アートセラピストのイギリス便り

アートセラピスト間美栄子のシュタイナー的イギリス生活のあれこれを綴った友人知人宛のメール通信です。

The Calendar of the Soul (April 28-May 4)

2011-04-27 19:48:31 | 魂のこよみーセカンドスパイラル

The Calendar of the Soul

 by Rudolf Steiner

4. Fourth week (April 28-May 4)

 

I sense a kindred nature to my own:

Thus speaks perceptive feeling

As in the sun-illuminated world

It merges with the floods of light;

To thinking’s clarity

My feeling would give warmth

And firmly bind as one

The human being and the world.

 

私は自分と同類の自然を感じる

これは知覚的な感覚を語りかけてくる

太陽が世界を照らしているがため

それは光の洪水とともにあらわれる

思考の明確さに向けて

私の感覚は暖かさを与えるだろう

そして人間と霊的世界とを

しっかりとひとつに結びつけるだろう


The Calendar of the Soul (April 21-27)

2011-04-20 22:11:10 | 魂のこよみーセカンドスパイラル

The Calendar of the Soul

 by Rudolf Steiner

3. Third week (April 21-27)

 

Thus to the World-All speaks,

In self-forgetfulness

And mindful of its primal state,

The growing human I:

In you, if I can free myself

From fetters of my selfhood,

I fathom my essential being.

 

 

世界のすべてに向けて語りかけてくるものがある

 

「ちいさな自分を忘れること、そしてマインドフルであることで

人間の自我が成長するのだ」

 

「自分自身の足かせから自身を自由にできるならば

わたしはわたしのほんとうの存在を見出すであろう」


第八十六話 東電原発事故以後の暮らし方

2011-04-15 21:17:10 | 社会

              

 

 

*放射能もれなど深刻な状況にある不安な日々だと思います。ポジティブな心でいることはとても難しいでしょうが、こんなときこそ、自我のしっかりした人がひとりいるだけで、そのまわりは違ってくるのでしょう。

こちらはイースターの季節。使徒たちの裏切り、苦しみ、辱め、そして死をとおり、復活し永遠の命を地上に広げたキリストの物語は今年は特に意味深く感じます。

 

八十六話 東電原発事故以後の暮らし方

 

私の勤める病院では99%の看護士、セラピストなど200人ものスタッフが外国人で、ブルガリアなど東欧から来ている人たちはみんなスモーカーとか、インド人たちは、アレンジドマリッジ(お見合い結婚)だとか、それぞれのお国柄がみえてくるのですが、自転車に乗ったことがないという人がかなりいるのには驚きました。

 

何人もの人が、私が自転車に乗っているのを見ては、「どうして車を買わないの?」と聞いてくるのです。老いも若きものっている自転車というのも日本的文化かもしれませんね。

わたしの感じ方では、ガソリンを買って車を走らせる、というのがどうもしっくりこないのです。近距離なら自分の足とエネルギーを使って移動できるのですから、それに石油を使うこともないだろうと。遠距離では一人ずつ車を走らせるより、公共の交通機関のほうが石油を使うのが少しで済みます。

 

東電原発事故以後の暮らしかたを考えている人も多いことでしょう。

イギリスでは屋根に太陽光発電のソーラーパネルのある家が多くあります。私の第二の故郷ストラウドのグリーンパーティの友人クレアーとポールの家ももちろんソーラーパネルで、お湯も温められるし、十分電気を作れるといっています。遊びに行って驚いたのが、薄暗い階段で、別に明るくなくてもいいところは薄暗くてかまわないという具合でいけるわけですね。うちもそうですが、イギリスの家は冬向き住宅で、窓は二重窓で、けっこう保温が出来るようになっています。

 

日本はかつては夏向き住宅で、夏涼しいように設計されていたのですよね。パーマカルチャーを始めたビルモリソンはオーストラリアの人で、そこにはクーラーの要らない夏向き住宅のアイデアがたくさんあります。http://www.amazon.co.jp/dp/454093029X?tag=shibuimusic-22&camp=243&creative=1615&linkCode=as1&creativeASIN=454093029X&adid=13WRYFTT94F1NBZT59FZ&

 

マットさんのパーマカルチャー農場でも、ソーラーパネルがついていました。はじめはそれを購入したり取り付け工事をしたりでお金がかかりますが、それがいずれは支払われる、といっていました。私のうちも、お金がたまったら、ソーラーパネルの取り付けをしたいと思っています。

 

ストラウドでもブリストルでも、風力発電が結構見られました。フィンドホーンもエコビレッジとして風力発電ほかさまざまな取り組みが実践されています。

http://www.findhorn.org/aboutus/ecovillage/

 

 

イギリスでの原発の状況を見たら20ほどある原子炉を10年がかりで全部止めるという方向にあるようです。反対運動のせいでなく、コストがかかるからだとか。

大きな発電所を作るより、個人個人が自家発電をする、そんなことも可能でしょう。

http://www.cat.org.uk/information/aboutcatx.tmpl?init=1

 

この原発事故をターニングポイントとして、さまざまな面で一人ひとりの意識の変革が起きることを願っています。

 

間美栄子 2011年 415  http://blog.goo.ne.jp/nefnefnef


The Calendar of the Soul (April 14-20)

2011-04-12 22:14:53 | 魂のこよみーセカンドスパイラル

 

The Calendar of the Soul

 by Rudolf Steiner

2. Second week (April 14-20)

 

Out in the sense-world’s glory

The power of thought gives up its separate being

 

And spirit worlds discover

Again their human offspring

 

Who germinates in them

But in itself must find

The fruit of soul

 

 

感覚世界が勢いを増している春

思考のちからは 独自の存在であることをやめている

 

霊的世界はその子孫である人間を 再び見出す

人間はもとは霊的世界に芽生えるが

魂のうちに果実として存在するのだ


Do it anyway

2011-04-09 20:12:32 | Messages

Do it anyway

The Paradoxical Commandments

by Dr. Kent M. Keith

  1. People are illogical, unreasonable, and self-centered.
    Love them anyway.
  2. If you do good, people will accuse you of selfish ulterior motives.
    Do good anyway.
  3. If you are successful, you win false friends and true enemies.
    Succeed anyway.
  4. The good you do today will be forgotten tomorrow.
    Do good anyway.
  5. Honesty and frankness make you vulnerable.
    Be honest and frank anyway.
  6. The biggest men and women with the biggest ideas can be shot down by the smallest men and women with the smallest minds.
    Think big anyway.
  7. People favor underdogs but follow only top dogs.
    Fight for a few underdogs anyway.
  8. What you spend years building may be destroyed overnight.
    Build anyway.
  9. People really need help but may attack you if you do help them.
    Help people anyway.
  10. Give the world the best you have and you'll get kicked in the teeth.
    Give the world the best you have anyway.

The Calendar of the Soul (April 7-13)

2011-04-06 20:40:36 | 魂のこよみーセカンドスパイラル

The Calendar of the Soul

 by Rudolf Steiner

1. Spring (April 7-13)

 

When out of world-wide spaces

The sun speaks to the human mind,

And gladness from the depths of soul

Becomes, in seeing, one with light,

Then rising from the sheath of self,

Thoughts soar to distances of space

And dimly bind

The human being to spirit’s life.

 

 

世界の広い空間から

太陽は人間の心に語りかけてくる

魂の深みから よろこびが

やってくる 見えてくる 光とともに

 

そのとき自身の薄い膜から わきあがってくるのは

宇宙の離れたところへと舞い上がる思考

それは霊的存在と人間とを結び付けている


第八十五話 わたしの責任

2011-04-01 21:33:58 | 社会

         (ベトナム人のお坊さんティクナットハン)

 *4月となり、日本ではいつもの年なら、あたらしい始まりといったところですが、今年は、地震、津波、原発事故で、そんな気分にはなれないでいることでしょう。誰もがみな不安な心でいることでしょう。

わたしもニュースを読んでは日本のことを思う日が続いていますが、先日ふと思い立って、花の種まきをしました。土に触れて、これからもつづいていく命に想いをはせていました。日本では桜が昨年と同じように美しく咲いていることでしょうね。

 第八十五話 わたしの責任

 

「独身の頃、Aikoのアパートで原発の話をしたことがあったよね。覚えていますか?」

アイ子というのは私の子供のころからのニックネームで、旧友からこんなメールをもらって、20年前のことを思い出しました。

そうだったなあ、友達にも原発のこと話しても、伝わらなかったんだな、あのころ。

「危険な話」を夜通し読んで、仕事に行っている場合でない、といきり立っていた日もあったなあ。

六ヶ所村に夜行バスで行って、ヒューマンチェーンをつくったときもあった。日比谷公園で反原発一万人集会に参加したときもあった。 

 

でも、私たちは原発を止められなかった。

 

 

あれから私はイギリスに移住して、自分の勉強と娘との暮らしで精一杯になってしまい、市民運動はぷつり。

 

そしてついに原発事故は起きた。

 

イギリスで暮らす日々の中で鍛えられたのは、自分の人生に責任を持つという感覚です。普段の会話の中でも、「幸福は自分でもたらす」ということが常識になっているようです。何かを決めるとき、「何々をしましょうか」とひとに聞くといつも「Up To You」と返事がかえってきて、結局は自分で判断しなくてはならないのです。「不幸せは誰かのせいではなく自分しだいなのだ。」という考え方が定着した私が日本のこと、とりわけ、原発事故のことを思うとき、こんなふうになるのです。

 

日本の電力会社も官僚も、政府も、悪い。

そして選挙に行かない人も、知り合いに頼まれたからといって候補者の政策を読むことなく投票する人も、悪い。

さらには学者も反原発運動家も悪い。

そして私たちすべての大人が悪い。善良な人も、おとなしい人も、寡黙な人も、悪い。

 

子供たちに対して、大人として、原発を止められなかった責任を果たしていかなければならない。

 

日本人の、お上がすることだから、知識のある人たちが決めたことだから、間違えはない、という従順な受身的な態度。テレビが言うことだから、新聞に書いてあることだから、とうのみにする態度。20年前、わたしはそれはどうにもならないのだなという気持ちで、あきらめたのかもしれません。いまの私はその責任をしはらうときがきたようです。

 

ちなみに、イギリスでは電気代もガス代も、水道料も、下水も、みんなみんなべらぼうに高いです。税金も健康保険料もすごく高いです。ここの社会ではその一員であることは大変高くつくのです。

日本の社会のありようだけが、社会ではないこと、それは「伝統」ではなくて、意識の変革が必要なのかもしれない。ときづいてほしい。本当に大切のものは何か、自分の気持ちに聞いてみる、自分の頭で考えるという姿勢に変わっていってほしい。そんな願いを持って話しかけ続けていく、それがこれからの私に出来ることなのかな、と考えています。

 

「一枚の紙に雲を見る」とティクナットンが書いているように、もし想像の目を働かせたら、私たちにも見えてくるでしょう。私たちが使う電気を作る原発のために被爆した、ウランを採掘している人たちの姿。電力会社の下請けの労働者の姿。私たちのまだ見ぬ孫、ひ孫たちの顔が。

   

間美栄子 2011年 41  http://blog.goo.ne.jp/nefnefnef