アートセラピストのイギリス便り

アートセラピスト間美栄子のシュタイナー的イギリス生活のあれこれを綴った友人知人宛のメール通信です。

The Calendar of the Soul (April 28-May 4)

2012-04-27 23:09:03 | calender of the soul

The Calendar of the Soul

 by Rudolf Steiner

4. Fourth week (April 28-May 4)

 

I sense a kindred nature to my own:

Thus speaks perceptive feeling

As in the sun-illuminated world

It merges with the floods of light;

To thinking’s clarity

My feeling would give warmth

And firmly bind as one

The human being and the world.

 

私は自分と同類の自然を感じる

これは知覚的な感覚を語りかけてくる

太陽が世界を照らしているがため

それは光の洪水とともにあらわれる

思考の明確さに向けて

私の感覚は暖かさを与えるだろう

そして人間と霊的世界とを

しっかりとひとつに結びつけるだろう

 


The Calendar of the Soul (April 21-27)

2012-04-19 20:22:37 | calender of the soul

The Calendar of the Soul

 by Rudolf Steiner

3. Third week (April 21-27)

 

Thus to the World-All speaks,

In self-forgetfulness

And mindful of its primal state,

The growing human I:

In you, if I can free myself

From fetters of my selfhood,

I fathom my essential being.

 

 

世界のすべてに向けて語りかけてくるものがある

 

「ちいさな自分を忘れること、そしてマインドフルであることで

人間の自我が成長するのだ」

 

「自分自身の足かせから自身を自由にできるならば

わたしはわたしのほんとうの存在を見出すであろう」


The Calendar of the Soul (April 14-20)

2012-04-14 21:39:22 | calender of the soul

The Calendar of the Soul

 by Rudolf Steiner

2. Second week (April 14-20)

 

Out in the sense-world’s glory

The power of thought gives up its separate being

 

And spirit worlds discover

Again their human offspring

 

Who germinates in them

But in itself must find

The fruit of soul

 

 

感覚世界が勢いを増している春

思考のちからは 独自の存在であることをやめている

 

霊的世界はその子孫である人間を 再び見出す

人間はもとは霊的世界に芽生えるが

魂のうちに果実として存在するのだ


The Calendar of the Soul (April 7-13)

2012-04-08 11:25:54 | calender of the soul

The Calendar of the Soul

 by Rudolf Steiner

1. Spring (April 7-13)

 

When out of world-wide spaces

The sun speaks to the human mind,

And gladness from the depths of soul

Becomes, in seeing, one with light,

Then rising from the sheath of self,

Thoughts soar to distances of space

And dimly bind

The human being to spirit’s life.

 

 

世界の広い空間から

太陽は人間の心に語りかけてくる

魂の深みから よろこびが

やってくる 見えてくる 光とともに

 

そのとき自身の薄い膜から わきあがってくるのは

宇宙の離れたところへと舞い上がる思考

それは霊的存在と人間とを結び付けている

 

 


第109話 多様性を尊重すること

2012-04-06 22:37:37 | 社会

 

    ムスカリ

 

*4月となりましたね。日本ではまた新しい始まりを迎えていることでしょう。こちらイギリスでは、どこでも黄色のレンギョウと、薄桃色のもくれんの花が咲いています。4月8日はイースターサンデーです。

わたしの家の庭はさまざまの花木と芝生で、もう出来上がっているガーデンなのですが、今年はつつじを植えたりして、更なる改善を試みています。隣家には竹の鉢植えもあるしで、結構、和風の庭といえるかもしれません。

 

第109話 多様性を尊重すること

このところ病院では、報告書書きで忙しかったのですが、患者さんのリハビリテーションの進展具合のレポートをそれぞれの部署に書いてもらって、それをまとめるという、リハビリテーションコーディネーターの仕事をしていると、それぞれの個性もさることながら、どうもインド人セラピストたちは、みなぎりぎりになってからレポートを書く傾向があるのではないかときずきました。

私などは、コンピューターやプリンターの調子やネットワークの具合などが悪かったら、ミーティングに間に合わないだろうから、と早めに仕上げておきたい、と思うのに、かれらは、そんなわたしの話には聞く耳は持たないので (普段から他人の話を聞かない傾向がある上、たぶん「Miekoは催促ばかりしてうるさい」と思っている)チームワークってほんとに大変、と思わされてしまいます。インド人の彼らは「火」で日本人のわたしは「水」みたいな、根本的な性質の違いというかんじです。

わたしも実際、5年前に帰省したとき、新幹線がほんの少し遅れただけなのに、まるで新調したばかりのような真っ白な制服を着た車掌さんがわざわざやってきて、ふかぶかとあたまをさげて謝罪している姿を見て、あらためて日本人の几帳面さに驚かされましたけれど。

文化によって、人の考え方や、価値観は、かなり違うものだな、何が正しいとか間違っているとか、ないんだなと、学ばされるのが、外国で暮らす利点かもしれません。

梨木香歩さんの「春になったら苺を摘みに」には、イギリスで梨木さんが下宿していた家の大家さんウエストさんと、その家のさまざまな下宿人たちのことが書かれています。特にアフリカのナイジェリア人の下宿人のお話には、驚かされるほどの考え方の違いが描き出されています。これだけ違う価値観の人たちを受け入れることが出来る大家さんのウエストさんとは、なんとすごいひと。

星野道夫さんの「ノーザンライツ」は、星野さんがアラスカで出会った人たちのことを一人ひとり丁寧に書いたお話です。星野さんは、「人の暮らしの多様性」が一番大事だと書いています。白人でアラスカの原野に暮らす人、イヌイットで近代化の波にさらされている人、それぞれの暮らしに触れながら、どれも否定することなく人の価値観に耳を傾けています。星野さんは「僕と違う価値観で生きている人間を見ることで、僕自身のことがわかる。」といいます。

わたしも日本にいたときは「変人」と思われていましたが、多様性がある社会では、自分自身をもありのままに認めて自然に暮らしていけるので、楽、ということがいえるでしょう。

 (間美栄子 2012年 4月1日  http://blog.goo.ne.jp/nefnefnef