リッスン・トゥ・ハー

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相田以西理論

2007-10-19 | 若者的詩作
時計の針は音の速度で
ちくたくちくたく叫んでいた
誰かと誰かと誰かは泣いて
それでも世界は回っていた

がたがたがた突っ走る、乳母車のように
がたがたがた突っ走る、町並みに溶けた

雨の降る夜に続くのだろう
この道の先にあるのだろう
あれもこれもそれすら僕は
知らずに歌を歌う馬鹿でした

声を上げて空を呼ぶ、何も変わらなかった
声を上げて空を呼ぶ、すぐに声はでなくなった

抱きしめる強く忘れるために
忘れるために、さようなら言えない
汗が流れて花束も流れ、
眩しすぎる太陽目を閉じる
時計の針は音の速度で
ちくたくちくたく叫んでいた
誰かと誰かと誰かは泣いて
それでも世界は回っていた

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