ホタルブクロの風情で心くすぐるのは、この咲き様(よう)だ。
もともと、ユー地区には分布しない野草なので、図鑑でのみ知る花だった。
野草ブームに乗ってか、鎮守の祭りの出店などで売られるようになり、ひやかし
ついでに買ってきたものが、忘れた頃に花開いた。
最初、赤紫のつぼみが小さく付いたときには、何の花かすぐに解らなかったが、
数年前にここに植えたことを、思い出した。
ユー地区も、ちょうどホタルの時期。
この花袋に入れて、闇の中でほのかに光るところを想像してみる。
雨と風を免れて、デルフィニウムも開花期を謳歌している。
でも、気圧の谷が北の国を横断する予報がテレビから聞こえてくる。
これだけ開いてしまったら、雨が降ると、おそらくひとたまりもないだろう。
7月も末となり、また次の花へとバトンが渡る。