小雨降る朝。ぐっと冷えた。
園庭を横切る赤い傘。
赤い雨靴。
子どもたちは雨の日が好きだ。
赤い雨靴、赤いかさ、そして赤いカッパ。
非日常のいでたちが、子どもの心をワクワクさせる。
水たまりにじゃぶじゃぶと入る。
園庭をわざと一周コースで玄関まで。
雨の日は玄関先がいつもより賑わう。
長靴が色色とりどりにならぶ。
傘立てに色色とりどりの傘がたてられる。
赤い靴がお気に入りのユウ君。
黄色い長靴を履きたくてたまらないユズハ。
ひとしきり遊んだ後に玄関へと足が向く。
真っ赤な靴にたどたどしく足を入れて外へと。
「待って出たいのねー、でも雨だから・・・」
「いやだー」と側からユズハも黄色の長靴を。
出たい気持は十分分かる。でもねー、あめだからさー。
さて、目の前の一才過ぎの子たちに理解できることばをさがす。
二人はわたしの顔色を伺う。雨だから出られないのは分かっている。ようだ。
「分かった、では、そこまでねー」と、すのこの端を指さす。
「うん」と二人。
いとも簡単にわたしの意志を理解してくれて、ほっ。
二人とも庭見ながら何やらお話。宇宙語なので大人のわたしには残念ながら
解読不可能。でも二人は楽しそう。
「お食事食べようかー」とひろみさんが呼びにきた。
「いやだー」とユズハ。「もっとー」とユウ。
「寒くないの?なかに入ろうよー」とわたし。
「いやだー」とユズハ。
「もう少しだけねー」とわたし。「いいよー」とユウ。
「えんちょうさむいの?」とはっきりとわたしに尋ねるユズハ。
「凄いじゃないのあなたたち」と驚くわたしに笑顔で返す二人。
給食材料の運搬の大きな冷凍車が駐車場へ。
「でっかい」とユズハ。
「きゅきゅきゅ」とユウ。「え?きゅきゅきゅ?」とわたし。
「きゅーきゅーきゃー」?宇宙語だ。
「きゅーきゅーしゃー」とユズハ。そうか、車体が高くて白いので
きっと救急車のことだ。
「救急車?なのかーわかったーそうか」と感心しているわたしに「そうよーきゅきゅしゃー」とユウ。
また、ヒロミさんが呼びにきた。
「ごはんにしよう」と。
「園長先生も、ごはんにしようっと・・・」わたし。
「ゆずはもー」と長靴を脱ぎだした。釣られてユウも赤い雨靴をわたしに脱がせとせがんだ。
ピカピカの赤い雨靴をくつ箱に片づけて、ニコニコと中へと。
満足した二人は、もう今頃暖かい食事の最中かも。
非日常を楽しむ心、雨の日もまた楽し。
園庭を横切る赤い傘。
赤い雨靴。
子どもたちは雨の日が好きだ。
赤い雨靴、赤いかさ、そして赤いカッパ。
非日常のいでたちが、子どもの心をワクワクさせる。
水たまりにじゃぶじゃぶと入る。
園庭をわざと一周コースで玄関まで。
雨の日は玄関先がいつもより賑わう。
長靴が色色とりどりにならぶ。
傘立てに色色とりどりの傘がたてられる。
赤い靴がお気に入りのユウ君。
黄色い長靴を履きたくてたまらないユズハ。
ひとしきり遊んだ後に玄関へと足が向く。
真っ赤な靴にたどたどしく足を入れて外へと。
「待って出たいのねー、でも雨だから・・・」
「いやだー」と側からユズハも黄色の長靴を。
出たい気持は十分分かる。でもねー、あめだからさー。
さて、目の前の一才過ぎの子たちに理解できることばをさがす。
二人はわたしの顔色を伺う。雨だから出られないのは分かっている。ようだ。
「分かった、では、そこまでねー」と、すのこの端を指さす。
「うん」と二人。
いとも簡単にわたしの意志を理解してくれて、ほっ。
二人とも庭見ながら何やらお話。宇宙語なので大人のわたしには残念ながら
解読不可能。でも二人は楽しそう。
「お食事食べようかー」とひろみさんが呼びにきた。
「いやだー」とユズハ。「もっとー」とユウ。
「寒くないの?なかに入ろうよー」とわたし。
「いやだー」とユズハ。
「もう少しだけねー」とわたし。「いいよー」とユウ。
「えんちょうさむいの?」とはっきりとわたしに尋ねるユズハ。
「凄いじゃないのあなたたち」と驚くわたしに笑顔で返す二人。
給食材料の運搬の大きな冷凍車が駐車場へ。
「でっかい」とユズハ。
「きゅきゅきゅ」とユウ。「え?きゅきゅきゅ?」とわたし。
「きゅーきゅーきゃー」?宇宙語だ。
「きゅーきゅーしゃー」とユズハ。そうか、車体が高くて白いので
きっと救急車のことだ。
「救急車?なのかーわかったーそうか」と感心しているわたしに「そうよーきゅきゅしゃー」とユウ。
また、ヒロミさんが呼びにきた。
「ごはんにしよう」と。
「園長先生も、ごはんにしようっと・・・」わたし。
「ゆずはもー」と長靴を脱ぎだした。釣られてユウも赤い雨靴をわたしに脱がせとせがんだ。
ピカピカの赤い雨靴をくつ箱に片づけて、ニコニコと中へと。
満足した二人は、もう今頃暖かい食事の最中かも。
非日常を楽しむ心、雨の日もまた楽し。