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アートセラピストのイギリス便り

アートセラピスト間美栄子のシュタイナー的イギリス生活のあれこれを綴った友人知人宛のメール通信です。

The Calendar of the Soul (January 26- February 1)

2013-01-28 16:02:53 | わたしなりの魂の暦

The Calendar of the Soul

 by Rudolf Steiner

43. Forty-third week (January 26- February 1)

 

In winter’s depths is kindled

True spirit life with glowing warmth;

It gives to world appearance,

Through forces of the heart, the power to be.

Grown strong, the human soul defies

With inner fire the coldness of the world.

 

 

冬の深いところで

ほんとうのひとなるものは

ぬくもりを暖めている

 

心で考えることで

そのぬくもりが姿を与える力となっていく

 

魂の内なる炎を力強く育て

人の魂は挑んでいくのだ

そとの世界のこの冷たさに


第122話  頭蓋骨にお花の絵-ハルシュタット(オーストリア)

2013-01-23 20:16:15 | Sacred places - 世界の聖地

 

 

 

オーストリアの湖のほとりハルシュタット- Bone House

 

* こちらイギリスも雪が降り、5日間家から出れずに、おこもりをしていた私ですが、卵なしケーキを焼いたり、牛乳もつきて、ココナッツミルクでタイカレーを幾種類も作るなどし、たんぱく質は、豆からとってと、サバイバル料理をしておりました。マッシュルームもないので、戻した干ししいたけを代用したり。意外な組み合わせがいけたりする、料理はアートに似ています。

テムズ川で元旦の花火を見ている間に泥棒に入られ、ハウスメイト全員と同様、ラップトップを盗まれたなずなは、大学の図書館で勉強するはめになって、かえってよく勉強しているようです。わたしも突然指が腫れ上がったりと、不調はありますが、これでもっと健康に留意して、長生きしそう。「人間万事塞翁が馬」。

 

第122話  頭蓋骨にお花の絵-ハルシュタット(オーストリア)

 

長い髪の毛を固めたドレッドヘアーのワイズマン、患者さんの「ジャングル」は、トーテムポール、と称して、粘土で作った大きな亀、マンモス、ハリネズミ、蛇、オラーウータン、ワシなどのシンボリックな意味のこめられた聖なる動物たちを、その形のまんま、高く積み重ねるという、できないことは何もない、という、ことをアートセラピーでみせてくれました。そういえば、クレイで大きな月を作って、クレーターを掘っていたときもあったし。(こんなに重たい月を天井から吊り下げるといってきかなかったけど)。

また、あるときジャングルは「ビネガーテイスターズ」という、3人の賢者がビネガーの大きなつぼを囲み、なめてみて、それぞれ違う表情をする、という中国の墨絵を描きました。その絵では、孔子は、すっぱい顔をしている。仏陀は、苦い顔。そして、老子は笑っている。ジャングルは「人生はどうとらえるか次第なんだよ。タオでは、人生はありのままでよしとし、すべてを楽しんでいくのさ。」と教えてくれました。

 

わたしが去年11月におとずれたオーストリアの湖のほとりハルシュタットでは、古くからケルト人が住み、岩塩を採っていたのですが、その岩を少し買ってきてなめてみました。むらさき色のクリスタルのような美しい石です。大昔とおんなじであろうしょっぱい味に驚きながら、古代人の暮らしに思いをはせていました。

ハルシュタットでは山が、湖のそばまで迫っていて、土地がないため、古くから住民は亡くなった人を埋葬したあと何年かして骨を掘り出し、頭蓋骨にお花の絵を描いてBone Houseに収めるということをしてきました。ずらりと並んだ色とりどりの花のついた頭蓋骨を見ていたら、死が生とつながっているような気がしました。

 

 

今年はメール通信で、わたしが訪ねたいくつかの世界の聖地について書いていこうと思っているのですが、出発地はわが、アートセラピールームかもしれません。多くのナースが妊娠しているし、わたしの長い黒髪もつやつや、レイラインも通っているかもしれないしなあ。

ジャングルは「俺は犬が好きだから、「Oh, my God!」という代わりに、「Oh, my dog! 」と言うことにしたのさ」などといって笑っていたときもありましたっけ。そんなクリエイティブな発想のできる場、聖地にはアートあり、ですね。

 

(間美栄子 2013年1月22日   http://blog.goo.ne.jp/nefnefnef


The Calendar of the Soul (January 19- 25)

2013-01-19 15:36:55 | わたしなりの魂の暦

The Calendar of the Soul

 by Rudolf Steiner

42. Forty-second week (January 19- 25)

 

 

In this the shrouding gloom of winter

The soul feels ardently impelled

To manifest its innate strength,

To guide itself to realms of darkness,

Anticipating thus

Through warmth of heart the sense-world’s revelation

 

 

冬の暗がりに囲まれながら

魂は燃えるような勢いで推し進められているのを感じる

 

魂の固有の強さを表現するようにと

自身を闇の領域までもたらすようにと

 

心の暖かさを通し

感覚の世界の黙示を予期している


The Calendar of the Soul (January 12- 18)

2013-01-13 19:43:01 | わたしなりの魂の暦

The Calendar of the Soul

 by Rudolf Steiner

41. Forty-first week (January 12- 18)

 

The soul’s creative might

Strives outward from the heart’s own core

To kindle and inflame god-given powers

In human life to right activity;

The soul thus shapes itself

In human loving and in human working

 

 

魂の創造的な力は

心の核から外に向けて押し出していく

 

神が私に与えた力を炎として燃やすのだ

人間の人生の中で 正しい行為に向けて

 

そして魂はそれ自身形を成していく

ひととして愛すること 

ひととして働くことの 

途上で


第121話  フィンドホーンの夜明け

2013-01-07 19:59:28 | フィンドホーン

 

 

 Sunrise at Kent, UK

 

* あけまして、おめでとうございます。2013年も、どうぞよろしくお願いします。

ロンドンで新年の花火をみたなずなは、去年同様、パーティと二日酔いで、疲れた顔でおもちを食べに家にやってきましたが、今度はけんかすることもなく、すごしました。わたしたち二人も少しは大人になったみたい。

わたしはまだ植えていなかったチューリップやスイセンの球根をやっと植えて、ほっとしたところ。

冬きたりなば春遠からじ。

 

第121話  フィンドホーンの夜明け

 

 

このお正月のお休みは、ここイギリスはいつもより暖かく、穏やかに過ごすことができました。元旦には、自分のベットルームの窓から日の出を拝み、拍手を打ち、よい年になるよう、祈っていました。

アートセラピールームでは、新年早々、患者さんたちと、うす桃色に染まる空と、丘の向こうから上る朝日を描いています。

 

ことしはスコットランドのコミュニティ、フィンドホーンも、わたしも、新たな半世紀の一年目となります。これからまたどんな奇跡が起きるのか、楽しみです。

この美しい映像と音楽のビデオは、15年前に一緒にフィンドホーンを訪れた日本人グループと、創始者のアイリーンとの質問のセッションの録音から、Rryuさんがまとめてくれたものです。http://www.youtube.com/watch?v=JEeNSv4DbvQ

以来、いつも、あの北の地ではじめてみた朝日のことを思い出しては、わたしの心にともったちいさな明かりをともし続けた15年間でしたが、今年からは、この光を、ほかの人たちにも手渡していけるような、そんな転換期にあるような気がしています。

あのときアイリーンに「わたしが、わたしが、という、我をなくすにはどうしたらよいのですか?」と質問したのですが、その後、イギリスで長年の貧乏学生生活をしている間に、アイリーンの教えてくれた「祈るのです」ということばに、みちびかれて、お金のためでも、誇りのためでもなく「他を助けるために仕事をする」ということを、体で学ぶことができたといえるでしょう。

毎週のシュタイナーの魂のこよみでも、「小さな自分を犠牲にして、大きな自分を生きるのだ」ということが繰り返し出てきますが、今年は、そんなことができてくるような、予感がしています。

 

オーストリアで金色の布張りのクリムトの絵のついた2013年ダイアリーを手にいれたので、クリムトの絵のように金色に輝くべく、よい年になるよう、意識して毎日を過ごしていきたいと思っています。

フェースブックはほどほどにして、落ち着いて本を読んだり、書き物をしたり、考えたりしたいというのが、今年の抱負です。

20代の登山をしていたころの写真を眺めているうちに、世界中の聖地とされる場所をもっと訪ねてみようという、インスピレーションも沸いてきました。

どうぞ、ことしもよろしく、お付き合いをお願いします。

 

(間美栄子 2013年1月7日   http://blog.goo.ne.jp/nefnefnef

 


The Calendar of the Soul (January 5- 11)

2013-01-04 20:06:02 | わたしなりの魂の暦

The Calendar of the Soul

 by Rudolf Steiner

40. Fortieth week (January 5- 11)

 

And when I live in spirit depths

And dwell within my soul’s foundations,

There streams from love-worlds of the heart,

To fill the vain delusion of the self,

The fiery power of the cosmic Word.

 

 

私は いまや スピリットの深みを生きている

私の魂の基盤に たたずんでいるのだ

 

すると 心の愛の世界から流れ出るものがある

 

それは 小さな自身の空虚な迷いを満たす

燃えるような力を持つ 宇宙の言葉