アートセラピストのイギリス便り

アートセラピスト間美栄子のシュタイナー的イギリス生活のあれこれを綴った友人知人宛のメール通信です。

The Calendar of the Soul-30. Thirtieth Week

2009-10-30 07:49:08 | Soul Calendar
The Calendar of the Soul
by Rudolf Steiner
30. Thirtieth Week (October 27-November2)

私の魂の太陽の光の中で繁茂している
思考の熟した果実よ
自信を意識することへと
感じることはすべて変容される

私は今、秋の霊の目覚めを
喜びをもってとらえることができる

そして冬が私の中でうまれるであろう
夏にはぐくまれた魂のうちに

第五十一話 人生というお話

2009-10-15 04:37:49 | 人生観

(Naz with Mum's jumper)

*フルタイムでアートセラピーの仕事を始めて今、本当にやりたいことをやれているうれしさをかみ締めています。長い道のりではありましたが、それはサーキュラーウォークみたいで、過程を楽しんできて、スタート地点に戻ったともいえます。
現在、毎日脳卒中やいろいろな事故で不自由となった患者さんたちと絵を描く日々です。

第五十一話 人生というお話

夏休みに「オードリーアレルギー」 (第二十七話 サングイン気質の大家さん参照) を克服し、ついに映画「マイフェアーレディ」を見ました。Rain in Spain mainly falls on the plain…ああ、わたしも英語の発音のトレーニングを受けて、あんな風に人間も変えてみたい! そんなふうにぼやいたり、「こんなに英語ができないと、PhD 終わっても、研究者になんかなれないよー。どうしよう?何をしたらいいんだ?」と弱音を吐いていた私に、「なにもしなくたっていいんだよ。いつでもしたい事はみんなやってきたでしょう。こんなに立派な娘を育て上げたんだし。」となずな。

今、私が興味を持っているのは、この、人生というお話を書き直すということで、私としては失敗だらけの人生も、視点を変えれば、やりたいことをやってきた、楽しい人生、ということができるかもしれないというのです。
自分自身についても同様で、ここが悪いあそこが悪い、と見ればそれまでですが、こういう良いところがある、としてみるとそのようになってくる。

すべての事物、出来事、現象には「真実」という確固としたものはなくて、それらは歴史的、社会的に作り上げられたものである、という考え方(社会構築理論)があって、この考え方から、社会現象を研究したり、セラピーをしたりします。

誰もの人生がいろいろなエピソードでできています。悲しいお話も、つらいお話も、見方を変えることで、違うトーンになるかもしれない。誰かほかの人に話すことで、自分では気がつかなかった大切なことがそのなかに見つかるかもしれない。だからわたしはひとのエピソードを聞くのが好きです。

それにしても、あんなに気にしていた英語の発音だって、今の勤務先の病院はブルガリアから来ている若い介護のスタッフが多く、インド人、フィリピン人と、インターナショナルなコミュニティといったところで、もう平気。ちゃっかりというか。


(間美栄子 2009年 10月15日)


魂のこよみ Twenty-eighth Week

2009-10-13 05:51:22 | Soul Calendar
The Calendar of the Soul
by Rudolf Steiner
28. Twenty-eighth Week (October 13-19)

私はこの新しく活気づけられた内的生命の中で
私自身の広い地平線を感じることができる。
また私は力を私の考えに注ぐことができる。
それは魂の太陽の力からやってくるから。
その光で生命の秘密が解けるだろう
そして願いを満たすであろう
希望によって長いこと不具にされていた翼を

The Calendar of the Soul - AUTUMN

2009-10-06 00:31:29 | Soul Calendar
The Calendar of the Soul
by Rudolf Steiner
27. Twenty-seventh Week ( October 6-12)



AUTUMN

そして私の存在の深みにまで私は到達した。
そこには期待に満ちた望みが渦巻いているのがわかる。
その自己観察から、私自身を見出すだろう。
夏の太陽の贈り物。私はひとつぶの種。
その種は温かく息づいている、秋の気配の中で。
魂の芽生えの力としての私自身を見出すだろう。

第五十話 がまくんとかえるくん

2009-10-01 00:00:00 | 出会った人

            (apples for ジュース)

* 木々の葉も色づきはじめ、もう10月ですね。
7年間ともに笑い、泣き、歌い、寝食をともに過ごしてきたラファエルハウスのみんなにさよならし、今日からメディカルセンターに勤務。
どうしてどちらも「ラファエル」という名前がついているのかというと、それは四大天使のひとり、ヒーリングエンジェルラファエル、からきています。
ちなみにほかの四大天使は、マイケル、ガブリエル、ウリエルで
秋はマイケルの季節です。変化を恐れずに、チャレンジ!


第五十話 がまくんとかえるくん

みなさんは「ふたりはともだち」のがまくんとかえるくんのお話を知っていますか?アーノルド=ローベル作のこの絵本は小学校二年生の国語の教科書に載っていて、20年も前、わたしが教育実習生だったときに出会いました。

お手紙を一度ももらったことがなくて、落ち込んでふてねを決め込んでいるがまくんを励まそうと、お手紙を書くが、カタツムリに配達を頼んでしまうかえるくん。そして二人で肩を組みながら玄関に腰掛けて一緒にお手紙が届くのを待つ、そんなお話「お手紙」はあまりにおかしく暖かく、他の人の研究授業中だったのに泣けてしょうがなかった。

ありふれた日常生活の中で、人とつきあうときに湧き出るさまざまな気持ち、愛情。そのようなものをわたしも書き留めたいと思っています。

わたしの勤めていたラファエルハウスにも、小さくて丸いがまくんと、背が高いかえるくん、にそっくりな住人がいます。二人は長年共同生活をともにしながら、姉妹のように競争しあって、やきもちを焼きあって、なかなかお互い素直になれません。
ある日、友人関係を育てようと、初めて一緒に喫茶店に行きます。

「わたしの今度の新しい仕事はー」(がま君)
かえる君そっぽをむいている。
「かえる君、相手の目を見てよく話を聞いて、ときどきうなずく。はい、どうぞ。」(あいだ)
「チャリティショップのー」(がま君)
「まーおめでとう!」(かえる君)
「まだ話のとちゅうなんだけど。ま、いっか。」(がま君)

やっぱり相手を許しあうことが共同生活のコツかな?

(間美栄子 2009年 10月1日)