展覧会期間中は思わぬ楽しいことが起こる。
お客様に漂流をテーマにして作った作品の説明をしていたら突然面白い桃の絵があるんだと言う。
次の日に持ってきてくれた。
桃の絵だと言われれば桃の絵だけれど今の私には島に見えると言った。
絶海の火山島の鳥島とは違う南海の夢の島のようだけれど。
裏も楽しそう。
次の日は塔本シス子さんの絵の手帳。
心が解放されるような好みの絵だ。
ゆっくり見てくださいと置いて行ってくれた。
本人が好きな花をバックに描いた家族の絵。
ブルーのススキが目立つ。
水玉の服がいいなあ。
描くことが生きることというのか生きるののが描くことというのか気負いがないい絵の本を見せていただいた。
私にこの絵の本を見せたかったのだと思うがありがたいことだ。
お客様に休んでいただく場所だが金生町暮らしをはじめギャラリー作唯で野草(イエツァオ)展を開くようになって以来作った作品に働いてもらっている。
後ろの流木は初めから椅子としてだが机は25回展では正面の台の上に飾った。
手前左のコロコロ椅子は28回展や紙のまち資料館での展覧会、ウサギの足は30回展に作った。
休んでいただく場所の流木の椅子に座ると新作の机”漂流”がいい具合に見える。
漂流は机として作ったが土台になる部分を見てほしい。
机の上にはワラシクン”親子”などを置き今回はアットホームに飾った。
使っている流木に穴が開いているのでまたいろんな飾り方ができると思うが会場がたまにミニ宴会場になるときなどにも使える大きさで使うのが楽しみだ。
テーブルの上に置くランチョンマットとして作ったがテーブルの上に置いて飾ったのは”あきらめようか生きることを、かけてみようか生きることに”だけだった。
ワラシクン”夕焼けの島”をそばに置いた。
壁面に飾った”気負って見ても恐れてみても海をゆすぶる風ばかり”
同じく壁面に飾った”揺れ動く心に冬のひはいつか来る春まてという”
このシリーズのランチョンマットとして3枚は近くでそろえて飾った。
3枚は長平生還200年記念曲漂流の歌詞のフレーズをイメージして作った。
壁面の2作品は暗いイメージになったと思っていたが形が凧のようだから元気が出ると不思議な言い方をしてくれた人がいた。
このシリーズで一番初めに作った”鳥島”はかなり離れた場所に飾ることになった。
毎回生ける天井の花はすぐ下に飾る妹のきんかんとのコラボベストとともにそのときのテーマを考え選ぶ。
今回選んだのは12年の作品。
生けた花は渦巻く海をイメージした。
背の高い草の中で競うように枝を伸ばして生えていたイヌナスビの動きのある枝が渦巻く海を連想させてくれた。
ちょうどいい草が手に入ったと喜んでいたが2日目に水が下がったので慌てた。
代わりになる草はもうない。
調べると水につかってなかったようだ。
生けたときは水につかっていたが一緒に生けているノバラ、ナンテン、激辛トウガラシハバネラ、ハブソウなどの水揚げが激しかったようだ。
祈るような気持ちでもう一度水揚げすると水が上がってくれ一安心。
最終日の12月4日まで頑張ってほしい。
去年座敷童をイメージしながら作ったテーブルセンターに無人島漂流をイメージして作ったワラシクン”火山島”を置いた。
テーブルセンターが海に見えなくもない。
朝ラジオをつけるとアナウンサーの緊迫した声。
また東北地方で大きな地震があり津波に対する警告だった。
警告の言葉は同じだがアナウンサーによってかなり雰囲気が違って聞こえる。
緊急事態をどう伝えるのかそれぞれのアナウンサーが考えた言い回しなのだろう。
絶海の火山島に津波が押し寄せる風景を想像した。
同じく座敷童をイメージして作ったテーブルセンターには鳥もイメージできるツルを縫うシリーズの”うねりを”を置いた
すぐ上の壁面にはタペストリー”絶壁の火山島”を飾っているがそれには三宅島で採ってきたハマナタマメに和紙を貼りアホウドリに見立てて使っているので和紙を貼ってないのも飾った。
同じく座敷童をイメージして作ったテーブルセンターにワラシクン”アホウドリ”と以前作った”島”を置いた。
座敷童をイメージして作ったテーブルセンターが無人島漂流をイメージして作った作品と合わせられるとはおもってもなかった。
玄関にどんな植物を生けようかと展覧会前になると考える。
毎回同じ時期に生けることになるが毎回違った植物に心惹かれて生けたい。
今回はあまり風情なくびっしりと黒くて丸い実の付くトウネズミもちを生けたくなった。
高速道路工事のため作った道は残っているが人も車もほとんど通ることがなく植物採集には格好の場所だ。
トウネズミモチもネズミチもあっという間に鳥にたべつくされることがあるので心配していたが採ることができた。
実はいろんな薬効があるので終われば果実酒にする予定。
赤い実はナンテン。
びっしりついていると正月をイメージするがいい具合に鳥が食べてくれパラパラと実がついたのを選んで山小屋で採ってきた。
ヤツデの実は短く切ってよく生けるが長く枝物として生けたのは初めて。
あとはススキと畑で採った激辛唐辛子ハバネラ。
14年に作ったツルを縫うシリーズの特大花器に生けた。
今までにない暖かい初日だった。
暖かいと準備ものんびりで昨日は出来上がらず今日10時に開くまで何やかやと準備に追われることになたが無事開くことができた。
無人島漂流のテーマが決まったのは6月。
右往左往しながらだったがこういう形になったのかと眺めた。
来てくださった人たちに説明しながら作っているときのことを改めて思い出した。
6月からなので5か月ほどだったが長かったように思う。
無人島漂流のテーマで飾り付けをした。
今までの創作物でテーマに沿うものも飾った。
展覧会には作品を見るのを楽しみに来てくださる人ばかりではない。
ちょっと楽しそうだからお祭り気分で来てくれる人たちもいる。
時々魚を持ってきてくれる釣り師は展覧会の時は張り切る。
今回も何日も釣れなかったがいい具合に初日にカワハギ、イワシ、タイゴを釣れたと興奮してやってきた。
今はサバが釣れるシーズンで数日前より狙っていたが釣れず思い切って餌など変えたそうだ。
見学者がいれば魚の話をにぎやかにしてくれるがあいにくいずまた期間中に釣ってくると帰ったがその後現れなかった。
不漁つづきなのだろう。
幸い泊り客には味わっていただけた。
近くに空き地があり会場の花が枯れると花材をとりに行く。
そこで思わずカラスザンショウを発見。
花材ではないが香辛料としてはとてもうれしい植物だ。
畑に生えたカラズザンショウは新芽を摘みすぎそのうえ寒さで芽吹いてくれない。
今年はもう味わえないと思っていたのでありがたかった。
時々シルバーさんが草引きをしているが歩道との境目なので引き忘れたのだろう。
いつもバイクで通り見過ごしていた。
展覧会を開けばこその楽しいことが今回もいろいろあった。
音で現れる座敷童には性別があると思う。
小豆島の知人宅に廊下をトントーンと走る音の座敷童はなんとなく女の子のイメージだ。
朽ちた大木の一部だと思われる素材を見てるうちに”はにかみ”を作ることになった。
ムクゲの皮を使った花器にピンク系の野の花を生けたのを飾った。
インデアンのようだと言ってくれた人がいたが短足が気に入って作ったが”散歩”
素材は流木。
朽ちた大木の一部。
羽のように突き出た部分を気に入って創作に入ったが”スフインクス”に見えてきた。
ワラシクン”スフインクス”は不自然かな?と考えたが姿の見えない音の座敷童、いるかどうかも定かでない。
いろんな人たちがいろんな分野で座敷童をイメージしたものを創作している。
スフインクスもありかなと考えた。
素材は流木で形はシンプルだが自然木でカーブし板状は珍しい。
足の指みたいだと言ってくれたがあまりうれしくなかった。
素材は式根島のトウジンズシロで潮風と太陽にさらされて形造られた枝で”ほほかぶり”
ワラシクン達は表と思う個所を作っているが反対にしても逆さにしても一応飾れるように作っている。
本当は裏の部分を表に飾ったが隣に飾ったテーブルセンターの色と合わせたからだ。
座敷童という本当にいるかいないか定かでないものを形つくっていくのは難しいと思っていたが考えようによっては簡単かもしれない。
差し入れに長かぼちゃのバタースカッシュナッツをいただいたが目玉が書かれているのがある。
一緒にイタリヤ旅行土産も入っていた。
ファンタジアと書かれた袋に入ったマカロニがカラフルでとても可愛い。
目玉カボチャと雰囲気が似ている。
ブルスケッタも入っていたが使い方が7か国語で書かれている。
さすが観光国。
一緒に写した。
彼女とは金生町での友達だが付き合いは長い。
野草(イエツァオ)展はギャラリー作唯で開くようになってから見て頂いている。
もう少し身近に置いておきたい作品が彼女の元へ行ってしまった。
彼女に選ばれたことは本当にうれしいがまだ一度も花を生けてない。
野の花が好きで花屋をはじめ花を生けているうちに創作をすることになり毎年展覧会を開くことになった。
創作も好きだがやっぱし会場を野の花で飾れるのがうれしい。
文京区で開いていた時も生けてはいたが野の花を採集できる場所は遠く思いっきり生けることはできなかったが金生町だと会場を開く前に採りにいけるし畑にも素材はたくさんある。
それに文京区では一週間の期間だったが金生町では15日間。
咲いてなかった花が咲きはじめたりする。
一輪挿し”いのりちゃん”に生けていたセンダン草が枯れ始めたので採りに行ったがもう盛りは過ぎていていい枝は採れなかったが水仙が咲き始めていた。
良い枝はなかったが咲き始めた水仙と。
畑ではヤーコンの黄色い花が咲き始めた。
ツワブキの花もまだ咲いていたので黄色い花2種。
同じ形だがヤーコンの花は小ぶりでしまった感じ(左)
同じくカミヤツデの花が期間中に咲き始めたので生けた。
近くの空き地でエノコログサ採集。
今回活躍してくれているオキナワスズメウリと。
はじめはイヌナスビを生けていた。
期間中イヌナスビが採集できたが葉がアジサイの色と似ていたので急きょ生けたした。
前の花
まだ野草(イエツァオ)展の報告はつづくが展覧会は今日で終わった。
文京区時代の仲間より電話があったりメールがあったりと遠く離れていても興味を持ってくれ本当に励みになり次へ向かってのエネルギーになる。
音の座敷童をテーブルセンターに刺繍するにつき自分の頭で図柄をえがけなくなったのでアボリジニーの絵柄を参考にし始めたら面白くなり格子柄の布で再度4枚作ることにした。
先ず一作目は巣鴨の知人宅に現れる音の座敷童パラパラ。
参考にしながらも形は自分で考えたが小さな模様でバランスをとるのが大変だった。
2作目は大きい模様にした。
我が家に現れる音の座敷童ギリギリギリ。
一個の模様でバランスが取れなくてパラパラパラも刺繍した。
ギリギリギリの模様はアボリジニーの模様より形つくっていったがどの模様を参考にしたのか本を見てもわからない。
3作目も我が家に出現する音の座敷童カーン。
この模様は見にきてくだっさた人とアボリジニー模様の本を見ているとき絵の一部からヒントを得た箇所がわかった。
4作目は小豆島の知人宅に現れる音の座敷童トントントーンと我が家の音の座敷童ギリギリギリ。
四国の形をしたギリギリギリはアボリジニー模様の一部を参考にした。
会場に飾って眺めているとどうして音の座敷童なぞテーマにしたんだろうと思いながら試行錯誤したことが思い出される。
格子柄テーブルセンター一作目だがしじら織のテーブルセンターでの模様を刺繍している。
テーブルセンターとしては8枚目だが一枚ごとに何かしら新しい試みはしてきた。
暑いさなかの作業だったがテーブルセンターを色紙の台紙に貼って壁面に飾るとはその時は考えてなかった。
格子のテーブルセンター2作目だがアボリジニー模様を参考にした模様になった。
格子のテーブルセンター4作目を作っているとき音の座敷童を形にしていくにつきアボリジニー模様をもっと取り入れようと思い立ち急きょ格子模様のテーブルセンターを後4枚つくることにした。
展覧会で飾りすこしずつ広がっていく創作の楽しさを思い出していたら日常に追われている仲間よりたまたま見たアートに自分がとても好きだった世界を思い出させてくれたと絵葉書が届いた。
展覧会を続けていれば何かしら創作をする仲間とのつながりができて行く。
展覧会は来ていただく人にドキッとしてもらいたいがドキッとさせてくださる人も現れる。
第11回クラフト展(イエツァオグループによる)の時着ていたベストのパッチワークにドキッとしたが今回もカーディーガンのパッチワークにドキッ。
それに手に持った米袋のバックにもドキッ。
前回いただいたのを処分できずにお返ししたら再度リメイクして手提げとして持って現れた。
今回は新作の米袋だ。
稲穂と紅葉した葉が丸く切った布で止められていた。
ドライフラワー化したシソの花束には着物地のリボン。
シソは草茶として彼女は飲んでいるそうだ。
袋の中はナツカンと温しゅうミカンをかけあわせた品種の珍しいミカンが入っていたがすべてにきれいなグリーンの葉がついていた。
一緒に入っていたユズには悪いが葉がついているのだけ記念撮影。
さわやかないい香りのミカンだ。
展覧会をきっかけで知り合ったが不思議で楽しい付き合いが始まっている。