アートセラピストのイギリス便り

アートセラピスト間美栄子のシュタイナー的イギリス生活のあれこれを綴った友人知人宛のメール通信です。

The Calendar of the Soul (October 27-November2)

2012-10-26 20:56:21 | わたしなりの魂の暦

The Calendar of the Soul

 by Rudolf Steiner

30. Thirtieth Week (October 27-November2)

 

There flourish in the sunlight of my soul

The ripened fruits of thinking;

The conscious self-assurance

 The flow of feeling is transformed.

I can perceive now joyfully

The autumn’s spirit-waking:

The winter will arouse in me

The summer of the soul.

 

 

 

私の魂の太陽の光の中で繁茂している

思考の熟した果実よ

自信を意識することへと

感じることはすべて変容される

 

私は今、秋の霊の目覚めを

喜びをもってとらえることができる

 

そして冬が私の中でうまれるであろう

夏にはぐくまれた魂のうちに

 


The Calendar of the Soul (October 20-26)

2012-10-21 20:09:20 | わたしなりの魂の暦

The Calendar of the Soul

 by Rudolf Steiner

29. Twenty-ninth Week (October 20-26)

 

To fan the spark of thinking into flame

By my own strong endeavour,

To read life’s inner meaning

Out of the cosmic spirit’s fount of strength:

This is my summer heritage,

My autumn solace and my winter hope.

I can perceive now joyfully

The autumn’s spirit-waking:

The winter will arouse in me

The summer of the soul.

 

思考のひらめきを炎の中に送り込むこと

それは私自身の力強い努力によるものだ

命の隠された意味を読むこと

宇宙の力の霊的な泉から。

これは私の夏の財産だ

私の秋の慰め、

そして私の冬の希望なのだ


第118話  ムンク 「病む少女」

2012-10-16 09:22:24 | バイオグラフィー

 

     ムンクの「病む少女」

 

 

* 皆さんお久しぶりです。わたしは以前よりましてスローに暮らしていて、ハーベストムーン=中秋の名月のマイケルマスには、月光浴を楽しんだり、家の近所の湖のあるドノランパークをゆっくり散歩したりして、のんびり休日を過ごしていました。

先日初霜が降りましたが、まだまだオーバーを着たくない (なにせ半年間、オーバを着ることになるのですから) と、「超重ね着術」を発明し、十二単のようにすこしづつずらして色を見せながら、タンクトップ、Tシャツ、ブラウス、セーター、カーディガンと、スカーフ二枚、という具合に着込み、色の組み合わせを楽しんでいます。オレンジとむらさき、桃色と黄緑、の組み合わせが、今のところのわたしのヒット。

 

第118話  ムンク「病む少女」

 

今の病院に勤めてちょうど三年になります。「石の上にも三年」というが、あの厳しいドイツ人ボスのもとで、失敗もしながら、なんとかやってきて、やっとそろそろ「セラピー」といえるかな、と思えるようになりました。

毎日患者さんたちと時間をともに過ごしているうちに、だんだん家族のような感じになり、よく夢にも出てきます。やはり、言葉が話せない患者さんはイノセントな存在で、そんな愛を注げる相手がたくさんいる年月を重ねるうちに、わたしの顔や声も以前より優しく変わっているのにきづきます。

 

だんだん体中の筋肉が衰えていく病気のSさんは、腕はもう動かないので口で絵筆を持って絵を描くのですが、「自分自身に親切にしてあげなくちゃ。ほかに誰も親切にしてくれる人はいないんだからね。」と教えてくれました。

彼が優しいピンクの水彩絵の具で桜の木を描いていくのをみていると、わたしは、もう15年も見ていない、日本の桜のそばに立っているような気分がします。

 

アートを通して患者さんに働きかけていく、アートセラピーの仕事は、わたしにとっては天職といえると思うのですが、思えば子供のころから、色に興味があり、犬の散歩にいけば、畑のなすの濃い紫に感じ入ったり、田んぼの稲のさざなみをあきることなくながめていたのを覚えています。

ティーンのときにムンクの「病む少女」に出会い、一枚の絵がこんなに感情を表すことができるのだと驚いたものでした。少女の涙ぐんでいる弱弱しい横顔と傍らで頭を伏せて嘆き悲しむ母親の姿を描いたこの絵のレプリカをずっと壁に貼っていました。

 

あれから30数年の年月を経て、先日テイトモダンで、このノルウェーの画家ムンクの特別展があり、本物の「病む少女」に対面してきました。

ムンクはいつも同じモチーフを何度も繰り返し描いていて、それらが両側の壁にパラレルに貼ってあるのも面白い展示でした。ムンクといえば、「叫び」が有名ですが、アルコール浸りになった孤独の晩年の、幾枚ものセルフポートレイトも深く彼のパーソナリティと感情が表されていました。

 

「病む少女」の前にたたずみ、この絵がわたしをアートセラピストにしたのだなあと、人生の不思議をしみじみ感じていました。

 

 

 

(間美栄子 2012年10月15日   http://blog.goo.ne.jp/nefnefnef


The Calendar of the Soul (October 13-19)

2012-10-14 20:40:40 | わたしなりの魂の暦

The Calendar of the Soul

 by Rudolf Steiner

28. Twenty-eighth Week (October 13-19)

 

I can, in newly quickened inner life,

Sense wide horizons in myself.

The force and radiance of my thought-

Coming from soul’s sun power-

Can solve the mysteries of life,

And grant fulfilment now to wishes

Whose wings have long been lamed by hope.

 

 

私はこの新しく活気づけられた内的生命の中で

私自身の広い地平線を感じることができる。

また私は力を私の考えに注ぐことができる。

それは魂の太陽の力からやってくるから。

その光で生命の秘密が解けるだろう

そして願いを満たすであろう

希望によって長いこと不具にされていた翼を


The Calendar of the Soul (October 6-12)

2012-10-07 20:29:34 | わたしなりの魂の暦

The Calendar of the Soul

 by Rudolf Steiner

27. Twenty-seventh Week (October 6-12)

 

AUTUMN

 

When to my being’s depths I penetrate,

There stirs expectant longing

That self-observing, I may find myself

As gift of summer sun, a seed

That warming lives in autumn mood

 As germinating force of soul

 

 

そして私の存在の深みにまで私は到達した。

そこには期待に満ちた望みが渦巻いているのがわかる。

その自己観察から、私自身を見出すだろう。

夏の太陽の贈り物。私はひとつぶの種。

その種は温かく息づいている、秋の気配の中で。

魂の芽生えの力としての私自身を見出すだろう。