なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

植物生態園の春の花 その1~京都府立植物園2024/4上旬(2)

2024-04-18 06:39:13 | 植物

前回行った2月中旬、植物生態園は冬枯れでほとんど花がありませんでした。
期待したスプリングエフェメラルも去年に比べると寂しい限り。
もう植物園は生態園に力を入れていないのでは・・・などと邪推したものです。
ところが・・・

ごめんなさい!植物園の職員さん方。
今回は思っていたよりずっと沢山の花を見ることができました。
こんな風に季節の花がちゃんと咲くよう、整備されていたのですね。

ということで2回に分けて、名前後方式で見た花を載せていきたいと思います。
最初はこちらです。



フタバアオイ(ウマノスズクサ科カンアオイ属)です。
葉は徳川家のご紋、ミツバアオイのデザインの元になりました。
葵祭で斎王が髪に挿すのもミツバアオイの葉です。

つづいて梅林側の入り口ちかくのエリアでいくつかの花を見つけました。
最初はこちらです。


え、ヤマブキじゃないの?
と思ったからはちょびっとだけ正解。
こちらはヤマブキソウ(ケシ科ヤマブキソウ属)。
ヤマブキそっくりに見えますが、良くご覧ください。木本ではなく草本。
ヤマブキはバラ科で花弁が5枚ですが、こちらはケシ科の4枚。
休眠中のシールが貼られた名札の前で、「起きてますよ~」とばかり初々しい花を付けていました。

その奥の方にスミレのような花が見えました。
撮りにくい!


手前の岩陰から1輪だけ咲いているのを発見!


こちら葉が特徴的なヒゴスミレ(スミレ科スミレ属)です。
九州に自生するスミレなので、こちらでは見られません。

その横に見慣れたお花を発見!


え~、もう咲いてるの!4月下旬のイメージなのですが・・・


ヤマシャクヤク(ボタン科ボタン属)です。
こんなに早く咲くの?と思ったので去年見たベニバナヤマシャクヤクの写真を見たら何と5月下旬。
え~と思ってマイアルバムを調べてみたら、場所によって3月下旬から5月下旬までバラバラ。
なんとも不思議です。

続いてこちらです。


これはお分かりですよね!
キバナイカリソウ(メギ科イカリソウ属)です。
咲いているところに出会ったのは初めてかも。

他にも・・・




こちらはトキワイカリソウ(メギ科イカリソウ属)とのこと。
葉は山でも見かけることがありますが、自生の花はほとんど見たことがありません。
こちらでは、よく見かける赤紫色の他、白もあちこちで咲いていました。

もう咲いていました。


シャガ(アヤメ科アヤメ属)です。
こちらもGW前半頃に咲くイメージだったのですが、最近は4月上旬から咲くようです。

こちらはお分かりですよね!
え、写真が悪いって?


真ん中から上の方に伸びている糸のようなものがヒントです。
こちらはウラシマソウ(サトイモ科テンナンショウ属)です。
テンナンショウ属、生態園ではユキモチソウも見られます。

こちらは池の横、冬の間も「踏まないでください」という立て札があるところです。
一輪だけ咲いていました。


これだけみたら、まるでムラサキサギゴケのようですね。
ではこうやって見たらどうでしょうか。


なんだか首が長い?
そうなんです。
こちらは1998年、京都御苑で発見されたカワセミソウ(ハエドクソウ科サギゴケ属)。
京都固有種です。

本日最後はこちら。


チゴユリ(ユリ科チゴユリ属)です。
里山の林床などでも以前はよく見かけましたが、最近はとんとご無沙汰。
京都府立植物園のチゴユリも少し脇道に入った分かりにくい所にありました。
最近、植物生態園の咲いている花の掲示がなくなってしまいました。
なので、目で見て探すしかないのですが、目立つ花以外見逃すことも多いと思います。
ぜひぜひ、復活させていただきたいです。

明日も植物生態園の花の続きです。

【撮影:2024/4/6  京都府立植物園】


コメント (18)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2024宇治橋寺と宇治川ゆるゆ... | トップ | 植物生態園の春の花 その2... »
最新の画像もっと見る

18 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます (shu)
2024-04-18 07:04:19
今朝は普段より1時間ほど遅い投稿でしたが、心配せずに待ったましたよ。
さて、クイズ形式でしたので、順に答えていきましょう。

フタバアオイは正解でした。カンアオイの仲間はどれも不思議な形の花ですね。
実際にこの植物の花は観たことがありません。
次のヤマブキソウは不正解。ヤマブキにすごく似ていますね。しかも咲く季節が一緒ですから間違えやすいかもです。
ヒゴスミレは完全に分かりませんでした。もちろん観たこともありません。

続いてのヤマシャクヤクは写真の花の大きさに騙されました。その上のヒゴスミレより小さく写っているのですから。
でも答えを見て納得です。自生しているものを何度か観たことがあります。
キバナイカリソウ、トキワイカリソウは正解でした。ピンク色のトキワイカリソウは観たことがありません。
西日本ではピンク色、東日本では白色だそうですが、どの辺りが境目になるのでしょうかね。

その次のシャガは正解でした。
ウラシマソウは、テンナンショウと答えました。正面から観るより横から見た方が分かりやすいかもしれませんね。
続いてのカワアセミソウは知らない花でした。京都御苑の固有種だそうで、世界でもここだけなのですね。
おっしゃる通り、ムラサキサギゴケに似ているように思いました。
最後のチゴユリは正解でした。最後がよければオーケーということで、明日も楽しみにしております。
返信する
おはようございます^^ (attsu1)
2024-04-18 07:21:21
ヤマブキソウ
日曜日に行ったかたくりの里、ヤマブキソウが、
賑やかに、咲いていたんですよ。
だから珍しく、すぐに分かった私です^^;

ヒゴスミレ
可愛い白いスミレ、もし分かったらなんですが、
白にポツポツがあるスミレを見たんです。
名前が分からなくて、もし分かったら、
教えてください

ヤマシャクヤク
シャクヤクがこれから賑やかになりますよね
やはりこうして園芸品種じゃない花には、
違う綺麗さをもっているのを感じる私でもあります。

カワセミソウ、
へぇぇぇぇ、カワセミの名前が付くとは、
ホームグラウンドで、ムラサキサギゴケを
たくさん見たんです。
低いところに咲くイメージなんですが、
しっかり成長しているのを、
違うんでしょうけど、もしかしてカワセミソウかも
なんて妄想してみました^^;

チゴユリ、
これもあまり見ない花のイメージを持っていたんですが、
今年、そちこちで見るんですよ
スミレも例年よりたくさん見て、今年は、そういう年なのかもって思っている私です^^;
返信する
なかなか正解とは (fukurou)
2024-04-18 07:46:21
なつみかん様
おはようございます。
なかなか正解とは行きませんでした。
完全正解はチゴユリ、シャガ、ウラシマソウだけでした。
カンアオイの仲間、イカリソウの仲間などなど。
こうやって名前を後ろにしていただくと勉強になります。
我が家のウラシマソウまだ影も形もありません。
返信する
おはようございます (NANA)
2024-04-18 07:59:34
カワセミソウ ですか
もちろん名前も姿も 初めて見ました
きっと 今後出会う事も無さそうですが
なんかの幸運で 出会ったとしても ムラサキサギコケか・・・と
スルーしちゃうんでしょうね
悔しいけど(-_-;)
返信する
こんにちは (さざんか)
2024-04-18 10:55:13
フタバアオイの花は分かりませんでした。
正確に分かったのはヤマシャクヤク、シャガ、チゴユリだけです。😢
イカリソウやテンなンショウ属、と言うことは分かりますが。
カワセミソウは初見です。
サギゴケ属も出世しましたね。
うちの芝生には、トキワハゼが咲いています。
返信する
ヤマシャクヤク! (ran1005)
2024-04-18 12:53:57
ヤマシャクヤクがもう開花しているのですネ!
我が家でも栄養失調の様な小さな花が咲きます。
最初2株から始まって、翌年は4株に増えたのですが・・・
現在は2株で蕾は未だ小指の先ほどです。
蕾を大事に抱えて成長して来る様子が可愛らしいですネ。
我が家でもチゴユリが咲くのですヨ。
どうも山の土の中に根が在ったのか⁇
チゴユリやホウチャクソウ・日本スズランも咲きますヨ。
京都府立植物園の野草苑には、野生の蘭を見に行きました。
エビネの原種が沢山咲いていて、高原の蘭類には余り出逢えなかった記憶です。
返信する
ヤマシャクヤク (takan32)
2024-04-18 18:23:58
なつみかんさんへ、ヤマシャクヤクは六甲高山植物園で見たことがあります。大きな花ですね。
4月17日に長野県の松本市に行って、松本城を見てきました。まだ、ソメイヨシノが見ごろでした。午後には伊那市の高遠城址公園に行ってきました。桜で有名ですが、低気圧が西から東に通ったあとで、雨、風ともに強く、私が行った日は一気に散ったあとでした。でも、花桃が見ごろでした。南アルプスの雪山も見えました。
返信する
自信をもって植物名を言えるのは、シャガ とウラシマソウだけ (ninbu)
2024-04-18 20:06:40
なつみかんさん、こんばんは。

京都府立植物園植物生態園だけあって、私の知らない山野草がたく
さん植栽されていて勉強になります。( ..)φメモメモ

本日登場した中で、私が自信をもって植物名を言えるのは、シャガ
とウラシマソウだけです。

フタバアオイはブログなどで見たことがありますが、実物には出会っ
ていません。ヤマシャクヤク、カワセミソウ、チゴユリも同様です。

ヒゴスミレとスミレの違いはよくわかりません。ヤマブキソウとヤ
マブキと違うと言われても困ります・・。(^_^;)

イカリソウもキバナやトキワと言われても、違いがよくわからず、
まとめてイカリソウとしか覚えていません。(^^ゞ
返信する
今の時期探すの楽しそう (ダリアクミコ)
2024-04-18 20:53:36
なつみかんさん
こんばんは~

フタバアオイ葉が徳川の紋とは興味深いそして
梅林側のヤマブキとおもいきゃヤブブキソウなんですね、ヤマシャクヤクを拝見するのは何年振りでしょうか?
イカリソウも大好きです育てたことありましたが
難しいです種類もあるんですね。ウラシマソウは
意外と育てやすかったですよ懐かしい!

カワセミソウ?初めて知りましたそう言われれば
納得できますが是非1度は見てみたい
流石日本一の植物園です、隅々までご存知の
なつみかんさんですが探す楽しさ改めて教えて頂きました、ああ~早く行きたなあ~
返信する
トキワイカリソウの色 (なつみかん)
2024-04-18 21:57:17
shuさん、こんばんは。
はい、朝一投稿するか、一通り朝の用事済ませて投稿するかのどちらかですので、1時間程度のずれはご容赦くださいね。

フタバアオイの花はすごく撮りにくいです。
運がよかったら、少し上を向いていて花の中も撮れるのですが、今回はダメでした。
ヒゴスミレは毎年見ているはずなのに、自分でもわかりませんでした。
ヤマシャクヤク、実物ご覧になったらすぐ正解だったと思いますよ!

何より驚いたのが、東日本のトキワイカリソウは白で、西日本がピンクということ。
どうりで、ほぼほぼピンクしか見たことがないわけです。
レア感が逆なんですね。

カワセミソウは、ぱっと見はムラサキサギゴケそっくりですが、首が長いのと、ウサギの耳っぽい突起が目立つことが特徴化と思います。
ということで、明日はもっとご存じの花が出てきますよ~
満点かも!
返信する

コメントを投稿