なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

ヒゴタイなどロックガーデンの花たち~六甲高山植物園2024/8上旬(4)

2024-08-17 06:06:48 | 植物

六甲高山植物園名物と言えばロックガーデン。
ロックガーデンの花といえば高山植物を思い浮かべるかもしれません。
ここは海抜865mとはいえ下界の気温は37℃。多少涼しい程度です。
はたして、どんな花が見られたでしょうか。

最初に見つけたのはこちらです。
これってどう見ても高山植物ではないですが、いかにも秋の草原風。
赤いのはミソハギですね。では薄紫の花は・・・



ツリガネニンジン(キキョウ科ツリガネニンジン属)です。
釣鐘型の花の先から飛び出してくるんと二又になっているのが雌しべ。
キキョウ科の花では一般的ですが、ツリガネニンジンも雄蕊のあとで雌蕊が熟す雄性先熟です。

こんな小さい滝の周りにも沢山の花が・・・


雄性先熟代表(なつみかん私見)のキキョウが沢山咲いていました。
この花は、雄蕊がすっかりへなっとなり、雌蕊が5裂しています。


そして、滝の上に点々と咲いていたのがこちらです。


お~ここにも咲いていました。タキユリ(崖百合;ユリ科ユリ属)です。
京都府立植物園にも沢山咲いていましたが、こちらの方が花が見やすいですね~

全体写真では見にくいですが、こんな花も咲いていました。


このどぎついほどの朱色の花はエンビセンノウ(ナデシコ科マンテマ属)。
これまで申し訳程度に1輪咲いた花しか見たことがなかったので、豪華さに驚きました。
エンビは塩ビではなく燕尾で、花弁の先が割れている様子を燕尾に例えて名付けたもの。

園路にはみ出すように、一本花が残っていました。
地元ではとうの昔に花が終わっています。


オカトラノオ(サクラソウ科オカトラノオ属)です。
すっくと直立するヌマトラノオも別の場所で咲いていました。

ザ・ロックガーデンという花はないのでしょうか?
多くはなかったですが、少し咲いていました。


赤蕊が可愛いシコタンハコベ(ナデシコ科ハコベ属)です。

お次は結構豪華な多肉風。


名札がなかったのですが、多分ヒダカミセバヤ(ベンケイソウ科マンネングサ属)です。
こんな濃いピンクの花が咲くのですね!

次は高山というより高原の花ですが・・・


マツムシソウ(マツムシソウ科マツムシソウ属)ですね。
虫に食われて少々お疲れ気味。

こちらの可愛いピンクのレンゲのような花は何でしょう?


こちらは牧草として利用されるヨーロッパ原産のタマザキクサフジ(マメ科)です。
クラウンベッチという呼び方の方が一般的かも。
それにしてもロックガーデンに生えているのは何故?

そして、私の見たかった高原の花、少しですが見られました!


うわ~、やっぱり可愛い!
ヒゴタイ(キク科ヒゴタイ属)です。
タイミングが早かったのか、ほとんどこんな感じの蕾。


咲くと一転鮮やかな紫色に!

ヒゴタイは九州中部の九重山から阿蘇山周辺の草原に自生する多年草です。
栽培している場所も多く、阿蘇のヒゴタイ公園が有名です。
ヒゴタイと言う名前からも肥後(熊本県)に多いことが窺われますね。

ということで、ロックガーデンには何の花が見られるか?
もちろん高山植物がありますし、高原の植物や牧草などもあるようです。
在来種だけではなく、外国の植物も色々と育てられていました。
とてもすべてご紹介できませんが、季節を変えてまた行ってみたいと思います。

明日も続きます。

【撮影:2024/8/4   六甲高山植物園】


コメント (8)
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