五月に入って、「昔少年調査隊?」の活動が俄に活発化している。
このブログは曲がりなりにも、「ときどき更新フォトダイアリー」なので、
時系列的に活動記録を残す。
ただし、何を調査したかの記録は、長くなるので割愛。
19日の土曜日は、ユー地区の西のS峠へ。
残雪の沢を詰める。
沢筋では、エゾノリュウキンカ(ヤチブキ)が満開で迎えてくれるが…
エゾシカの足跡やら、山おやじ(羆)の足跡やらも…。
どうも、少し離れたところで、息を殺して見られているようで落ち着かない。
人数を頼みに、前進、また、前進。
旧道跡には、苔むした大木が点々と連なる。
うち捨てられた道路は、木が育つにかっこうの環境だったのだろう。
沢筋のこの道では、春先に水が付いて使えなかったと思われる。
でも、百年近く前、naomintの祖父は、この道を辿ってユー地区に
足を踏み入れたのだった。
開けたところで小休止。
隊員それぞれ、周囲で植生調査など開始の様子。
残雪に、サクラ咲く。
右は、見事なヤチダモの木。
この沢には、石灰岩の盤が水の流れで穿たれた石窟様の場所が連なる。
もっと大規模な岩屋があったという記録も残っているが、どうやら道路の
改修時に埋まってしまったようだ。
沢を下った土手筋に、カタクリの小群落を見つけた。
ユー地区のカタクリは、この周辺にしか自生しない。
一面の、ヤチブキと水芭蕉の原を横目に、また何本目かの沢を登る…。
そして、1週間後の26日、土曜日。
この日は、ユー地区の南部の川沿いへ。
タイトルは「東へ西へ」だが、気にしない。
調子と、勢いの問題だ。
少し斜面を登って振り返ると、蕗の原。
その向こうは、雪解け水を集めて早いトクシベツ川。
どうやら、何かを探しているらしい。
怪しげな面々。
左のにはちゃんと足がある。
エゾサンショウウオの眠りを覚ませてしまったらしい。
可憐な、スミレ草も。
でも、ここでの本命は、このウド。
形の良いのが、たくさん採れた。
これで、今夜の肴は決まった。
近くに立つ、見事な大木。
木肌を見ると、どうやらセンの木(ハリギリ)らしい。
センは、タラノキと同じウコギ科なので、若芽を天ぷらなどにすると
とても旨い。
でも、この高木で若芽を摘むのは、ちょっとしんどそうだ。
川は、滔々と流れる。
この流れには、春になったら遡上するサクラマス何かが、たくさん
棲んでいるのだろうな。
平地で終わったニリンソウも、ここでは満開。
調査隊の成果も少しは出たようなので、この日の撤退となる。
翌27日、日曜日。
ウドが、あんなになっているのなら…、と見当を付けて入った竹藪(ネマガリダケ)
には、案の定、山菜の王様がにょきり、にょきりと尖ったアタマを出していた。
ユー地区の春は、豊かだ。
と、実感する日々は、まだしばらく続く。
「歩くから道になる 歩かなければ草が生える」 の検証ですネ
詩の意味は ポジティブな示唆なんでしょうけれど、
こうして 自然に戻っていく時間の経過を感じる探検って言うのは、
なんか ワクワクする子供心が再燃して いいもんですネ
ただ ちゃんとそれぞれの夕餉用にお土産持って帰るところは大人探検隊の証明ですか
この まだ光の多く差し込む頃の森歩きは 豊かさを多く享受できますネ
探検などという大それたものではいのですが、そんな要素がちらり
入ることが、この隊の意義?になっているのではないかと思ったり
します。
それで、土・日の「探検」ですから、何らかの収穫がないと留守部隊には
認めてもらえないという苦しい事情もあります。
そんなこと以上に、山には幸が溢れていて、見逃しにはできない季節です。