長内那由多のMovie Note

映画や海外ドラマのレビューを中心としたブログ

『22ジャンプストリート』

2018-06-17 | 映画レビュー(と)

“往年のTVシリーズをチャニング・テイタム、ジョナ・ヒル主演で映画化”という企画の安易さを翻す大傑作となった『21ジャンプストリート』の第2弾。前回は高校生に化けて潜入捜査をした2人だが、今回はもちろんご想像の通り大学生に化けて青春時代をプレイバックする。刑事アクションのお約束を全て逆手に取った前作、そしてレゴというおもちゃのあるあるを感動へ振り切った『レゴムービー』に続き監督フィル・ロードとクリス・ミラーのコンビは“続編”という定石を遊びながらブロマンスものへ特化、大いに笑わせてくれる。

前作を上回るほどの新鮮な驚きはさすがに得られないが、主演2人のパフォーマンスは相変わらず好調だ。特にこの年
『フォックスキャッチャー』『ジュピター』と連投したテイタムの充実っぷりといったらなく、ジョナ・ヒル以上の瞬間風速で笑わせにかかってくる。エンドロールでは『ディス・イズ・ジ・エンド』ですっかり仲良くなったアパトウギャングも援護射撃に駆け付け、今後のさらなるバカ映画出演に期待がかかるではないか。

 このエンドロールの悪ノリっぷりが“第3弾は『メン・イン・ブラック』とクロスオーバー”という冗談みたいな企画を呼び込み、一時本気で進行していた様子。案の定、酔狂として立ち消えたが続編求む!


『22ジャンプストリート』14・米
監督 フィル・ロード、クリス・ミラー
出演 チャニング・テイタム、ジョナ・ヒル
 

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