野草(イエツァオ)なくらし!

文京区改め金生町で草をアートし売り、食べています

今治市観光(河野美術館 茶室(待庵 柿ノ木庵)

2012-01-10 10:20:41 | 旅行記

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毎年5月に開く伯方島野外教室へ行くときはたんぼの中の一軒家が海に浮かぶ島のような景色に見えていた場所も季節が変わると又違った風情だ。

野外教室時に素通りしていた今治市にはいろんな美術館や観光地がある。

去年の10月30日~12月4日まで開いていた紙のまち資料館でのイエツァオ造形作品展に手伝ってもらった妹のきんかんのお礼も兼ねたうちあげ会の意味で毎回気になりながら立ち寄れなかった美術館や観光地へ妹のきんかんと行くことにした。

まずは河野美術館へ。

2時間ほど車で走ったのでまずは熱いお茶でもと隣接する庭園に入ると茶室があり腰掛待合へ荷物をおろすと関係者らしき人が現れて”普段は立ち入り禁止ですが掃除に来ましたのでついでにどうぞ”と茶室に上げてくれた。

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豊臣秀吉と明智光秀の合戦中、千利休が秀吉を慰めようと本陣に一夜で建てた茶室のうつしで寄贈者の河野信一が本郷の自宅内に建てていたのを移築したものだ。

合戦中で鎧を着たまま入るので通常よりにじり口が6センチ広く、立っていると狭く感じるが座ると広く感じる手の込んだ作りの茶室通にされ丁寧な説明を受けた。

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茶室には思わぬ素材が使われていることが多い。

皮のついたままの木や竹で作った雨どい。

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製材した均一の太さの木に桜の皮を巻きつけた建材はよく目にするが天井板を支えるのに使っている皮付きの丸太は自然木のようだ。

河野美術館3階の常設展ではさきほど茶室の説明をしてくださった人が現れ当館の学芸員さんだったようで作品や軸の説明などしてくれ見過ごしがちなところまで興味深く見ることが出来た。

(伝)狩野永徳の雲龍図屏風や白隠の布袋図、尾藤二州の書を地元以外で見られたことにも感激した。

学芸さんのわかりやすい説明つきだったおかげできんかんも古い絵や書に興味を示してくれた。

  (写真はクリックすると大きくなります)

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