昨日投稿したキレンゲショウマの最後の写真に何気なくオニユリが映っていました。
オニユリ(ユリ科ユリ属)は、一番普通に見られるユリで、先月の道草日記に登場したくらいです。
真夏に身長より高く伸びて咲く濃いオレンジ色の花は、誰もが一度は見たことがあるでしょう。
そのオニユリ、ここ六甲高山植物園でもあちこちで綺麗な花が見られました。
後ろに点々と見えているのはキレンゲショウマの花です。
その前で堂々と咲いていたオニユリ。
オニユリは草地や低山やお庭で普通に見られる花ですが、調べるとなかなか面白い。
中国、朝鮮半島、日本に自生しますが、日本の花はほぼ三倍体で種子繁殖をしません。
一方、朝鮮半島や対馬のオニユリは二倍体がメインだとか。
日本のオニユリは大陸から渡来したという説もあるそうです(以上、Wikipediaより)。
じゃあ何で増えるかと言うと、葉腋に付く黒い丸い粒、ムカゴが落ちて繁殖します。
植えると割とすぐに発芽するそうですが、花が咲くまでには3,4年かかるそうです。
ユリってそういう種類が多いですね。
「葉ばっかりで花が咲かん!」と抜いてしまわないで、気長にお待ちください。
こちらには、びっしりとムカゴのついたオニユリがありました。
沢山付きすぎて、ちょっと気持ち悪~
「オニユリ」の名前は、花が赤くて黒い斑点が沢山あるのが鬼っぽいと付けられたそう。
もしくは、背が高くて大きいことを鬼に例えたという説も。
ちょっと可哀そうですが、花言葉は「愉快」「華麗」「陽気」など、いいイメージが多いです。
ところで六甲高山植物園のオニユリはなぜか湿地や池の畔で沢山咲いていました。
おかげでなかなかいい雰囲気でしたよ~
後ろに見えている橋は「プリンスブリッジ」。
1958年当時、皇太子殿下だった上皇陛下がこの橋を渡られたことから名付けられたそうです。
思ったより由緒ある橋でした。
この橋、どこから見ても結構絵になります。
池には色々な水生植物が咲き、見ごたえあり。
オニユリの向こう側に黄色い点々が見えますでしょうか。
アサザが咲いていました。
逆さスイレンならぬ、逆さアサザ。水鏡が綺麗!
そのスイレンも少しだけ咲いていました。
黒い部分は虫食いかと思ったら、全部虫です。
湿地定番のミソハギも満開です。
おっと、忘れるところでした。こんなオニユリも・・・八重咲ですね!
ということで、今日はオニユリ特集でした~
【撮影:2024/8/4 六甲高山植物園】