野草(イエツァオ)なくらし!

文京区改め金生町で草をアートし売り、食べています

柿渋作り

2006-08-19 18:25:12 | 植物

Img_0534_1 2002年よりお盆の帰省の時は殆ど柿渋を作る。この西条柿が材料だ。

柿には.なり年とならない年があり去年はこんな大木にも数えるほどしか実は付いてなかった。

一昨年もすくなかったので小川の中から生えている渋柿を足して作ったので、そのつもりで行ったら、一昨年の秋の台風の為木はなくなっていてつくれなかった。

子供の頃「渋抜きした西条柿は日本一美味しいんだ。」と父に言われながら育った。

幸せな育ちだと思うが、大人になると日本一美味しい柿は方々に有った。

柿渋を作りたくなり少ない資料を調べていたら

プラステックが普及するまではかなり身近な物だったらしい。私も渋団扇はしっている。

かまど生活では必需品だった。

金沢県生まれの知り合いは、紙に幾度も柿渋を塗ったのを虫よけとして夏、敷物にしていた話や、籠にイッパイ渋柿を入れたのを荷車にのせ漁師町に売りにいくのに付いていったお婆さんさんの話なども聞いた。

魚網も柿渋で補強して使ったらしい。

友禅染めの型紙や、お酒の漉しフクロとして使われたのは有名な話だ。

和菓子家のよもぎさんは和菓子の型紙にも使うと教えてくれたし、こでまりさんは子供の頃、擦り傷に柿渋の澱を友達のお母さんにぬってもらった話を聞かせてくれた。

Img_0533 柿渋の作り方だが、へたを取り

4等分してひたひたの水に浸して一晩置きミキサーにかけ布でこす。

こしたかすを再度水に浸し2~3日置き2番液を採る。手で絞るだけでは絞りきってない気がするが今のところ良い考えは無い。

柿渋を作りたいとの思いもあるが、年に一度柿とこんな関わりを持つ事が私にとっての幸せだ。

力も時間もとてもかかる。

ペットボトルに2本送ってきたのが手元に有るが、数ヶ月毎日溜まったガスをセンを抜いて外にだす仕事もある。

出来上がった柿渋で布や糸を染めたり木や貝に塗て色やつやを出すのは本当に楽しい。

  (写真はクリックすると大きくなります)

コメント (2)
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