アートセラピストのイギリス便り

アートセラピスト間美栄子のシュタイナー的イギリス生活のあれこれを綴った友人知人宛のメール通信です。

The Calendar of the Soul Michaelmas

2012-09-28 23:04:10 | わたしなりの魂の暦

The Calendar of the Soul

 by Rudolf Steiner

26. Michaelmas

 

O Nature, your maternal life

I bear within the essence of my will.

And my will’s fiery energy

Shall steel my spirit striving,

That sense of self springs forth from it

To hold me in myself.

 

おお自然よ、あなたの母なる命よ。

わたしはわたしのうちに、わたしの意志の本質を抱いている。

 

そしてわたしの意志の燃えるような力は

私の霊の衝動を剣へと変容させる。

 

自我の感覚がそこから湧き出すところである霊の芽生えから

真のわたしをわたし自身の中に抱いていくために。


The Calendar of the Soul (September 22-28)

2012-09-21 20:23:15 | わたしなりの魂の暦

The Calendar of the Soul

 By Rudolf Steiner

25.Twenty-fifth Week (September 22-28)

 

I can belong now to myself

And shining spread my inner light

Into the dark of space and time.

Toward sleep is urging all creation,

But inmost soul must stay awake

And carry wakefully sun’s glowing

Into the winter’s icy flowing

 

 

私はいまや私自身に属することができる

そして輝きながら私の内なる光を拡張することができる

時間と空間の暗がりの中へと。

 

私の中の自然はとてもとても眠りにつきたがっている

しかし、うちの奥なる魂は目覚めたままでいなければならない。

 

そして用心深く太陽のあたたかさを運ぶのだ

冬の、氷のような冷たいながれのなかに。


第117話  旅で聞く音楽

2012-09-15 22:23:43 | 海外旅行

 

      フィレンツェ

 

 

* 日本ではまだ残暑が厳しいとのことですが、こちらは日暮れも急に早くなって、もう来るべき冬のことを考え始めている (あたらしいオーバーがほしいな)。

今夏わたしは一度も海に行くチャンスがありませんでした。それでも、FaceBook に、新潟小針浜の海カフェ ネフさんが毎朝の日本海の写真や、美しい夕焼けの写真をポストしてくれるので、それですこしはなぐさめられています。

このおやすみは、ロンドンのなずなの新しいスチューデントハウスに泊めてもらって、ホリディ。テートモダンでムンクの展覧会を見てきます。

 

第117話  旅で聞く音楽

 

なずなと二人、イギリスでの永住権を獲得したお祝いに、パリに行ったのは、4年ほど前。パリで最も古いちいさな教会、サンジェルマンデプレ教会で、ピアノのリサイタルを聞きました。わたしの好きな、ラカンパネラや、ポロネーズを聴きながら、「ビクトリー…」と涙ぐんで感動していたのを思い出します。イギリスにリュックひとつで移住して以来、ずっと、10年間の長期滞在を理由とする、永住権申請を目指して、苦学しながらがんばってきたので、本当にうれしい夜でした。

 

そういえば、移民といえば、ローマのウオルターのホステルから別の場所に案内されるとき、一緒に歩きながら、バングラディシュ人のアシスタントの男の人にいろいろ質問し、教えてもらったのですが、中国人はビジネスビザで、小さなブティックなどの店舗をかまえ、自分たちは、肉体労働などで働いているが、そのビザのために毎年イタリア政府に高額のお金を分割で払っているとのこと。ローマの路上は、それらの移民であふれ、いったいどこの国にいるのか、わからなくなるほどですが、お金のためにビザを大量発行していると、いつか、国が滅びるだろうなあと感じられました。(わたしのように居つく人がいますからね)

 

さてさて、今回のイタリア旅行でも、さまざまな音楽を耳にしましたが、路上で演奏するカルテットをはじめとする音楽家たちのうまさには驚きました。

フィレンツェでは白い大理石のドゥオモと夜空の濃い青の美しいコントラストを眺めながら聞いた、響き渡る「マダムバタフライ」の歌声。

広場で演奏するジプシーバンドの後ろで、小さな男の子が胸の前で両手を忙しく動かしアコーディオンをひいているつもりになっているのは、おかしくて、たまりませんでした。

 

それから、ミケランジェロ広場のフォーク歌手。

フィレンツェの町を一望できる丘の上のミケランジェロ広場はなずなのお気に入りの場所。一昨年の友達とのイタリア旅行で来ていて、わたしが訪れた10日ほど前にも、ボーフレンドと一緒に再訪したばかりで、まるで映画「レイクハウス」みたい、と思ったのですが、なずなは、ここの、同じ場所に座っていたんだなあと思いながら、階段に座り、音楽を聴いていました。

夕日を眺め、聴いたAdele  の「Someone Like you」。おもわず涙がにじみ出てしまいました。旅と夕日と音楽はひとをメランコリックにさせるものですね。

http://www.youtube.com/watch?v=7AW9C3-qWug

 

(間美栄子 2012年9月15日   http://blog.goo.ne.jp/nefnefnef


The Calendar of the Soul

2012-09-13 20:10:02 | calender of the soul

The Calendar of the Soul

 by Rudolf Steiner

24. Twenty -fourth week (September 15- 21)

 

 

Unceasingly itself creating,

Soul life becomes aware of self;

The cosmic spirit, striving on,

Renews itself by self-cognition,

And from the darkness of the soul

Creates the fruit of self-engendered will.

 

とまらない とまらない どんどんとつくられている

ソウルライフがもっともっと 自覚されてきている

コズミックスピリットがおし進めている

それ自身 人間の自己認識によって新たにされるのだ

 

そして魂の暗がりから

自ら起る意志の果実がつくられているのだ


The Calendar of the Soul (September 8- 14)

2012-09-06 22:56:54 | calender of the soul

The Calendar of the Soul

 by Rudolf Steiner

23. Twenty -third week (September 8- 14)

 

There dims in damp autumnal air

The senses’ luring magic;

The light’s revealing radiance

Is dulled by hazy veils of mist.

In distances around me I can see

The autumn’s winter sleep;

The summer’s life has yielded

Itself into my keeping.

 

しめった秋の空気の中で 薄暗くなっていく

感覚の誘惑的な魔法よ

 

輝きをあらわしていた光はいまや

霧のぼんやりかすんだベールで鈍くなっている

 

遠くのほうに見える

この秋の中に 来るべき冬がねむっているのが 

 

夏の命は もはや 自らを明け渡したのだ