世界を体現していると憧れ、私も住む事ができないか申し込んだのですが、そのときは空きがなく、だめでした。

 

そうして私の中に生まれたシェアハウスのアイデアは、その後、イギリスで実現しました。私が長く勤めていたラファエルハウスは知的障害を持った人たちの共同住宅で、サポートワーカーが交代で補助に通っています。家の理念は「一人ひとりののタレントを生かしあい、あたたかい居住環境を作る」というものです。住人の一人はアーティストで、エネルギーにあふれた鮮やかな色の絵を手がけています。http://tazpaintings.wordpress.com/about/

 

個人的には、ストラウドで、同じアートセラピーの学校のオーストラリアからの学生と半年ほどシェアーハウスをしましたが、私が掃除をしない怠け者なのであきれられ出て行かれたっけ(今でもFacebookしてます)。ブリストルではおばあさんのオードリーの家に3年も住みましたが、私は忙しがってばかりで、ろくに話しもせず、良くない同居人でした。

 

私の勤務する病院では家族を母国に残してブルガリア、インド、フィリピンなどから働きに来ている看護婦さんも多いのですが、家を買う前、スタッフハウスで一年近くシェアーハウス暮らしをして、いろいろな文化を見聞きしたのも面白かったですね。

 

インド人の理学療法士は、家では、美しい民族衣装で黒く長い髪をたらし、おいしそうな魚のカレーなど料理していましたが、彼女はアレンジドマリッジで会ったことのない人と結婚するため、その婚約者と知り合うため携帯のスカイプでずっと話していました。

 

さて、4部屋ある我が家ですが、シェアハウスの空き部屋の広告を出すウェッブもあるのに、まだ、決心がつかず、一人暮らしです。初夏に日本から友達がイギリスに遊びに来て、うちに泊まる予定なので、それを楽しみにしています。どうぞ皆さんもこの機会にブルーベルやバラを眺めにいらしてください。

 

間美栄子 2011年 215  http://blog.goo.ne.jp/nefnefnef

 

    (Mum and daughter )


The Calendar of the Soul (February 16-22)

2011-02-14 18:23:50 | 魂のこよみーセカンドスパイラル

The Calendar of the Soul

 by Rudolf Steiner

46. Forty-sixth week (February 16-22)

 

 

The world is threatening to stun

The inborn forces of my soul;

Now, memory, come forth

From spirit depths, enkindling light;

Invigorate my inward sight

Which only by the strength of will

Is able to sustain itself

 

 

私の魂の持つ生来の力

今 よみがえる

前へと 進んでいく

 

SPIRITの深みから

光が燃え立つ

 

意志の強さによってのみ

私の内向する視界を元気づける


The Calendar of the Soul (February 9-15)

2011-02-07 21:41:44 | 魂のこよみーセカンドスパイラル

The Calendar of the Soul

 by Rudolf Steiner

45. Forty-fifth week (February 9-15)

 

My power of thought grows firm

United with the spirit’s birth

 

It lifts the senses’ dull attractions

To bright-lit clarity

 

When soul-abundance

Desires union with the world’s becoming

Must senses’ revelation

Receive the light of thinking

 

 

私の思考の力は力強く育ち

SPIRITの誕生と統合される

 

それは感覚の鈍い刺激を

明確さにまで明るく照らす

 

魂の豊かさが

世界の成長と一緒になって

 

感覚の黙示は

THINKINGの光を受け取るのだ