朝の日差しが、僅かながら戻ってきた気がする。
日の出の時間が日々早まっているのもあるが、それだけではない。
如月という月が、こんな北辺の地にも光をもたらしたのだろう。
雪面に注ぐ陽光の、何となく和らぎの風情(ふぜい)を感じる。
とは言っても、北の国ユー地区の二月初旬。
有り余るほど雪は積もっており、氷点下30度越えの朝も少なからず迎える
予感の季節。
でも、陽の高さが増すということが、北の国に住む者にとっての立春であり
春に向かう転換点なのだろう。
こんなことを言うのが、まだまだ早いことは十分承知の助。
北の国、ユー地区で如月二月を迎えた心持ちとは、そんな塩梅ということだ。