読書感想日記

最近読んだ本の感想

「銀漢の賦」 葉室 麟 著 文藝春秋

2010-01-07 16:30:55 | 歴史物
 一般に、「義」を貫くとは、主人に忠誠を誓い、忠実に働くことをいうのでしょう。
 しかし「義」を貫こうとすれば、かえって主人に対して不義を働く、という覚悟をしなければならないことも…
 謀略の世界では、敵は多い上に、真の「義」は巧妙に隠されるもの。
 理解されないことを承知の上で、すべてを犠牲にして「義」に生きる人生とは…
 また、人は年を重ね、境遇や立場によって変わってゆくもの。
 それでも、心の奥深くに残っていたのは、幼友達との夢であり絆である「義」…それぞれが、夢と義に生き、命をかける…
 そして、時を経て、今まで見えていなかったものが見えるようになると…
 「義」に生きるとは、とても奥の深いことだと感じさせていただきました。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする