YES MUSIC YES SALES

お気に入りの音楽や活字。その中に秘められた想いと、世の中の事、セールスの事をリンクさせて紹介していきます。

映画が教えてくれたこと(19)-「音」で魅せる(見せる)-

2009-01-25 | Movie
さて、昨日がボウイ作品のインスパイアになった作品が、言わずと知れた大作。「2001:a space Odyssey」(邦題:2001年宇宙の旅) スタンリー・キューブリック監督作品ですね。(68年4月6日公開)

映像と音の斬新なる組み合わせ、音を「視覚効果」として最大限活用した革命的作品だと感じています。 正直、内容はよく判んない? なんて感じもあります。完成してから意図的にキューブリックが解説などのコメントを全て削除してしまって・・一見すると話が繋がらなかったり・・「?」なんて場面もありますが、そんなコトも帳消しにしてしますような。。。映像の斬新さと音の活用方法です。オープングの約3分の闇に流れる「アトモスフィア」・・・真っ暗闇を見せるコトで私たちの思考を停止に追い込むかのように、または時代をトリップさせるかのように・・そして、「プ~プ~プ~~、、ジャジャ~ン・・・ドンドンドンドン。。。」ってそして地球、月、太陽の整列・・これぞ凄烈な始まり、、リヒャト・シュトラウス「ツァトゥストラはかく語りきり」がこの作品の柱の音楽の一つですね。 知性の進化のテーマとも言うべくタイミングでココロを掴みます。

その後の原始時代の映像のバックは写真なんだよね。 風や虫音などを巧みに活用して動いているかの錯覚をおこします。


そして猿人が投げた骨がいきなりタイムスリップして未来の宇宙へ、、ここでヨハン・シュトラウス2世の「美しく青きドナウ」で宇宙船が倫舞を踊るように、、宇宙船内部もイエローを活用し「夢気分」を演出、音のない宇宙ステーションなどは真っ白で無機質で眩暈を覚えるような空間を演出と・・・ コトバが無くてもヴィジュアルとサウンドを多様に活用することでキューブリックの世界へまんまと引き摺り込まれて行く・・・。
また、リゲティの無伴奏合唱曲がココロの影の部分を引き出す最高の音を創りながら・・・映像の更なる立体感を与えてくれる。

映像と音の活用のパイオニア。この作品以降、映画でクラッシック音楽が効果として活用されることが増えたのではないでしょうか。

ヴィジュアル全盛の時代だからこそ、「音」の活用って大事ですね。よくシズル感で売れ。。なんて人もいますが、目だけに訴えるのではなく、「音」をどのように活用するかも、、相手のココロに残す大きなポイントですね。 よくセミナーや勉強会など会議でもそうですが、無音ってのが殆どですよね。 スタートするまで音楽を流すとか、音を要所要所で活用するとか、、、 「魅せる」工夫をちょっとしてみるだけでも・・・進化できることあると思いますよ。


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする