なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

小野小町ゆかりのお寺、随心院

2024-01-29 05:31:25 | お出かけ

先日、京都山科にある勧修寺をご紹介しました。
勧修寺に行った時に気になっていたお寺が、今日ご紹介する真言宗善通寺派大本山  牛皮山随心院です。

山科区小野の地にある随心院は、元々仁海僧正が10世紀に創建した牛皮山曼荼羅寺の塔頭でした。
その後、後堀川天皇の宣旨により門跡寺院となり、多くの皇族や摂家が入山しています。
(牛皮って何?とかいろいろ面白い由緒が他にもありますが、興味のある方はご自分で調べてくださいね~)
この随心院、このご由緒より有名なのが小野小町ゆかりのお寺ということ。
元々随心院が位置する小野御霊町は、古く小野氏の根拠地であり、小野小町の出身地でもありました。
今も小町ゆかりの遺構など見所満載と聞き、先週末ちょこっと隙間時間で行ってきました。

勧修寺もそうでしたが、随心院も人がいません・・・


灯篭が並ぶ参道の突き当り右手に拝観受付があります。
こちらから建物の中に入ることができます。


入り口で地図をいただきましたが、本堂は今工事中で拝観することができません。
書院などの建物と、お庭を中心に見学しました。
薄暗い廊下を歩いていきます。


何気ない襖絵もなかなか。
 

こちら表書院です。撮影禁止でしたが、左手に仏像が何体かいらっしゃいました。
本堂が工事中なので、一部こちらに移っておられるようです。


そして突き当りには、華やかな壁画が・・・
こちらは随心院がだるま商店とコラボして2009年に制作された、極彩色梅匂小町絵図。
小野小町の一生をこの1枚に表した、渾身作です。
・・・ってこんな小さい写真じゃわからん!!


古いものばかりに目が行ってしまい、ちゃんと撮っていませんでしたがイチオシの壁画だそうです。
この綺麗なピンク色は、「はねず色」と呼ばれ、随心院にある梅園に咲く梅の色なんだとか。
う~ん、真剣に撮ればよかった!

どこからでも見えるお庭は冬モード。
 



スギゴケも少し赤みがかかり、冬っぽいです。


出口近くに、このようなお部屋が・・・


小野小町といえばモテモテ美女、あちこちから沢山の恋文をもらっていました。
まあその多くは実らなかったわけで、そんな恋文を供養するお地蔵さまが随心院にはあるそうです。
この「告白」という衝立にはそんな謂れが書かれていました。
独特のピンク色がはねず色なんでしょうね。

ということで、随心院の周りをぐるっと回ってみました。
薬医門です。見学していたのはこの塀の内側です。


赤みがあるのはナンテンだけでしたね~


半円形の俳句が書かれた石の碑がずっと並ぶ参道を歩いて清滝権現へ。
ここにはご神木があるとのこと。
ありました!


すごく大きな木で、根っこもすごいです(下左)。
でも何の木か分かりません(泣)
検索したら出てくるかと軽く見ていたのですが、全然見つからず。
再訪したら、もうちょっとちゃんと見てきます。
あ、ちゃんと清滝権現にもお参りしましたよ~(下右)

  

さらに進むと、柴垣の突き当りに・・・


小町文塚がありました~


こちらで小野小町に寄せられた文の供養がされているそうです。
そして、小野小町ゆかりの遺構がもう一つ。


ちょっと井戸っぽくないですが、こちらは「化粧の井戸」。
その名の通り、小野小町がこの井戸の水で顔を洗い、「艶顔を装った」と言われているそうです。
今は水が少し汚れていて、ちょっとこれで顔を洗うのは・・・と思いました。

随心院の前には梅林があり、遅咲きのウメが咲くそうです。
今年は梅を見逃した!というときは、ここに来たらいいかも。
「はねず色」のウメが楽しめますよ!

【撮影:2024/1/21  京都市山科区】


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13 コメント

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おはようございます^^ (attsu1)
2024-01-29 06:45:05
牛皮???なんだろうって検索、
夢に、亡き母が牛に生まれ変わっていることを見て
なるほどと思いつつ、妙な名前ですね^^;

随心院
小野小町ゆかりのお寺なんですね、
小野小町といえばモテモテ美女、あちこちから沢山の恋文
どんな美人だったんでしょう。
光る君へで、吉高由里子の紫式部を見ていますが、
やはり、吉永小百合みたいな美人だったかもですね^^

綺麗なピンク色は、「はねず色」
返信する
野鳥観察 (attsu1)
2024-01-29 06:50:08
私も誰かが見つけて、そっちの方向を見ても
分からないことあります。
最近は、そういう時、どこらへんですか?って
すぐに聞いてしまいます^^;
そうして動くのを見ると見つけられますよ
でも最近、視力が落ちてきたのを感じています(T_T)
返信する
随心院 (fukurou)
2024-01-29 08:08:47
なつみかん様
おはようございます。
小野小町ゆかりのお寺、随心院も残念ながら知りませんでした。
もちろん行ったこともありません。
でも何となく今年は大河ドラマ光る君へでブームになりそうな予感がしますね。
小野小町の方が時代が古いからブームにならないかな?
清少納言は確実に大河で時の人ですよね!?(笑)
最後の京都一周はこのあたりになると思っていたのですが、私の病気で休止中です。
返信する
おはようございます (shu)
2024-01-29 08:09:51
今日はとても充実した内容で、興味深く拝見しました。
京都には私が知らない歴史の深いお寺さんが多いですね。

そして、朝飯前の時間で清滝権現の御神木について調べてみました。
結論から言うと分かりませんでした。一応調べた内容をご報告しておきます。

先ずは、神社の御神木は、自治体の天然記念物になっていることが多いので、京都市指定天然記念物を当たりました。
残念ながら、山科区内には指定天然記念物がありませんでした。
https://www.pref.kyoto.jp/kankyo/rdb/eco/sd/sd026.html

次に山科区・区民の誇りの木を調べました。
そこには、「小野葛籠尻町のカヤ」「小野西浦町のカヤ」が記載されていましたが、当該の御神木は見当たりませんでした。
https://www.city.kyoto.lg.jp/kensetu/page/0000109805.html

最後に巨樹・巨木林データベースと、日本の巨樹・巨木で検索しましたが、京都市山科区では該当がありませんでした。
日本の巨樹・巨木に掲載されている中では、京都府の巨樹は圧倒的にスギが多かったです。
https://kyoju.biodic.go.jp/
https://www.kyoboku.com/menu.html

ということで、清滝権現の御神木の樹名は特定できませんでした。
ちなみに現地に多いカヤは樹高が25mにもなる常緑高木です。
図鑑で観た樹皮の写真は貴ブログ掲載のものと違うように見えましたが、古木になると樹皮の様子が変わることが多いので、よく分かりませんでした。
以上、お役に立ちませんでした(笑)
返信する
Unknown (たいぴろ)
2024-01-29 08:38:56
随心院、まだ今ほどピンクやハートの可愛いお寺感を出す前に行きました。でも少しはピンク色あったかな?醍醐寺から随心院に、そこから勧修寺と歩きました。
今や女性に人気のお寺ですね。
そっか、紫式部より前の人だからここも人が増えるって事はないのかな?
返信する
随心院 (ピエロ)
2024-01-29 17:39:38
なつみかんさん こんばんば
随心院は小野小町のゆかりのお寺さんなのですね。
京都には知らないお寺が沢山あります。
モテモテの小野小町が貰った恋文を供養するお地蔵さまがあるんですね。
はねず色 若いころこのような色の着物を持っていました。
残念ながら恋文はありません(笑)
返信する
今日もバカなコメントですみません (ninbu)
2024-01-29 19:56:02
なつみかんさん、こんばんは。

今日は昨日の「光る君」の流れで、平安時代の小野小町の話題ですね。小野小
町ゆかりのお寺、随心院があることは知りませんでした。

小野小町の名前はよく知っていますが、どのような人物だったのかは、私はまっ
たく知りません。

ただ、日本ではクレオパトラ、楊貴妃と並んで「世界の三大美女」としての伝
説があることだけは知っています。

実在の人物には違いありませんが、平安時代と言う古い時代に生きた女性で、
写真があるわけでも、似顔絵があるわけでもありません。

何を根拠に美人と言われるのか私にはよくわかりません。現在の基準では私の
家内のほうがもっと美人だと思ってしまいます。(笑)

今日もバカなコメントですみません。m(__)m
返信する
知る人ぞ知る (なつみかん)
2024-01-29 21:24:09
attsu1さん、こんばんは。
随心院は、小野小町ゆかりのお寺というのは知っていましたが、次々と新しい試みを行う現代的なお寺であるというのは今回初めて知りました。
はねず踊りという踊りを始め、今回ご紹介した障壁画、ミス小町コンテスト、はてはゆるキャラまで色々チャレンジされているとのこと。
私としては、はねず色の梅園にとても興味があります。

小野小町ゆかりの地は全国にあるようですね。
容色衰えた晩年の卒塔婆小町像や、骸骨まで、なかなか壮絶・・・
最盛期の美貌、吉永小百合さんとは違って下膨れだったのではと想像しています。
残念でした~

野鳥観察の極意をありがとうございます。
人に聞くのが一番ですね!
でも野鳥観察会はいいですが、普通の場所で大砲レンズの方に尋ねると、タイミングを間違ったら思い切り嫌な顔をされます^^;
視力が悪いのは同様ですよ~
返信する
季節によっては・・・ (なつみかん)
2024-01-29 21:28:45
fukurouさん、こんばんは。
あちこちのお寺に行かれているように思っていましたが、さすがに山科のお寺までは手が(足が?)回っていなかったのですね。
確かに、紫式部の時代よりは少し古いようですが、同じ平安時代ということで人気がでるかもしれませんね。
謎の多い女性のようですので、色々な想像がうまれるのでしょう。
Wikipediaで見たら、「墓所」が北は秋田県から南は山口県まで、18ヵ所もあるそうですよ!

京都一周、残念ですね。
体調がもうちょっと回復されて、再開できたらいいですね!
返信する
お恥ずかしい・・ (なつみかん)
2024-01-29 21:32:33
shuさん、こんばんは。
京都に住んでいると何気ないお寺が門跡寺院だったり、1000年以上の歴史があったりと驚きます。
大昔の学生時代には結構神社仏閣に通いましたが、最近はとんとご無沙汰でした。
これからは時間を見つけてまた色々行ってみようと思います。

ご神木、色々調べてくださったのですね。
どうもありがとうございました。
今回意外にも参考になるサイトですね。
おそらくそれほどの巨木でもなかったので、特別な指定はないように思いました。
カヤの木もずいぶん少なくなったと書かれていました。
この木はカヤではないように思います。
木の名前を調べるのは本当に難しいですね。
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