こんちゅう探偵団

日本各地の昆虫好きが集まる謎の探偵団結成・・・!?
Let's 昆虫採集!! Since in 2013.10.12

オオシモフリエダシャク

2017年03月21日 |  ・エダシャク亜科

オオシモフリエダシャク Biston betularia parva
2015年8月 北海道

分布[北海道・本州] 時期[7-8月] 開張[38-50㎜]
ホスト[マツ科:カラマツ/ニレ科:ハルニレ/カバノキ科:ダケカンバ・ヤマハンノキなど]
写真の個体は夜間外灯回りで見つけた、オオシモフリエダシャクを撮影。

北海道・本州(東北地方~中部地方の山地)に生息するシャクガ科[エダシャク亜科]に属する蛾の仲間。
平地~山地まで分布し、灯火に飛来する。
北海道では個体数は割と少ない様に感じます。
上品な霜降り模様に、前翅・後翅の外縁は暗い色で太く縁取られている。
頭部から胸部にかけては灰色の毛で覆われている。
近似種にはムクゲエダシャク・チャオビトビモンエダシャク・トビモンエダシャクなどがいる。
♂の触角は櫛歯状で♀の触角は糸状。


[オオシモフリエダシャクの工業暗化(黒化)]

オオシモフリエダシャクの工業暗化(黒化)は有名な話で、その昔本種の翅は白っぽい色の白化個体の割合が多かったが、
諸外国の工業化が進み、樹木がその煙などで樹皮が黒ずんでしまった為、目立ちやすい白化タイプは鳥などの天敵に狙われやすくなってしまいました。
1920年頃には、翅の色を変えて身を守る為に保護色として暗化(黒化)が進んだ個体(突然変異)ばかりが増えていきました。
その後、工業化による煙などの汚染が減り本来の白っぽい樹皮が現れ始めると、暗化(黒化)では逆に目だってしまい、
本種のほとんどが暗化型から白化型へと変化する個体(突然変異)が増えていきました。
昆虫の世界ではこうした一時的に異常型が増えてしまう減少があります。
これは特定の種の生き残りをかけた戦略の一つと言える代表的なお話なのです。


■何時も閲覧頂きありがとうございます。
宜しければ【昆虫マーク】をクリックし応援お願いします("`д´)ゞ ラジャ!!
 
にほんブログ村 その他ペットブログ 昆虫へ
にほんブログ村

(*`・ω・´)ノ゛ 今後とも【こんちゅう探偵団】ヨロシクです♪