なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

平安の昔をしのぶ~京都御苑散歩2024/1中旬(3)

2024-01-28 07:01:19 | お出かけ

今年の大河ドラマは藤原道長と紫式部が活躍した平安時代ですね。
平安の都といえば京都。
現在の京都御所は当時の内裏より東側にありますが、今も雅やかな風情を感じることができます。
今日はそんな様子を少しだけご紹介しますね~



現在、京都御苑には京都御所の他、京都仙洞御所、京都迎賓館の建物があり、申込で参観できます。
いつでも参観可能な場所として、総合案内所にもなっている閑院宮邸跡と桂宮邸跡があります。
こちらは京都御所の建礼門です。


ハト!


で、今日のトピックスはというと、これらの観覧場所ではなく、昔の公家屋敷跡です。
京都御苑のマップを見ると、「有栖川宮邸跡」、「鷹司邸跡」などの文字が目に付きます。
京都御苑に行ったことがなかったころは、これを見て何か遺構が残っているのかと思っていました。
実際には、松をメインに、色々な木々が植わっているのみ。
森でもないし、庭でもないし、中途半端やな~と最初は思いました。
(今思えば失礼なことです)
でもよく見ると、こんな立て札が・・・


ん?と思い読んでみると・・・
なんと、ここがあの藤原道長の邸宅、土御門邸跡でした。
のちの一条天皇や後朱雀天皇がここで誕生し、「この世をば我が世とぞ思う」の歌もここで詠まれたとか。
いや~感慨深いですね。
そう、ここは実際に見学して楽しむというより、想像力を働かせて楽しむ場所でした。

こちらの神社はというと・・・


795年、藤原冬嗣の自邸であった東京第に宗像三女神を勧請して祀った宗像神社です。
鳴くよ(794)ウグイス平安京ですから、まさに平安遷都当時からあった神社なんですね。
境内にはかすかに春の気配。
 

と思ったのですが、期待していた梅はまだ蕾が堅く、残念!
ということで、うろ覚えでロウバイやウメの木のある場所に行ってみると・・・
スズメがいました。


ウメの花はというと・・・ほんの数輪が咲き始め。


ロウバイも・・去年はもっと沢山咲いていたんですけどね~


代わりにサザンカは結構まだ残っていました。
こちらの紅白のサザンカは・・・


西園寺邸跡でした~
元々、金閣寺のある土地に別荘があったそうなのですが、江戸時代にこちらに移されたそうです。
元々音楽神弁財天を祀っていたこともあり、東京遷都後、跡地に白雲神社が建てられました。
(前に少しだけ詳しく説明しています→こちら

近くにあった、ピンクのマユミの実です。


京都御所の南西の塀の近くに大きな木が見えてきました。
看板もあるので、有名な木なのでしょうか。




こちらの木は、「清水谷家の椋」。
ムクノキだったんですね~
樹齢300年、この辺り、清水谷家という公家の邸宅で、その庭にあったそうです。

そろそろ帰る時間が近づいてきました。
最後の最後に、松の木で今日あまり見られなかったシジュウカラとヤマガラ発見。




う~ん、証拠写真程度でしたね。
今回の鳥果は今一つでしたが、のんびり楽しく過ごせました。

最後に、京都御苑についてのおさらいです。
京都御苑についてもっと詳しく知りたい方はご覧くださいね!

<ご参考:京都御苑おさらい> 一般財団法人国民公園協会のHPから引用(一部省略)

京都御所は平安時代から明治に至るまで千年以上にわたり天皇がお住まいになり、政事を行った所であり、京都は長い間日本の「都」でした。
江戸時代末期には京都御所を囲むように公家屋敷街が形作られていましたが、明治維新を迎え京都から東京(江戸)へと都が移り、それに伴って天皇と公家たちも東京へと移り住んでしまいました。

そのため御所と公家屋敷街は一時期荒れ果てましたが、明治天皇のお考えもあり、大内保存事業が開始され、
公家屋敷街一帯は建物を取り払って樹木などを植えて公園化し、新たに「京都御苑」として生まれ変わりました。
戦後、京都御苑は広く国民に開かれた公園となるように、訪れる人々のために休憩所、児童公園や運動施設などが苑内に新たに整備されました。
現在では、京都御所、京都大宮・京都仙洞御所、京都迎賓館を含む緑豊かな約100ヘクタールに及ぶ広大な敷地は、九門五口の出入口がある公園として、国内、海外から訪れる観光客や身近な市民の憩いの場として、広く親しまれています。


【撮影:2024/1/14 京都御苑】


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10 コメント

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大河ドラマ (fukurou)
2024-01-28 07:56:10
なつみかん様
おはようございます。
ことしのNHKの大河ドラマ「光る君へ」は残念ながら見ていません。
大河を見ないと言うのは何年振りでしょう?!
何となく平安時代、恋愛模様…と言うだけで見る気を失ってしまいました。
別に紫式部が嫌いだと言うことではありません。
京都御苑は以前にも書きましたが、職員さんに観察会兼案内をしてもらいました。
有栖川宮邸跡など公家家の屋敷跡もさほど感慨もなく、広い場所に住んでいたんだなくらいにしか思いませんでした。
その頃から今年の大河を見ない下地ができていたのかもしれません。(笑)
一番かも?
返信する
おはようございます^^ (attsu1)
2024-01-28 08:18:50
光る君へ、
紫式部が代筆したり、貴族の世界がこんなだったんだと、楽しんで見ています^^;

京都御所は平安時代から明治に至るまで千年以上にわたり天皇がお住まいになり、政事を行った所

1000年(@_@)
海外にも、たくさんの王様はいますが、
天皇家は、別格なのを感じます。
そんな京都御所、
応仁の乱や、戦国時代、火事もたくさん有ったんでしょうけど、日本の歴史を作ってきたんでしょうね

昨日も野鳥観察会に参加してきました。
やっぱり大勢の目で見ると一人では出会えない鳥たちに出会えました
水鳥も、オシドリ、キンクロハジロ、ヨシガモ、ヒドリガモと今年始めて出会えて、大満足でした^^
返信する
なつみかんさん こんにちは (shu)
2024-01-28 10:40:08
京都御苑についていろいろ教えていただきありがとうございました。
学生時代に何度か訪ねましたが、それほど興味が無かったので、御所と御苑の違いすら知らないほどでした。
昨年久しぶりに訪ねた際は、地図を見ながら建物や門の名前を確認して歩きました。
おおよそ今回ご紹介いただいたところも歩いたと思います。

現在の御所がある場所は、平安時代に内裏があったところから離れています。
その頃の地図を見ると、内裏の大きさに驚きます。
もちろん単なる住まいではなく、日本の政治や行政全般を行うところですからこのくらい広くても当たり前かもしれませんね。
https://www.dmuchgis.com/heiankyo/sp/gm.html

さて、京都では既にウメも咲き始めているようです。
我が家のウメも膨らみ始めました。
今日は少しコースを変えて散歩してこようかと思います。
返信する
確かに・・・ (なつみかん)
2024-01-28 16:20:18
fukurouさん、こんばんは。
大河ドラマ、久しぶりの平安時代ですね。
平安の狭い世界での勢力争いは、戦国時代や明治維新などのダイナミックなドラマに比べて、fukurouさんにとっては面白くないかもしれませんね。
私はというと、地元宇治が源氏物語ゆかりの地ということもあって、時間があれば見ています。
(多分すぐに見なくなると思いますが・・・)

京都御苑の観察会は楽しそうですね。
確かお知り合いがいらっしゃったんですね。
公家邸跡に興味がなかったのは私も同様です。
まあ、ネタにはなってくれました(笑)
ただ、御苑内に複数の神社があり、色々花が咲いているのは楽しめます。
奥が深いのは間違いないです。
返信する
歴史 (なつみかん)
2024-01-28 16:30:25
attsu1さん、こんばんは。
attsu1さんは大河ドラマをご覧になっているのですね。
なかなか平安時代の風俗が忠実に再現されているような気がします。
宇治市には源氏物語ミュージアムというところがあって、平安貴族の暮らしなど再現されているので、それを思い出しました。

それにしても京都の歴史は本当に長いのを感じます。
奈良はもっと古いですが、京都の方が現代につながっているようにも思います。
京都御苑にも蛤御門の変の鉄砲跡が残っていたりしますし。

野鳥観察会に行ってこられたのですね。
前に話したかもしれませんが、私も数度参加したことがあるのですが、人が見つける鳥を私一人見つけることができず悲しい思いをしました。
肉眼は得意ですが、双眼鏡の使い方が下手なようです。
練習しないといけませんね。
返信する
その通りです (なつみかん)
2024-01-28 16:37:45
shuさん、こんばんは。
shuさんはマップを見ながら大体歩かれたのですね。
おっしゃる通り、今の京都御苑は、昔の平安京より東よりですね。
朱雀大路は今のどの通りか調べていて知りました。
今回載せた土御門邸は平安時代に藤原道長が住んでいた邸宅だそうですので、そこがその後の御所になったということですね。

平安京は天皇のお住まいだけではなく、大きな町になっていたというのは私も聞いたことがあります。
道幅が28丈(約82m)もあったそうですからすごいですね!

梅ですが、咲き始めているというのは気持ちだけで、まだまだです。
今日、久しぶりに京都府立植物園に行ってきましたが、咲いている梅は数本、しかも1分咲きくらいでした。
今年は全体的に遅いです・・・
返信する
少々ご無沙汰致しておりました (ヒゲオヤジ)
2024-01-28 18:59:10
なつみかんさん、こんばんは(^-^)/
少々ご無沙汰致しておりました。
ここの所本業が忙しく、中々ブログの更新はおろか、閲覧もままならない状態が続いております。
そんな訳でアッと言う間に2週間失礼しておりました。
と言う事で中々全てのご投稿にコメントが書ききれない事をご容赦下さいm(__)m
まあそんな言い訳をしておりますが(笑)
この3回に亘る京都御苑散歩、まずは今日のご投稿ではスズメが可愛いですし、
前日のご投稿、バードバスではアトリにヤマガラさすがにしっかりお撮りになっておりますね。
それから26日のご投稿、やはり朝の光のお写真素敵です。
それに最後から2番目のビンズイのお写真もカワウらしいです。
更に遡って、25日後投稿の大阪鶴見緑地の散歩では何と言ってもユリカモメ、結構騒々しかったのでは?
それから20日から続く同じく鶴見緑地内の温室、咲くやこの花館のお写真、
カイエンカズラ、ハイビスカス、ラン等々、やはり温室の花々は賑やかですね(^o^)
尤も龍の名が付くサボテン等々、好きな人はたまらないでしょうが、
ここまで大きくなると余り部屋に置きたく無いかも(^_^;)
それから18,19日の観修寺、弘法大師像が置かれていたり観音堂が有る所を見ると、
真言宗のお寺かも知れませんね。
静かな佇まいなつみかんさんのお写真からも窺われます。
因みに19日ご投稿、最初の一輪のお写真面白いです。
更にボケの花が咲いているとの事、早いですね。
そして最後は15にちからの山科川散歩、水鳥がメインでしたが、
カワラバトはともかく私の様な鳥の撮影が苦手な者にも水鳥は余り逃げないので撮り易いです。
因みに上野不忍池のユリカモメやキンクロハジロ、特に雑食のためか、
むしろ人からエサを貰うために寄って来る様で・・・
一応餌やりは禁止になっているのですが・・・
長々と失礼致しました_(_^_)_
返信する
とても勉強になりました (ninbu)
2024-01-28 19:27:45
なつみかんさん、こんばんは。

京都は大河ドラマには度々登場しますが、今年は藤原道長と紫式部が活躍した
平安時代なので、物語の中心になる舞台ですね。

私は大河ドラマと朝ドラは欠かさず見ていますが、全て録画で見ています。で
も、溜め込みすぎて「どうする家康」と「らんまん」すら見終わってません。

ですから「光る君」や「ブギウギ」も視聴を開始できるのは、3~4月頃にな
ります。それまで、なつみかんさんの情報で事前学習しておきます。(^^ゞ

最後に解説のあった、京都御所と京都御苑のお話はとても勉強になりました。
京都御苑が京都御所を囲んでいた公家屋敷街の跡地を再整備して、公園にした
という背景は知りませんでした。
返信する
ありがとうございます!! (なつみかん)
2024-01-28 20:39:14
ヒゲオヤジさん、こんばんは。
お忙しいところ、2週間分ものブログを見ていただき、本当にありがとうございました。
しかも詳しくご感想も聞かせていただき、本当に有難いです。

この季節、花が少なく、どうしても投稿の半分くらいが鳥さんになってしまいます。
でも今年は小鳥の姿が少なく・・・というか小鳥がいる場所が工事でなくなってしまい、苦戦しています。
気持ちはあってもネタが偏ってしまうので、まあまあ苦労している毎日です。

そんな中、鶴見緑地は温室あり、池ありのお宝場所でした。
ユリカモメは東京の方には結構いるのでしょうか。
私は久しぶりに見たので、テンション上がりました。
19日の最初の一輪??
思わず自分の記事を見返してしまいましたよ~
あのジュウガツザクラの写真ですね。
こちらももう無理やりです^^;
不忍池も餌やり禁止なのに、結構与える人がいるよようですね(大阪だけではない・・・)
だとすると、寄ってくるのはしょうがないですね。
渡り鳥もちゃんと次の年も覚えているようで、地元の池のキンクロハジロも、最初から寄ってきていましたよ(笑)

お仕事がお忙しいときは、コメントも適当で全然結構ですよ~
読んでくださるだけで十分です。
返信する
予習 (なつみかん)
2024-01-28 20:44:29
ninbuさん、こんばんは。
ninbuさんも大河ドラマを見ておられるので、結構親しみを覚えていただけるのでは・・・
と思ったら、まだ録画されたものが眠っているのですね(笑)
私も人のことは言えません。
らんまんは、まだらに見て、残りは録画を見ようと思いつつ、まだです。

男性は戦国時代の方がいい・・・というのは一般的に言われていますが、ninbuさんは平安時代のお化粧をしてのっぺりした男性、大丈夫でしょうか。

最後の説明、呼んでくださってありがとうございます。
要約しようとも思ったのですが、上手くまとめられていたのでそのまま引用しました。
私もこれを読んで初めて知りましたよ~
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