普段人が多いお盆はあまりお出かけしないのですが、今年は6連休、しかも酷暑。
ちょっとでも涼しいところへと、比叡山ワンデイトリップを思い立ちました。
前に電車とケーブルカーを乗り継いで行ったことがありますが、この暑さです。
道に迷う名人(迷人)なのでちょっと不安でしたが、一人で車で出かけました。
きちんとナビを設定したのに何度か道に迷ったのはさておいて、予定通り開門と同時に延暦寺に到着。
そう、比叡山といえば延暦寺。
天台宗の総本山であると同時に、日本仏教の母山と呼ばれる延暦寺に行かずして比叡山は語れません。
とはいえ、延暦寺について語っていてはまたブログの文字数オーバーになってしまうので、ここは簡潔に。
京都府のホームページからお借りした内容をほぼそのまま転記します。
(ちなみに、延暦寺の寺域は非常に広く、滋賀県大津市と京都府左京区にまたがっています。)
興味のある方は延暦寺のHPなどで、ない方は読み飛ばしてくださいね~
延暦寺は、延暦7年(788年)、比叡山に伝教大師最澄が一乗止観院(現在の根本中堂)を建立して以来1,200年余りにわたって日本仏教を育んできた。
西に京の都、東に琵琶湖を望む幽幻の地にあり、平安京の鬼門(北東)を守る鎮護国家の道場であった。
天台密教の拠点として平安時代以後、法然、親鸞、栄西、道元、日蓮など多くの高僧たちを輩出し、今なお修行道場として厳粛な雰囲気に満ちている。
僧兵の拠点としても有名であるが、戦国時代には織田信長による焼き討ちにあった。
史跡に指定されている境内は広大で、根本中堂(国宝)、大講堂(重要文化財)の他、美術工芸品を含めて10にのぼる国宝、50以上の重要文化財を有する。(京都府ホームページより)
ちなみに、敷地面積は全体で1700ヘクタール、実に東京ドーム約370個分です(なつみかん調べ)。
この広い敷地には、東塔、西塔、横川の3つのエリアがあります。
その中でも根本中堂のある東塔エリアは、延暦寺創建の地でもあり、ここは外せません。
私もまず東塔エリアから参拝を開始しました。
まず目に入ったのはこちらの碑。
伝教大師最澄の「一隅を照らす」というお言葉の碑。その気持ちを持って生きたいものです。
(こちらも詳しく知りたい人は自分で調べてくださいね~)
続いて大講堂に向かいます。
こちらのご本尊は大日如来、手を合わせ御朱印をいただきました。
ちなみに、諸堂にはそれぞれの御朱印があり、ついついこの後もお参りのたび頂いてしまいました。
有難いのは有難いのですが、結構な物入りで・・・
隣にあったのが鐘楼です。鮮やかな朱塗りです。
杉苔を眺めながら・・・
この階段を下りて、創建時からのお堂である、根本中堂に向かいます。
ここに限らず、山の中のお寺だけあって、石段の多いこと多いこと。
下りたところに根本中堂の碑が。
ここからさらに緩やかにおりていくと、ようやく根本中堂が・・・なんですが。
え、ここ? 工事現場じゃないの?
いえいえ、本当にこちらが根本中堂でした。
現在のお堂は江戸初期、家光公の命により寛永19年(1642年)に建てられたもので、国宝です。
根本中堂は平成28年(2016年)から改修工事を行っており、令和9年(2027年)竣工予定だそうです。
お堂内は拝観でき、有名な1200年間消えたことのない「不滅の法灯」も見ることができます。
お堂は当然撮影禁止なのですが、なんと工事現場を見学する通路が設けられそこは撮影可
何枚か撮ってきたので、ご覧ください。
分かりにくいですが、屋根はさわらで、一枚一枚の板を重ねて葺いているそうです。
拝観を終え、今度は阿弥陀堂と東塔へ向かいます。
あの石段は避け、横のスロープをゆるゆると。
そしてさらに急な石段を上るとそこが阿弥陀堂です。
先祖回向の道場だそうで、ご本尊は阿弥陀如来。昭和12年(1937年)の建立です。
お堂の前の水琴窟でしばし癒されました。
横には東塔(法華総持院東塔)。昭和55年(1980年)に再興された新しい塔です。
当時、鮮やかな朱塗りの塔がTVで報道されていたのを覚えていますが、今はしっくり落ち着いた風情。
マツカゼソウが足元に咲いていました。
ここからまたスロープを下りて、次はお隣の戒壇院へ。
途中、朱塗りの鐘楼がいい雰囲気です。
ほどなく戒壇院に着きました。
ちなみにこちらも正面にはきつい石段がありますが、阿弥陀堂から下りてくるとすっと入れます。
朱塗りのお堂とイロハモミジがいいコラボ。
あまりに綺麗なのでついついもう一枚。
ふぅ。これでようやく東塔地区の諸堂を見ることができました。
実はもう一か所、見ていない場所があります。
この石段の上に、延暦寺の門にあたる文殊楼があるのですが、とても上ることができませんでした。
次は西塔地区に向かうことにしました。
山内には東海自然歩道があり、歩いていくこともできるのですが、時間の関係でパス。
少しだけ歩いてみたところで見つけたこちらの花。
ノリウツギにしては、ちょっと雰囲気が違いますね。
もう花は終わっていたようですが。
少し引いて見たらお分かりでしょうか。
はい、こちらツルアジサイです。
見上げるとこんな感じで、2本の杉の巨木を覆いつくさんばかりに伸びていました。
自然歩道を歩いたら、それなりに植物にも出会えたかもしれませんね。
ちょっと残念ですが、またの機会ということで。
ということで、明日は西塔地区のご紹介です。
【撮影:2024/8/15 比叡山延暦寺】