なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

やんたん散歩~11月上旬の花&実(後編)

2022-11-21 05:32:19 | 植物

やんたん花と実の後編です。
昨日はクイズになっちゃいましたが、今日は普通に読み進んでくださいね~

さて、林道の入り口を入るやいなや、ミカエリソウが全部ハナゴノスガタになっていてガッカリ。
でも紅葉はあるかも!
緩い傾斜ですが、ずっと登りのこの道をせっせと歩いて行きました。
そして・・・



紅葉の欠片もないやんか!!
行った時期が早すぎたのかもしれませんが、それにしても少しは気配くらいあってもいいのに。
仕方ないので、祠とお不動さんに手を合わせ、滝を見ながら速攻Uターン。
帰りもやっぱり何も見つけられません。
唯一あったのが、こちらのアザミ。何アザミかは分からないのですが、日本のアザミです。


林道に日が射してきました。
こちらは杉林ですが、林床のところどころにお茶の木が生えています。
そして、今の時期は花が咲きはじめ。ということでパチリ。
ちょっと、チャの花さん、顔出しすぎ!


ということで帰りも何も見つけられず、再び工事現場の道へ。
砂防のための巨大土嚢が積みあがっている場所が、なんとこんなことに。
ちゃんとは見ていませんが、ススキを中心に沢山の植物がまるで寄せ植えのように・・・


ちなみに一昨年設置された時ははこんな感じで、スッキリしていました。
この土嚢の中身はススキたちがよく育つ土だったんですね。


ところで最近はオギばかり紹介していましたが、こちらは山の中。
生えているのはススキばかりです。


ここでススキのおさらい。
根元から叢生(株立ち)し、穂にはノギ(ぴょろんとした毛)があります。
ノギって?のおさらいですが、こちらの写真で飛び出している毛のようなものがノギです。
このせいで、綿毛になってもオギほどふわふわせず、ガシガシした感触になります。
オギにノギなし、ススキにノギありと覚えておきましょう!
(アブリルさんのパクリです。スミマセンm_ _m)


何もないだろうと思いながら歩いていた時、斜面で赤い実らしきものを発見しました。
遠目にはクコの実のように見えましたが、なんか違います。


水滴が付いて表面のツルツル感がありませんが、近くから見るとこんな感じ。
葉の感じ、実の感じはナス科。


名前が分からず悩んでいる時、フォロアーさんのブログに同じ実が登場しました。
こちら、ハダカホオズキという在来種でした!
袋に入っていないホオズキという意味のようです。なるほど~
それにしても、ものすごい実付きです。


この付近にだけ何本か固まって生えていました。
前にはなかったと思いますが、どこからやってきたのでしょうね~

ということでちょっと気分がアップ。
そうそう、この辺にムラサキシキブやシキミやサンショウの木があったはず・・・
サンショウの実だけが赤く色づいて残っていました!
もう茶色くなって割れ、中の白い種子?が見えているものもあります。


まあハダカホオズキが見られたからいいか、と思いながら駐車場所のやんたん会館まで戻る途中・・・
スズメウリの実が沢山ぶら下がっていました。
カラスウリは赤、キカラスウリは黄色に熟しますが、スズメウリは白く熟します。
少し青みがかってちょっと顔色が悪い人のようです。


写真を撮っていてふと横を見ると、コウヤボウキが咲いているではありませんか。


しかも、斜面一杯に沢山!
こんなに群生して咲いているコウヤボウキは初めて見ました。
(この写真の上下も全部コウヤボウキでしたが、うまく撮れず・・・)


ということで、終わりよければすべてよし。
楽しくやんたん散策を終え、まだ時間が9時半頃だったので、もう一か所回ることにしました。

【撮影:2022/11/6  宇治田原町】


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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おはようございます^^ (attsu1)
2022-11-21 06:52:05
チャの花さん、顔出しすぎ、
出だしから、微笑ませていただいています。
たまに、こうして道に顔を出している花、ありますよね^^;

カラスウリ、キカラスウリ、スズメウリ、
色違い三姉妹と言ったところでしょうか
細い茎でしっかり実をつくるのに、元気を感じます。

コウヤボウキ、
先日書きましたがホームグラウンドのあまり人がこない道だからか、
同じように群生しています^^

それにしても巨大土嚢、一年たつと、寄植えに変化(@_@)
生命力を感じます!!!
返信する
おはようございます (shu)
2022-11-21 08:08:10
終わり良ければすべて良し。楽しく散策を終えられて、よかったですね。
コウヤボウキは、なつみかんさんのブログで知りました。ずいぶん花期が長いようですね。

一方、チャノキの花はこれからが本番ですね。
お茶所ですから、お花もたくさん見られると思いきや、栽培している畑では花は見られないですよね。
ちょっと残念です。

土嚢は適当な土を入れるのですね。
きっと、ススキが生えていたところから土を採取したのでしょう。
しっかり根付いて、崩れにくくなって、結果よかったかもしれませんよ。
それにしても、なつみかんさんは、古い画像もちゃんと保存されていて、すぐに出てくるのは凄いですね。

承久の乱の古戦場、なつみかんさんの散歩道だったのですね。
もちろんダムが出来る前ですから、今とは景色が違うでしょうが、これからドラマを観る際の楽しみが増えます。
ありがとうございました。
返信する
おはようございます (さざんか)
2022-11-21 09:44:10
やんたん散歩の後半も収穫があって良かったですね。
土嚢から生えているススキなどには笑ってしまいました。
ハダカホウズキは初めて見ました。
試しに画像検索してみたら、ヒヨドリジョウゴと出るのが多かったです。
ハダカホウズキも1枚出て来ました。
グーグルレンズではミニトマトですって!
あてになりませんね。
コウヤボウキも沢山見られて良かったです。
なつみかんさんがいかれる所には、必ず珍しいものが出て来ますね。
それだけ見つける力を持っておられるんでしょうね。
長年培われた成果です。
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違いの覚え方 (ninbu)
2022-11-21 17:26:28
なつみかんさん、こんにちは。
ススキとオギの違い、私も最近になって覚えました。
私もアブリルさんのブログで、2つの見分け方を知りました。
1つは、「オギにノギなし、ススキにノギあり」ですね。
もう一つは、「ススキはやや乾いた土地に生えるが、オギは湿地に生える」です。

ハダカホオズキ、これも初めて知りました。
「袋に入っていないホオズキ」と覚えれば良いのですね。(^.^)
もう一つ、ウリについても覚えましたよ。
「カラスウリは赤、キカラスウリは黄色、スズメウリは白」ですね。(^.^)

こんな風に違いを覚えると、意外と忘れないかもしれません。
でも、この歳になって新たに覚えても何の社会的貢献にはなりませんね。(^-^;

やんたんの散策を終えても、時間があるのでもう一か所回るとは。
完璧な時間管理と、凄まじい行動力ですね~。(@_@)
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アザミ、コウヤボウキ (ダリアクミコ)
2022-11-21 21:10:07
なつみかんさん
こんばんは~

アザミがまだ咲いていたのですね
アザミも種類多いですものね、コウヤボウキまで
素敵ですね、山野草に会えるとは癒やされますね
最近特に散策していて心和みます。
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控えめの方が・・・ (なつみかん)
2022-11-21 21:10:36
attsu1さん、こんばんは。
顔出し過ぎのチャの木、もうちょっと控えめに撮れば良かったと反省しています(笑)
朝の陽ざしや、光を浴びる花など、修行が足らないので、全然うまく撮れません^^;

今年は色々な草木に実が沢山付いているような気がします。
スズメウリはここしか見ていませんが、地元でまるで柿の実のように生ったカラスウリを見ました。
こんなの初めてです。
来年は逆に少なくなるかもしれませんね。

コウヤボウキはあるとこには沢山ありますね。
でも、巨大土嚢の寄せ植えはわりと珍しいかもです(笑)
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意外です (なつみかん)
2022-11-21 21:17:24
shuさん、こんばんは。
shuさんがコウヤボウキをご存知なかったというのが驚きです。
とはいえ、私も数年前に大阪府民の森で大群を見つける前は、何十年も記憶の中の花でした。
あるところにはある、ないところにはない花なのでしょうね~(当たり前か^^;)

チャノキ、おっしゃる通りお茶農家の方はなるべく花を咲かせないようにするそうです。
前にやんたんの宗円生家の方に伺いました。
なので、放置された茶畑の木には白く見えるほど花が付いていました。

土嚢から出てきた植物、見ているときはそれほど気にしていなかったのですが、後で写真を見て、これはすごいと思いました。
本当に植物の生命力はすごいですね!

承久の乱の地、また歩いて投稿すると思いますので、その時は思いを馳せてくださいね~
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ナス科 (なつみかん)
2022-11-21 21:25:43
さざんかさん、こんばんは。
土嚢から沢山植物が生えてきたのには驚きですよね。
ここまでボーボーになっていると、おっしゃる通り、笑えてきました。
まあ、自然と融合みたいな感じでいいかもです。

ハダカホオズキ、私も一瞬ヒヨドリジョウゴかと思いましたが、実の付き方が全然違いました。
葉の感じは、どちらかというとトウガラシの葉に似ています。
ホオズキの葉はあまり知らないのですが、同じナス科なのでにているのでしょうね。
Googleレンズのミニトマトは、きっと私の写真が下手だからですね^^;

コウヤボウキは最近よく見つかります。
おっしゃる通り、目が慣れてきたのかもしれませんね。
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オギとススキ (なつみかん)
2022-11-21 21:39:22
ninbuさん、こんばんは。
オギとススキの違いは私も何度か記事にしていましたが、この間のアブリルさんの説明と写真は明快で分かりやすかったですね。
「オギのノギなし」は覚えやすくて、ついつい使ってしまいました。

ハダカホオズキ、ホオズキの中身より少し小さいのと、実が付きすぎですが、上手く名付けたなと思います。
覚えやすいですよね!
カラスウリ、キカラスウリ、スズメウリはあるのに、ハトウリはないのかしらと思いました。

もう一か所、行きますよ~
だってまだ9時半なんですもの。
(この日は、家族が出かけていなかったので、9時のシンデレラからは解放されていました)
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やはり山野草に・・・ (なつみかん)
2022-11-21 21:41:25
ダリアクミコさん、こんばんは。
徐々に花が少なくなり、寂しい限りです。
アザミもそろそろ綿毛になっているかと思います。

半面、実はまだ沢山ついていて、楽しんでいます。
京都の紅葉はイマイチ・・・と思っていましたが、今日のニュースで見ると、結構綺麗なようです。
週末、一か所くらい見に行くか悩み中です。
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