リッスン・トゥ・ハー

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コスモス

2007-05-03 | 若者的詩作
悲しい歌が流れる街に夕暮れ。沈む君の後ろ

うたをふたりで作った公園
ゆれるコスモス坂道のぼった
星座の土手に寝転ぶふたりきり
君の言葉で答えておくれ

ほんの些細な出来事でぼくらは
ずぅっと遠く離れてしまった
力なく声途絶えてふたりきり
君の笑顔はぼやけたままで
それから、君は新しい生活始めて
僕を忘れてしまう

ゆれるコスモス坂道途中
何度も後ろ振り返った
悲しい歌があふれる街並みに
夕暮れ
沈む君の後ろ

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2 コメント

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Unknown (三四郎)
2007-05-03 10:06:14
西の空はまだ、橙色を残しているが頭上はもう藍色の中に星が見え出している、そんな情景が浮かびます。
「悲しい」のは流れる歌だけで、感情の吐露は他にありません。それがかえって哀しいイメージを表出していますね。いい意味でとても日本人的な抒情詩だと思います。

「星座の土手に寝転ぶふたりきり」

これ好きですね。この一行だけ取り出すと、字足らずですがとてもいい句になると思います。
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Unknown (なゆら)
2007-05-04 20:58:02
そんな贅沢な情景を思い浮かべてくれたら、この詩も本望ですよ。

ありがとうござる。うれしいです。

けっこう前に(4、5年前)書いた詩ですの。
感情を剥き出しにして書いたつもりだったんですけど、
そういえば、何もいってませんね。

そんな技法を使っていたなんて、
発見してくれてありがとうございますね~。
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